この2日間、連日ジオパークに関連する会議で、インドア生活でした。
会議に集まったメンバーの間で「今の状況の中で『ジオパークどころではない』と思っている人もいるけれど、復興そのものがまさにジオパークだよね」ということが話題になりました。そして「12月17日付けで町のホームページにUPされた大島町の“土砂災害復興基本方針”もジオパークそのものだ」という話しになりました。
http://www.town.oshima.tokyo.jp/information/hisai_fukko.html
印刷してピンクのラインマーカーで「ジオパークと重なること」に線を引いたら、かなり一面(?)ピンク色になりました。

「これって、まさにジオパーク!」と思った部分を書出してみました。
まずは
基本理念から…
「土砂災害からの早期の復興を図り、災害に強い安全なまちづくりに努めるとともに、町民が安心して生き生きと暮らすことができる大島町の再生をめざし、町民と行政の協働と連携によるまちづくりを着実かつ積極的に推進する。」
これって、全国のジオパークが目指していることと同じなのではないでしょうか?
復興計画の柱
「復興にあたっては…特に大きな被害を受けた地域の原形復旧に止まらず、今回の災害を教訓として、町全体の防災力の向上をめざし、地域基盤の向上や良好な町の形成を図り『被災を繰り返さないまちづくり』を推進しなければならない。」
被災を繰り返さない町づくり…をするには、私たち島民が、自分たちの住む場所について良く知る必要があります。災害と隣り合わせに暮らす日本のジオパークに求められるのも、まさにその部分なのだと思います。住民セミナーの継続をしていきたいです。
(1)被災者生活再建支援
応急仮設住宅に入居できるまでの期間の応急的な住家の供給、仮設住宅の供給を東京都に要請、災害弔慰金や被災者生活再建支援金等の支給、災害援護資金等の貸付、生活に関連する保健や医療、福祉に関する各種サービスなどの具体策があがっています。
その中で…「被災者が各種の支援制度を活用し、早期に生活再建に取り組むことができるよう、情報提供と相談体制を強化する。」の部分ならジオパークとして関われそうです。
(2)地域基盤・インフラの復旧
「伊豆大島土砂災害対策検討委員会(東京都設置)の報告書、及びその後の東京都の関係する計画見直しを踏まえ、安全・安心なまちづくりのグランドデザインを描きながら、砂防対策や地域基盤(道路、水道など)の整備を進める。」
住民セミナーや説明会では,毎回砂防ダム、道路、水はけなどに対しての質問があります。
これについてもセミナーなどで、皆で学んでいきたいです。
(3)産業・観光復興支援
「島内企業の早期再建、農林業の早期再建(遊休農地の有効利用を含めた農業振興)、水産業の早期再建(土砂等が流入した漁港及び漁場の早期回復)など必要な各種支援策を東京都と連携し行う。各種イベントの復活をめざすとともに、復興キャンペーンの実施など、新たな観光振興策を推進。」
産業は全てジオパークの重要な要素ですよね。
(4)防災まちづくりの強化
(今回の災害による課題を検証したうえで、総合的に防災計画を見直す。)
「情報連絡体制の再構築、島内避難体制の再構築、避難所として指定する町有施設の防災機能強化、防災訓練、及び防災教育の充実(今回の災害の記録や体験を後世に伝えるとともに、防災訓練及び防災教育の充実に全力で取り組む。」
これも、全てジオパークですよね。
そして最後に…
町民参加による復興
復興は、町と町民、事業者、東京都等との「協働と連帯によるまちづくり」を行う必要がある。協働と連帯による「安全・安心なまち」「住み続けられる大島」の再生に向けて、町民参加による復興を積極的に推進する。
これも!
これもジオパーク!!
ジオパークは、防災でも、産業でも、教育でも観光でもあります。様々な人がつながることができるツールでもあるし、私たちがこの島で納得して生きるためのツールでもある…町の復興計画の中に沢山のジオパークを見つけて、そんなことを思いました。
ところで、今日のブログ、文字ばかりで淋しいので、椿の写真を撮ってきました。
2日間の雨に打たれて…でも鮮やかに咲いていました。


(カナ)
会議に集まったメンバーの間で「今の状況の中で『ジオパークどころではない』と思っている人もいるけれど、復興そのものがまさにジオパークだよね」ということが話題になりました。そして「12月17日付けで町のホームページにUPされた大島町の“土砂災害復興基本方針”もジオパークそのものだ」という話しになりました。
http://www.town.oshima.tokyo.jp/information/hisai_fukko.html
印刷してピンクのラインマーカーで「ジオパークと重なること」に線を引いたら、かなり一面(?)ピンク色になりました。

「これって、まさにジオパーク!」と思った部分を書出してみました。
まずは
基本理念から…
「土砂災害からの早期の復興を図り、災害に強い安全なまちづくりに努めるとともに、町民が安心して生き生きと暮らすことができる大島町の再生をめざし、町民と行政の協働と連携によるまちづくりを着実かつ積極的に推進する。」
これって、全国のジオパークが目指していることと同じなのではないでしょうか?
復興計画の柱
「復興にあたっては…特に大きな被害を受けた地域の原形復旧に止まらず、今回の災害を教訓として、町全体の防災力の向上をめざし、地域基盤の向上や良好な町の形成を図り『被災を繰り返さないまちづくり』を推進しなければならない。」
被災を繰り返さない町づくり…をするには、私たち島民が、自分たちの住む場所について良く知る必要があります。災害と隣り合わせに暮らす日本のジオパークに求められるのも、まさにその部分なのだと思います。住民セミナーの継続をしていきたいです。
(1)被災者生活再建支援
応急仮設住宅に入居できるまでの期間の応急的な住家の供給、仮設住宅の供給を東京都に要請、災害弔慰金や被災者生活再建支援金等の支給、災害援護資金等の貸付、生活に関連する保健や医療、福祉に関する各種サービスなどの具体策があがっています。
その中で…「被災者が各種の支援制度を活用し、早期に生活再建に取り組むことができるよう、情報提供と相談体制を強化する。」の部分ならジオパークとして関われそうです。
(2)地域基盤・インフラの復旧
「伊豆大島土砂災害対策検討委員会(東京都設置)の報告書、及びその後の東京都の関係する計画見直しを踏まえ、安全・安心なまちづくりのグランドデザインを描きながら、砂防対策や地域基盤(道路、水道など)の整備を進める。」
住民セミナーや説明会では,毎回砂防ダム、道路、水はけなどに対しての質問があります。
これについてもセミナーなどで、皆で学んでいきたいです。
(3)産業・観光復興支援
「島内企業の早期再建、農林業の早期再建(遊休農地の有効利用を含めた農業振興)、水産業の早期再建(土砂等が流入した漁港及び漁場の早期回復)など必要な各種支援策を東京都と連携し行う。各種イベントの復活をめざすとともに、復興キャンペーンの実施など、新たな観光振興策を推進。」
産業は全てジオパークの重要な要素ですよね。
(4)防災まちづくりの強化
(今回の災害による課題を検証したうえで、総合的に防災計画を見直す。)
「情報連絡体制の再構築、島内避難体制の再構築、避難所として指定する町有施設の防災機能強化、防災訓練、及び防災教育の充実(今回の災害の記録や体験を後世に伝えるとともに、防災訓練及び防災教育の充実に全力で取り組む。」
これも、全てジオパークですよね。
そして最後に…
町民参加による復興
復興は、町と町民、事業者、東京都等との「協働と連帯によるまちづくり」を行う必要がある。協働と連帯による「安全・安心なまち」「住み続けられる大島」の再生に向けて、町民参加による復興を積極的に推進する。
これも!
これもジオパーク!!
ジオパークは、防災でも、産業でも、教育でも観光でもあります。様々な人がつながることができるツールでもあるし、私たちがこの島で納得して生きるためのツールでもある…町の復興計画の中に沢山のジオパークを見つけて、そんなことを思いました。
ところで、今日のブログ、文字ばかりで淋しいので、椿の写真を撮ってきました。
2日間の雨に打たれて…でも鮮やかに咲いていました。


(カナ)