グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

火山の島の春物語

2013年03月14日 | ツアー
今日は、旅行社パックでいらしたご夫婦を案内しました。
本当は三原山半日ツアーの予定だったのですが、山は雨と風…。

無理をしないことにして、まずは宿泊されていたホテルの駐車場で溶岩観察。


昨日は、観光バスで椿祭り会場とリス村へ行かれたとのことだったので、
今日は「火山と椿と人の暮らしの関わり」を見ていただきたくて椿の森へ。

地面に花が散りはじめ、散歩に最適な季節になってきました。
フカフカの土が快適です!

椿の実とタネ(リスの食べ残し)と花を持って記念撮影。

花だけではなく、実もタネも同時に写真に撮れるっていうのが良いですよね。

奥様の左手の中にあるのは、これです。

リスにかじられたタネと、小さな実。
タネや実を見るのは初めてだそうです。(そういえば花屋さんには売っていないかも)

旦那さんは釣りが趣味とのことだったので、釣り場の下見をかねて西側の海岸を移動しました。
真っ赤な溶岩を見に立ち寄った「赤禿」でも…


「釣り仲間にこんな場所だって、紹介しよう」と、海岸線を写真撮影。


「こんな経験、なかなかできないわ~」との感想をいただいたのは「溶岩歩き」

一歩ずつ、慎重に歩きました。

溶岩流の脇ではハチジョウキブシの花が開いて、一昨日よりもずっと華やかになっていました。

水滴が、花の先端でキラキラ光って奇麗でした~。

さらに南下していくと、うねりでチューブを巻いている海が見えました。「泡立った白い波と黒い砂地がキレイかも!」と思い、地層大切断面を見た後に「砂の浜」に立ち寄る事にしました。

ドド~ン!

やっぱり!
とっても躍動感!!

波の泡の白さが砂地の黒い色を、より一層際立たせるような気がします。
「スゴイ~。」「キレイ~。」by全員。

足跡ひとつない美しい黒砂の浜に、私たちの歩いた跡だけが残っていきます。
なんだかとても贅沢な気分です!

お客様が砂を手にとって、何かを観察されています。
何でしょう?

「粒が丸い」「普通の砂浜の砂と違う」と、お2人。

なるほど…大島の砂浜は黒い溶岩が波で砕かれてできているので、拡大するとまさに「溶岩」ですが、本土の海岸の砂はどうなのでしょう?(こんど観察しなくっちゃ~。)

さて、昼食に立ち寄った波浮港のお寿司屋さんには、「懐かしの写真集」という昔の写真が置いてあります。そこで「前回はこれに乗って来たんですよ。」と、お客様が教えてくれました。


橘丸!

私が島に来た26年前には、既になかった船です。
橘丸からジェットホイルへ…船の歴史を感じました。

あ、そこ!

釣りにピッタリの場所ではないですか~?
マグマ水蒸気爆発でできた火口で、ノンビリ釣り糸を垂れる…い~い感じです!

せっかく波浮港へ来たので、「くさや」を買いに商店に寄ることにしました。
商店には、あまり見かけない「くさや」が並んでいました。

小アジのくさや

パリパリに焼くと美味しいそうです。

さんまのくさや。

初めて見ました!
さんまの油が乗っていない時期ではないと、作れないものなのだそうです。

店の奥に「くさやのタレ」もあるというので、見せてもらいました。
タレの瓶の前で、記念撮影。

お店の人に「平気なんですか?くさやのタレの前で写真撮った人は初めてです!」と褒められました(笑)お2人ならば、島ぐらしも楽しめそうですね。

最後に「噴火と雨の合作」の風景の中で記念撮影。

撮影場所を選んだのは奥様です。

岩を這う「オオシマハイネズ」の、花の蕾が膨らんできました。

春ですね~!

今日のブログの題名、思い浮かびました。

「火山の島の春物語」これにしようっと!

(カナ)
コメント
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