グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

溶岩蹴りと溶岩乗り

2013年03月28日 | ツアー
春の親子2人旅ツアー、2回目です。
今回は小学校2年生の男の子とお母さんが、ツアーをリクエストしてくれました。

「とにかく体力がある子で…」とお母さんが語っていたS君。
濃霧の森の道で、突然オニギリサイズの溶岩を蹴りはじめました。

へ~、溶岩で石蹴り(溶岩けり?)なんて、今までにないアイデア!
さすが体力系の(?)男の子だな~、と思いつつ後をついて行きました。

昨日は雨上がりで、数カ所に大きな水たまりや、ぬかるみができていました。
キャ~!

“オニギリ溶岩”泥まみれです!

しばらく進んだところで、今度はちょっと大きな水たまりに“ボチャン!”と落ちてしまいました。
「大変、溶岩を助けなくちゃ!」

しかし水たまりの周りはドロドロ…。
「どうしよう?」と一瞬迷いましたが、“オニギリ溶岩”を救出しない訳にはいきません。

思い切って一歩踏み出したら、案の定、泥の中に足がズブズブ沈んでしまいました。
「ヒエ~!足が抜けない~!」←大騒ぎする私。

「だ、大丈夫ですか?」とお母さんに心配されながらも、なんとか溶岩を救い出しました。
(泥と格闘していたので、この時の写真はありません…)

オニギリ溶岩の旅は続きます。

あら?
今度は何やら同じような溶岩が、いっぱい転がっている地帯にやってきました。

大変!迷子になりそうです。
でも、S君はちゃんと見極めていました。

で、ここも無事通過。

地面の様子は、どんどん変化します。
今度は、草むらの中に迷い込んでしまいました。

「見つかるかな?」っと思ったら、難なく見つかりました。
よくこの中から探せますね~。

「上がった~!」

とまあこのように、時には一気に宙を飛び…

ついに、ゴツゴツ溶岩地帯に到達しました。

森を抜け、草地を抜け、1キロ以上の距離を移動してきました!

こんな長い距離の“冒険の旅”のような石けり(溶岩けり?)は、初めて見ました。

根気よく蹴り続けたS君もスゴイけど、全然欠けなかった溶岩もスゴイ!(笑)

でも、長い石蹴りで疲れてしまったS君。
足も痛いということで、ツアーは今日に持ち越しになりました。

さて今日は、午前中に少しだけ“ゴツゴツ溶岩”と“黒い砂浜”体験をしてきました。
まずは、バランス取りつつ溶岩歩き。

「ここが歩きやすいんじゃない?」←親子の会話。
周りは、桜が満開でした!

そして海へ。
「スゴイ、本当に黒い~!」とお母さん。

黒い溶岩が砕けてできた黒い砂浜の上に、私たちの足跡だけが刻まれていくのが気持ちよいです。

「これ、なあに?」とS君。
「溶岩だよ。ここにも昔、溶岩が流れたんだよ。」と私。

「ふうん」
S君、砂浜の波打ち際にある黒い溶岩の上に立ってバランスを取りはじめました。

「キャ~!」

…と騒いだのは大人の方で、S君は黙々と波と駆け引きしながら溶岩乗りを繰り返していました。

溶岩乗りの次は、溶岩投げ。
S君が海に向かって投げた溶岩、波打ち際まで20mぐらい飛んでいたような?

4月から地元の野球チームに入るというS君。
この力があれば、きっと活躍するんじゃないかなぁ…楽しみです!

さて、今日は最後に2枚だけ植物の写真を紹介します。
昨日、メギの若葉に気がつきました。

出て来たばかり(?)と思われる、数mmの小さな若葉。

それがいっぱい集まって、まるで咲き誇る花のように見えました。

1日ずれたら全然違ってしまうであろう景色に出会えて、嬉しかったです。

変化する植物の一瞬の輝きと、溶岩を使って遊ぶS君の姿。
どちらも素敵な「ジオツアーの一コマ」でした。

(カナ)








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