昨日、一昨日と、テレビ朝日の「大人の山歩き」という番組のロケに同行しました。「大人の山歩き」はタレントさんがネイチャーガイドの案内で、山を歩くという内容の番組です。
ガイドはネイチャーガイド歴20年以上の橋谷さん、一緒に山を歩くのは、女優の古村比呂さんと前田吟さん。
先日の２回のロケハンのあと、一昨日の熱海船でロケ隊がやってきました。
テーマは「椿と三原山」という事で、まず椿の森公園へ立ち寄ってから、山頂へ。
山もクッキリ見えて、青空が広がるロケ日和。
橋谷さんの説明が始まりました。
橋谷さんは、身振り手振りで噴火を表現しながら、ジオパークについて語ってくれました。
「私たちも一人一人生きていて、変わり続けていますよね？地球も変わり続けて生きているんです。ここは今、動き続けている地球を感じられるジオパークなんですよ。」というような内容の話しをしてくれました。スバラシイ～！！
三原山に向かう1本の道。
「この角度で撮りたい」とスタッフの方達。
確かに素敵な景色ですよね！
この後、溶岩を観察しながら三原山中腹で、なんと椿油でアシタバ天ぷらを揚げて、天ぷらうどんを食べるという企画が！
これはまた、最高に贅沢なアシタバ天ぷらうどんですね。
きっと最高の味だったことでしょう。（私は別の撮影班と移動したので見届けられませんでした～）
さて、ロケ２日目は朝６時に宿をスタートしました。
朝の色に染まる三原山がシブくて素敵でした。
ほれぼれ～（笑）
空も青空でした。
スタッフの方に「あれは海ですか？雲ですか？」と聞かれて伊豆半島の方角を見ると…確かに海と雲の区別がつきません。
伊豆半島が雲に溶けてしまったような、不思議な風景でした。
富士山も雲の海に浮かんでいました。
キレイ～。
皆で富士山の姿に見とれました。
しかし！景色がきれいな分、風が強い！
午前中風速９、午後１１mの予報が出ていたので、私は最初から弱気。
コースを変えてショートカットしませんか？と提案してみましたが「一周した方が、景色が良いから」ということになりました。
ロープにつかまれば、なんとか歩けると判断し、火口1周することにしました。
行くと決めたら、できる限り安全に、強風の場所を切り抜けるのみ！
三原山の稜線はこういう風速予報だと、場所によってはそよ風、場所によっては台風並みの強風になります。
予報より風が強くなる事も度々あるし…。←心配性の私。
で、予想通り、部分的にすごい風でした。
できる限り地形を利用して撮影はしたものの、やはり眺めの良いところは風が強い。
…でもその中で、三脚立てて、人が三脚を押さえて頑張って撮影していました。（体力と根性のいる仕事ですね～）風で服がたなびいていますが、映っているのは火口と海と富士山でしょうか？
一番風のあたる坂道では「ゴォ～」っとうなる、よろめくような風に、みんなでロープにつかまって歩きました。
タレントさん達も頑張っていました。普段山歩きをされているわけではないらしいのに、弱音も口にせず歩いている姿に「プロだなぁ」と思いました。
強風の裏砂漠にも立ち寄りました。
風は強いけれど、山の稜線に比べると大したことありません。←基準がずれてる（笑）
風に体をゆだねて遊ぶ、比呂さんと前田さん。
「子どもの頃、良くこうやって遊んだんだよ。物のない時代だったからさ。」
良い時代でしたよね～。（共感）
「こりゃ～、溶岩の海だね。」と前田さんが表現された、ゴツゴツ溶岩でも撮影。
広大な溶岩の中を歩くお２人は、どのような映像で見る事ができるのでしょうか？
楽しみです！
植物の再生の1本道も、ガイドの橋谷さんの説明付きで撮影。
溶岩の上の小さな芽生えから森へと続く道です。
ここでも素敵な語りが、入りました～。
最後に樹海に入って森を歩き、島の食材を使った昼食を撮影して、ロケは終了しました。
橋谷さんが溶岩の森の中で、ジオパークを語ってくれた時は嬉しかったです。
「噴火が人のすむ土地をつくっている、噴火がなくなると島は海の波に削られてなくなってしまう。だから人はこの島で、火山とともに生きていかなければならない」と、その事をジオパークに関連させて語ってくれました。
その語りは作り物ではなく、橋谷さんの心からのメッセージのように感じられました。私が日頃伝えたいと思っていることを、橋谷さんが森の中で、ご自分の言葉で語られるのを聞いて、なんだかジーンときました。
今回の撮影では、総勢10数名のスタッフが来ていました。カメラは3台。タレントさんを中心に撮る撮影班、話題となる被写体をジックリ撮る撮影班、そして撮るべき被写体のところにスタッフを残していき、確実に何を撮るか伝えるため大人数でロケをするとのことでした。
火山だけでなく、ハチジョウイヌツゲやオオバヤシャブシなど島の固有種をはじめ、溶岩の隙間に根を伸ばし生きようとする植物等、丁寧に映してくれました。
さらに、昨日の昼食にタレントさんが食べた「メダイのづけ丼」のメダイが、朝、港に水揚げされる映像を撮るために２名のスタッフを残すという、こだわりぶり！
時間の制約の中で、チームで協力して内容の濃い仕事をする“番組作りの姿勢”に感動しました。
少しでも良い作品を作ろうとする、“思い”のようなものを感じました。
とても爽やかで、気持ちのよい仕事でした。
大島らしい強風の中を、スタッフの皆さんと歩いたことも、良い思い出になりそうです。
今回ロケした「大人の山歩き」の放送は今月16日（土）と23日（土）の朝６時半から、テレビ朝日で放送されます。ぜひご覧下さい～。
（カナ）
ガイドはネイチャーガイド歴20年以上の橋谷さん、一緒に山を歩くのは、女優の古村比呂さんと前田吟さん。
先日の２回のロケハンのあと、一昨日の熱海船でロケ隊がやってきました。
テーマは「椿と三原山」という事で、まず椿の森公園へ立ち寄ってから、山頂へ。
山もクッキリ見えて、青空が広がるロケ日和。
橋谷さんの説明が始まりました。
橋谷さんは、身振り手振りで噴火を表現しながら、ジオパークについて語ってくれました。
「私たちも一人一人生きていて、変わり続けていますよね？地球も変わり続けて生きているんです。ここは今、動き続けている地球を感じられるジオパークなんですよ。」というような内容の話しをしてくれました。スバラシイ～！！
三原山に向かう1本の道。
「この角度で撮りたい」とスタッフの方達。
確かに素敵な景色ですよね！
この後、溶岩を観察しながら三原山中腹で、なんと椿油でアシタバ天ぷらを揚げて、天ぷらうどんを食べるという企画が！
これはまた、最高に贅沢なアシタバ天ぷらうどんですね。
きっと最高の味だったことでしょう。（私は別の撮影班と移動したので見届けられませんでした～）
さて、ロケ２日目は朝６時に宿をスタートしました。
朝の色に染まる三原山がシブくて素敵でした。
ほれぼれ～（笑）
空も青空でした。
スタッフの方に「あれは海ですか？雲ですか？」と聞かれて伊豆半島の方角を見ると…確かに海と雲の区別がつきません。
伊豆半島が雲に溶けてしまったような、不思議な風景でした。
富士山も雲の海に浮かんでいました。
キレイ～。
皆で富士山の姿に見とれました。
しかし！景色がきれいな分、風が強い！
午前中風速９、午後１１mの予報が出ていたので、私は最初から弱気。
コースを変えてショートカットしませんか？と提案してみましたが「一周した方が、景色が良いから」ということになりました。
ロープにつかまれば、なんとか歩けると判断し、火口1周することにしました。
行くと決めたら、できる限り安全に、強風の場所を切り抜けるのみ！
三原山の稜線はこういう風速予報だと、場所によってはそよ風、場所によっては台風並みの強風になります。
予報より風が強くなる事も度々あるし…。←心配性の私。
で、予想通り、部分的にすごい風でした。
できる限り地形を利用して撮影はしたものの、やはり眺めの良いところは風が強い。
…でもその中で、三脚立てて、人が三脚を押さえて頑張って撮影していました。（体力と根性のいる仕事ですね～）風で服がたなびいていますが、映っているのは火口と海と富士山でしょうか？
一番風のあたる坂道では「ゴォ～」っとうなる、よろめくような風に、みんなでロープにつかまって歩きました。
タレントさん達も頑張っていました。普段山歩きをされているわけではないらしいのに、弱音も口にせず歩いている姿に「プロだなぁ」と思いました。
強風の裏砂漠にも立ち寄りました。
風は強いけれど、山の稜線に比べると大したことありません。←基準がずれてる（笑）
風に体をゆだねて遊ぶ、比呂さんと前田さん。
「子どもの頃、良くこうやって遊んだんだよ。物のない時代だったからさ。」
良い時代でしたよね～。（共感）
「こりゃ～、溶岩の海だね。」と前田さんが表現された、ゴツゴツ溶岩でも撮影。
広大な溶岩の中を歩くお２人は、どのような映像で見る事ができるのでしょうか？
楽しみです！
植物の再生の1本道も、ガイドの橋谷さんの説明付きで撮影。
溶岩の上の小さな芽生えから森へと続く道です。
ここでも素敵な語りが、入りました～。
最後に樹海に入って森を歩き、島の食材を使った昼食を撮影して、ロケは終了しました。
橋谷さんが溶岩の森の中で、ジオパークを語ってくれた時は嬉しかったです。
「噴火が人のすむ土地をつくっている、噴火がなくなると島は海の波に削られてなくなってしまう。だから人はこの島で、火山とともに生きていかなければならない」と、その事をジオパークに関連させて語ってくれました。
その語りは作り物ではなく、橋谷さんの心からのメッセージのように感じられました。私が日頃伝えたいと思っていることを、橋谷さんが森の中で、ご自分の言葉で語られるのを聞いて、なんだかジーンときました。
今回の撮影では、総勢10数名のスタッフが来ていました。カメラは3台。タレントさんを中心に撮る撮影班、話題となる被写体をジックリ撮る撮影班、そして撮るべき被写体のところにスタッフを残していき、確実に何を撮るか伝えるため大人数でロケをするとのことでした。
火山だけでなく、ハチジョウイヌツゲやオオバヤシャブシなど島の固有種をはじめ、溶岩の隙間に根を伸ばし生きようとする植物等、丁寧に映してくれました。
さらに、昨日の昼食にタレントさんが食べた「メダイのづけ丼」のメダイが、朝、港に水揚げされる映像を撮るために２名のスタッフを残すという、こだわりぶり！
時間の制約の中で、チームで協力して内容の濃い仕事をする“番組作りの姿勢”に感動しました。
少しでも良い作品を作ろうとする、“思い”のようなものを感じました。
とても爽やかで、気持ちのよい仕事でした。
大島らしい強風の中を、スタッフの皆さんと歩いたことも、良い思い出になりそうです。
今回ロケした「大人の山歩き」の放送は今月16日（土）と23日（土）の朝６時半から、テレビ朝日で放送されます。ぜひご覧下さい～。
（カナ）
