( Vol 3228 ) 南シナ海における 中国と他国との境界問題は フィリピンにおける 過去の駐留米軍の治外法権行為が 引き金になっている
アメリカの海外にある 駐留米軍の立場は ヨーロッパとアジアでは 法的な処遇が違っている アジアでは 当事国の自治権は 駐留米軍に及ばないという 治外法権になっている しかしヨーロッパでは 当事国の法律が関与できる
この違いが 日本やフィリピンで 駐留米軍による事件が 当事国の法律で裁けない 実質 不問ということになり このことによる 不満が国民に出ている
フィリピンでは このことが大きな問題となり
過去の歴史で 当時のフィリピン大統領は 駐留米軍の国外退去を発表 このことによって フィリピンから 駐留米軍は撤退することになった
それと引き換えに フィリピンの 南シナ海における支配は弱まり 中国の進出を 生じさせた
また アメリカの政策の変更も 影響している
防衛費用の削減 国際警察としての米軍の役割の縮小 中国との国交
といったことも 影響している
日本においても 駐留米軍にかける費用は 削減の傾向にあった
そこには 中国とアメリカの歩みよりがある
しかし アメリカの思惑は 大きく外れ 中国を巨人化させてしまった
その結果が 南シナ海での中国の支配である
いま 慌てて対処しようにも 遅しである
フィリピンは 米軍の駐留をすすめ 南シナ海での軍事力によって 中国に対抗をしようとしている
すべてが 政治家たちの なしたことである
すべての根源には 駐留米軍の治外法権を主張した 当事国の自治権無視の無謀行動が 起こしてきたといえる
今後の対処としては アメリカは 海外にある駐留米軍は 当事国の法律を尊重する行動をとる 当事国の法律が 駐留米軍におよぶということが アメリカを信頼させることにつながる のではないか
南シナ海問題は 根源には アメリカの政治が関係している