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納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 558 KKドラフト ⑤

2018年11月21日 | 1985 年 
日本一になった阪神もドラフトは最下位?

1位(清原)は5球団と、2位(山野)入札は西武と重複し抽選となった阪神はともに外れ。更に3位入札も近鉄と重複し、これまた外して全敗と散々だった。「よう負けましたなぁ。しかし2位指名の中野君、5位の吉田君は即戦力やし満足してますわ」と吉田監督は苦笑い。抽選に挑んで全敗した岡崎球団社長は「日本一になったうえに希望した選手を全部獲ったら他球団に恨まれますわ」と妙な言い訳に終始した。

日ハムにもう一人の田中幸雄がやって来る

日本ハムが3位で指名した田中幸雄内野手(都城高)は田中投手と同姓同名。これには報道陣も「最高のユーモアだね」とクスクス。高田監督も「どうやって2人を呼べばいいかね?」と苦笑い。日本ハムには他にも田中姓の選手が2人(富生・学)。こうなったらタナカ・カルテットで売り出したらどう?

ハッピーバースデー

昨年のドラフトでは抽選に外れまくって自嘲気味だった西武・根本管理部長。だが今年は連戦連勝だった。清原を射止めたのを皮切りに2位・山野外野手(鎮西高)、3位・原口投手(熊谷商)と続けて当たり。4位と5位は無競争だったが6位・横田投手(那賀高)でまたも当たりクジと無傷の4連勝。奇しくもこの日は60歳の誕生日で、まさにドラフトの神様からのバースデープレゼントだった。

全員投手

今年の大洋のドラフトは終わってみれば1位の中山(高知商)から6位の大久保(長崎海星)まで全員が投手(3位・6位の大川、大久保選手は投手兼任)で、これは12球団初の出来事。特に1位指名に関しては早くから清原ではなく投手、それも即戦力と言われていただけに見事に裏をかかれた。「第二の遠藤になれる素材。限りなく即戦力に近い」と近藤監督も御満悦。

受け継がれたドラフト伝説

過去に荒木(早実)・高野(東海大)や広沢(明大)など他球団と重複した選手を引き当てたヤクルト。" 黄金のサウスポー " と異名をとった相馬球団社長に代わり、今回は田口球団代表が阪急、ロッテと競合した伊東投手をゲットした。左腕をさすりながら「一番下を引いたんだ」とニヤリ。伝説は生きていた。
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