私が株を始めたのは、30歳の時、今から24年前だ。
当時はITバブルが弾けた時だった。
ソフトバンクはじめ多くのIT企業の株価が下がり、多くの株トレーダーが損をしていた時だ。
これだけ株価が下がったのだから、株価は上昇するだろうと思っての参入だった。
しかし、なかなか上手く利益を得ることはできなかった。
「放浪トレーダー」との出会い
当時、株式評論家の北浜流一郎先生の掲示板があり、そこには幾人かの相場のプロや上級者と言われる人たちの投稿もあった。
その中に、後に私の株の先生となる、Yさんという方が投稿していた。
その方の投稿記事の中に「放浪トレーダー」という単語があった。
放浪トレーダーとは、ノートPC片手に世界中を旅しながら、お金を稼ぐ人ということだった。
「これだ!」と思った。これぞ私の夢に描いた理想の職業だ。
私はこれになりたくて、Yさんの主催する株の教室に応募した。
株のプロに弟子入り
Yさんに会いに日帰りで名古屋まで行った。誠実な方だったので、すぐにお金を払い株の教室に参加した。
全くの株の素人だった私だが、Y先生の指導の下、毎年利益を上げるまでに上達した。
あの2008年のリーマンショックの大暴落時でさえ、かすり傷程度の損失で済んだのは、Y先生のおかげと言ってもいい。
放浪トレーダーになりたくて、寝る間を惜しんで勉強をした。
先生の進める本はすべて読んだ。おかげで、よい本と読む価値のない本の区別がついた。
本当の株上手の人とそうでない人の違いが、分かるようになった。
働かなくていい資産貯まる
あれから20数年、働かなくてもいいだけのお金を貯めることができた。
先生と出会わなければ、決してできなかっただろう。そして「放浪トレーダー」というワードに出会わなければ・・・。
あれから私なりに考える所もあり、日本株トレードから米国株投資に切り替え、やり方もコア・サテライト戦略にした。
投資資産の8割をコアとして守りつつ、2割のサテライトで積極的に攻めるというやり方だ。
今の時代スマホ一つで、海外から株の売買ができる。
海外旅行で放浪株トレーダーを試みる
2000年の初め頃、まだWi‐Fiのない有線ケーブルの時代、海外から株トレードするには、ネットカフェと呼ばれる、多数のデスクトップの置かれたお店で株の売買をしなければならなかった。
バンコクのカオサンロードで何回か株の売買をした。ネットカフェでPCを利用するのに30分50円くらいだった。タイのタオ島というところでもネットカフェから売買したことがある。
2008年頃はノートPCを旅行に持って行き、有線ケーブルをノートPCに接続しインターネットにつないだ。フィリピンのモアルボアルで、何度かトレードをした思い出がある。
2015年久しぶりの海外旅行でタイに行った時、みなスマホを弄っていた。あれほどあったネットカフェは数えるほどしかなかった。それもそのはず、もうホテルの部屋にいながら無料のWi-Fiでインターネットに接続でるのだ。
放浪株トレーダーには誰でもなれる
2017年のタイ・パタヤ滞在時、スマホとタブレット端末で株の売買をした。
もう海外のホテルでは、WI-FIの繋がらないところはない。
海外では、どこにいてもインターネットに通じる環境が整えられている。
放浪株トレーダーは誰でもなれる時代なのだ。