「風の時代」を生きる

人生に必要なのは、勇気と想像力、そしてsome moneyだ。

チャールズ・チャップリン

昔話

2014-12-13 12:59:23 | その他
今日は保育園に通う子供の発表会だった。小さな子供たちの合唱、合奏、劇、踊りなどを見て、よく頑張ったなと感動してしまった。時にハプニングなどもあり面白かった。

そんな中、「王様の耳はロバの耳」という劇があった、こんな話だったのかと44年目で初めて知った。

ところで、みなさんの好きな昔話、童話、イソップ物語などの寓話は何だろうか?これは一種の心理テストだ。
 
意外にこの心理テストでその人の価値感が分かる。私が以前働いていた会社で同僚から「あなたの好きな昔話は何?」と聞かれた。すぐに口に出たのが「笠地蔵」だった。ある同僚は「三年寝太郎」、別な同僚は「龍の子太郎」と人それぞれで面白い。

驚いたことに誰もが知っていると思っていた「笠地蔵」のストーリを知っている人が少なかったのだ。

確かに私も「龍の子太郎」のストーリは知らないし「三年寝太郎」など聞いたこともなかった。もしかして小さい時に聞いていたかもしれないが、心に響くものがなかったのだろう。

「笠地蔵」の話を聞くといつも涙がこみ上げてくる。

ある雪深い地方に貧しい老夫婦が住んでいた。年の瀬もせまり、新年を迎えるにあたってのモチ代すら事欠く状況だった。

そこでおじいさんは、自家製の笠を売りに町へ出かけるが、笠はひとつも売れなかった。吹雪いてくる気配がしてきたため、おじいさんは笠を売ることを諦め帰路につく。

吹雪の中、おじいさんは7体の地蔵を見かけた。かわいそうに思ったおじいさんは、売れ残りの笠を地蔵に被せて上げることにした。しかし、手持ちの笠は自らが使用しているものを含めても1つ足りない。そこでおじいさんは、最後の地蔵には手持ちの手ぬぐいを被せ帰宅した。

その夜、家の外でなにかが落ちた様な音がする、そこで外の様子を伺うと、モチをはじめとした様々な食料、財宝がつまれていた。

老夫婦は手ぬぐいをかぶった地蔵を先頭に7体の地蔵が去っていく様を目撃する。この贈り物のおかげで、老夫婦は無事に年を越したという。めでたし、めでたし。

純粋に正しく善いおこないをする者は、救われるという展開が心に響くのだろう。

しまった!書いていたらまた涙がこみ上げてきた(笑)。

コメント
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