「自立のためにプロが教える株式投資」(同友社;板垣 浩著)
最近、かつて読んだ相場の本の中でよかったものを再び読み返している。
この本もいいと思える本のひとつだ。「なるほどな!」と思えるところがいくつもある。
例えば212ページ、ケインズの言葉を引用しての言葉。
売買に失敗は避けられない。だから、それは失敗ではない。失敗の処置をしないこと、失敗の処置に失敗するのが本当の失敗である、ということだ。
その通りだと思う。明日の株価も分からない私たちトレーダーにとって失敗は避けることはできない。思惑通りに株価が動かないことなど常なのだ。
本当の失敗とは思惑通りにいかなくなった時にその建玉をどのように処置するか、そこが問題なのだと思う。
プロの厳しさを教えてくれる良書のひとつだ。