幻のSQ

昨日の米国株式市場ではダウ平均は46ドル高と3日続伸となったものの、ナスダック総合指数は小幅安とまちまちの展開だった。

本日の日本株式市場は前日比180円安の8,459円と4日ぶりに大幅反落となった。3日ぶりに心理的節目の8,500円割リ込み、下げ幅は5月18日以来の大きさだった。日経平均は29円安で寄り付いた直後から、先物に断続的な売りを浴びてほぼ一本調子に下げ幅を広げ、午後に入ると一段安となり下げ幅は一時200円を超える場面もあった。

今日のSQ値8,613円は取引時間中に一度もつかなかったいわゆる「幻のSQ」。目先、相場の上値を抑える目途として意識されそうだ。

値上がり銘柄数 327銘柄、値下がり銘柄数1,269銘柄。騰落レシオは70.7だ。

これだけ大きく下げたのだから、高値圏で信用買いしている人たちの売り圧力は相当のものだと思われる。恐怖心に駆られている人たちの売りが大量にあるのでそう簡単に上昇はしない。少し上昇すれば下げ、また上昇したら下げとなかなか上昇しないだろう。買い戦略のことをロング・ポジションと言うのはこのためだろう。