「風の時代」を生きる

人生に必要なのは、勇気と想像力、そしてsome moneyだ。

チャールズ・チャップリン

相場物語2

2012-05-12 12:41:06 | 株トレード
当時私が初めて買った株は6369だ。確か「ZAI」という株の月刊誌で推奨していたのだと思う。値段も115円と、何とか買うことができる金額だったのでこれに決めた。115円と言っても1000株単位なので115000円必要だ。当時はもうすでに結婚し子供もいたので、この金額を株に使うのはかなりの勇気が必要だった。

買った株は初めの1~2日は思惑通り上昇していた。含み益が1000円増えただけで有頂天になった。なにせ全く働かないで1000円ものお金を得ることができたのだ。多くの人がそうである様に私も興奮せずにはいられなかった。次の日にはさらに2円上昇していた。これで3000円の儲けである。こんなに簡単に儲かるなら借金してでも、もう1000株買えばよかったと後悔したものだった。ここに魔が潜んでいるとも知らない私であった。

しかしその後上昇は止まり株価は下げに向かった。今まであった含み益はなくなり損益表にはマイナス3000円という数字が表示された。含み損である、つい先日までのうきうき気分はすっかりなくなってしまった。何も物を買わないのに3000円損したのである。その後含み損は5000円、8000円、10000円と広がっていった。(続く)
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