面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「緑の光線」

2010年12月20日 | 映画
南極海で「ブルーフラッシュ」 観測船しらせが観測(共同通信) - goo ニュース


この写真ほど鮮明に「緑色の日暮れ」を見たのは始めてだ。
ニュースタイトルと写真を見た瞬間、学生時代に観た「緑の光線」を思い出した。


友人から一緒に行くはずだった旅行をドタキャンされたデルフィーヌは、夏のバカンスを独りで過ごすはめに。
他の友人たちの滞在先を訪ねるものの、どこへ行っても居心地が悪くなってすぐに戻ってきてしまう。
寂しがりのくせにそれを認めようとしない彼女は、周囲とうまく協調できずに孤独感を募らせていくのだった。

そんな彼女が訪れた海辺の町で、太陽が沈む瞬間に放つ緑色の光を見た人は、人の心が理解できるようになるという話を耳にする。
そしてその「緑の光線」は、幸運の印だという。
パリに戻ることにした彼女は、駅の待合室でひとりの青年と知り合い…

孤独な主人公を優しく包む南仏の陽光が温かく、心地よい。
公開当時、「緑の光線が見えた!」と話題になった、絵日記タッチのバカンス映画。


「緑の光線」
1986年/フランス  監督:エリック・ロメール
出演:マリー・リヴィエール、リサ・エレディア、ヴァンサン・ゴーティエ、ベアトリス・ロマン