アイドル歌手になる夢に破れ、東京から故郷の尻子玉村に帰って来た加奈子(平田弥里)。
彼女の家系は、代々村の守り神である「河童様」を敬い、河童地蔵にキュウリをお供えしてきたのであった。
加奈子は、懐かしい祖母(桜井浩子)が住む家へと向かっていると、河童地蔵へきゅうりを供えに行こうとしていた祖母に出会ったそのとき、車を暴走させて村へとやってきた無軌道な若者たちが、彼女の目の前で祖母を撥ねてしまう。
祖母を置き去りに若者達は暴走の末、河童地蔵の祠をも、海中へと跳ね飛ばしてしまった。
命を落とす祖母。
海に沈んでいく河童地蔵。
怒りに燃えた「河童様」が、長い長い眠りから覚醒する。
そしてある日、「河童様」が加奈子の前に現れた…
アメリカ完全出資により日本で制作され、アメリカで公開され更にDVD化で大ヒット。
その過激さから日本での公開は不可能と言われたが、ファンの熱い要望で逆輸入されるや大ヒットを記録した“TOKYO SHOCK”シリーズ「片腕マシンガール」「東京残酷警察」。
その正統なる第3弾「デスカッパ」が、いよいよ公開!
監督は、日本を代表する特殊メイクアーティスト・原口智生。
監督としてはもちろん、本作の主役である妖怪「河童様」と「デスカッパ」や、怪獣「ハンギョラス」の造型を手がけ、更には往年の東宝特撮シリーズにおける“手法と踏襲”してミニチュアを駆使した特撮場面を展開、ノスタルジー感覚溢れる映像を作り上げた。
スターウォーズ以降、ミニチュアセットも緻密に、精巧に急激に進化し、モンスターなどの造形も特殊メイク技術の著しく進歩、更にはCGにより、特撮の世界は実写と見紛うばかりのリアルな映像が当たり前になっている。
そんな時代の流れに逆らうような本作の特撮は凄い!
張りぼてビルが立ち並ぶ大都会(一応、東京)、空飛ぶ戦闘機には時折ピアノ線が光り、地を走る戦車にはラジコンのアンテナ線がたまに映りこむ。
原口監督がコメディを意識して撮ったという“チャチな”映像は、自分が小さい頃に当たり前に見ていたものであり、昭和の薫りが漂う懐かしさに満ちていて心が温まる♪
また、デスカッパと心を通わせるヒロインには、「ウルトラマンメビウス」でコノミ隊員を演じた平田弥里を起用。
なんでも、本人からのたっての希望によるもので、原口監督が「経歴に傷が付くから」と辞めるように勧めるのを押し切っての出演という。
アイドル歌手だった加奈子の歌が「河童様」の心に響き、怒りを鎮めることができるという、涙を流すことで大魔神を鎮めるヒロインのような重要な役どころを演じている。
しかもアイドル歌手・KANAKOとして、生粋のアイドルPVも盛り込まれており、弥里ファンには堪えられないサービスカットもある。
更に、フジ隊員の桜井浩子と南夕子の星光子も出演、なんとウルトラマン・シリーズの三人のヒロインが共演するのだから、そのテのファンにはたまらない。
しかも、エヴァンゲリオンの庵野秀明に、アクション監督として名を馳せる樋口真嗣の二人も友情出演。
正にオタッキー色に彩られた、マニア垂涎の一品。
まだ日本という国が若かった頃の古き良き時代のテイストと、ハマる人間はとことんハマれるマニアック路線を、の~んびりと味わうのが楽しい怪作!
なお、アメリカ版と異なる日本公開版限定のエンディングも見所。
(ていうか、アメリカ版も観てみたい!)
「デスカッパ」
2010年/日本=アメリカ 監督・特殊造型:原口智生
出演:デスカッパ、ハンギョラス、平田弥里、深華、北岡龍貴、なべやかん、星光子、柴田秀勝、庵野秀明、樋口真嗣、桜井浩子
彼女の家系は、代々村の守り神である「河童様」を敬い、河童地蔵にキュウリをお供えしてきたのであった。
加奈子は、懐かしい祖母(桜井浩子)が住む家へと向かっていると、河童地蔵へきゅうりを供えに行こうとしていた祖母に出会ったそのとき、車を暴走させて村へとやってきた無軌道な若者たちが、彼女の目の前で祖母を撥ねてしまう。
祖母を置き去りに若者達は暴走の末、河童地蔵の祠をも、海中へと跳ね飛ばしてしまった。
命を落とす祖母。
海に沈んでいく河童地蔵。
怒りに燃えた「河童様」が、長い長い眠りから覚醒する。
そしてある日、「河童様」が加奈子の前に現れた…
アメリカ完全出資により日本で制作され、アメリカで公開され更にDVD化で大ヒット。
その過激さから日本での公開は不可能と言われたが、ファンの熱い要望で逆輸入されるや大ヒットを記録した“TOKYO SHOCK”シリーズ「片腕マシンガール」「東京残酷警察」。
その正統なる第3弾「デスカッパ」が、いよいよ公開!
監督は、日本を代表する特殊メイクアーティスト・原口智生。
監督としてはもちろん、本作の主役である妖怪「河童様」と「デスカッパ」や、怪獣「ハンギョラス」の造型を手がけ、更には往年の東宝特撮シリーズにおける“手法と踏襲”してミニチュアを駆使した特撮場面を展開、ノスタルジー感覚溢れる映像を作り上げた。
スターウォーズ以降、ミニチュアセットも緻密に、精巧に急激に進化し、モンスターなどの造形も特殊メイク技術の著しく進歩、更にはCGにより、特撮の世界は実写と見紛うばかりのリアルな映像が当たり前になっている。
そんな時代の流れに逆らうような本作の特撮は凄い!
張りぼてビルが立ち並ぶ大都会(一応、東京)、空飛ぶ戦闘機には時折ピアノ線が光り、地を走る戦車にはラジコンのアンテナ線がたまに映りこむ。
原口監督がコメディを意識して撮ったという“チャチな”映像は、自分が小さい頃に当たり前に見ていたものであり、昭和の薫りが漂う懐かしさに満ちていて心が温まる♪
また、デスカッパと心を通わせるヒロインには、「ウルトラマンメビウス」でコノミ隊員を演じた平田弥里を起用。
なんでも、本人からのたっての希望によるもので、原口監督が「経歴に傷が付くから」と辞めるように勧めるのを押し切っての出演という。
アイドル歌手だった加奈子の歌が「河童様」の心に響き、怒りを鎮めることができるという、涙を流すことで大魔神を鎮めるヒロインのような重要な役どころを演じている。
しかもアイドル歌手・KANAKOとして、生粋のアイドルPVも盛り込まれており、弥里ファンには堪えられないサービスカットもある。
更に、フジ隊員の桜井浩子と南夕子の星光子も出演、なんとウルトラマン・シリーズの三人のヒロインが共演するのだから、そのテのファンにはたまらない。
しかも、エヴァンゲリオンの庵野秀明に、アクション監督として名を馳せる樋口真嗣の二人も友情出演。
正にオタッキー色に彩られた、マニア垂涎の一品。
まだ日本という国が若かった頃の古き良き時代のテイストと、ハマる人間はとことんハマれるマニアック路線を、の~んびりと味わうのが楽しい怪作!
なお、アメリカ版と異なる日本公開版限定のエンディングも見所。
(ていうか、アメリカ版も観てみたい!)
「デスカッパ」
2010年/日本=アメリカ 監督・特殊造型:原口智生
出演:デスカッパ、ハンギョラス、平田弥里、深華、北岡龍貴、なべやかん、星光子、柴田秀勝、庵野秀明、樋口真嗣、桜井浩子