面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「蛇にピアス」

2009年06月15日 | 映画
痛い、痛い…
痛くて映像を直視し続けられない。
顔のあちこちにピアスをあけ、体には刺青を彫る…

渋谷の街をあてもなく彷徨うルイ(吉高由里子)。
ある日、クラブで出会ったアマ(高良健吾)の一言に、単調な毎日に変化が起きた。
「スプリットタンって、知ってる?」
蛇みたいに割れた彼の舌に、ルイは心を奪われる。
眉と唇にピアスをし、背中には竜の刺青があるアマと付き合い始めたルイは、彼に連れられて行った店で、店長のシバ(ARATA)と出会う。
顔中にピアスをし、全身に刺青を入れ、アマ以上にパンクで怪しげな風貌のシバ。彼から舌にピアスをあけてもらったルイは、スプリットタンになるだけでなく、自分の体にも「美しい絵」を彫りたいという衝動に突き動かされた…

痛みを感じる瞬間にしか“生”を実感できないくらい、生きているという感覚が稀薄なのは、なぜなんだろう…
痛く、切なくもドライな…ラブ・ストーリー。

演劇臭さの無い、蜷川監督の自然な演出はさすが。


蛇にピアス
2008年/日本  監督:蜷川幸雄
出演:吉高由里子、ARATA、高良健吾、あびる優、市川亀治郎、井出らっきょ、小栗旬、唐沢寿明、ソニン、藤原竜也

金本

2009年06月15日 | 野球
「虎バン」でゲストの岡田前監督が気になることとして挙げていた、金本のとある打席。
初球を簡単に打ち上げてのレフトフライ。
「え?そんなことがあったん?」
と思ったら、案の定岡田前監督も、
「イニングの先頭打者で打席に入って、初球から打っていったのは、4番に入れて以来初めてと違うかな…」
とコメント。

岡田前監督はハッキリとは口に出さなかったが、自分が違和感を覚えた理由と、同じことを言いたかったのではないだろうか。

それは…

金本の気持ちが切れてしまってはいないか?ということだ。
岡田前監督は、初球から長打を放って、チームを勢い付けたかったのかもしれないと、何か歯にものが挟まったような言い方をしていたが、その解釈には多少無理があるだろう。
どこまでもチームのためを考える金本は、イニングの先頭打者として打席に入るときは、どんな形ででも、まずは塁に出ようとする。
それが、いかにも簡単に、初球からポンと凡フライを打ち上げてしまった姿は、何か“気持ちが入っていない”ように見えて仕方がなかった。

岡田前監督の言ったことが当たっていて、自分の感覚が杞憂であってくれるならいいのだが…

5月から成績が急降下し、今月は打率が2割を切り、ホームランも出ていない金本。
肉体的な疲労が、気持ちだけではカバーできないくらいのレベルにきているのではないだろうか。

いよいよ、連続出場記録に対して、自分で“ケジメ”をつけるべき時期が来たか…!?