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大拙戦

2009年05月11日 | 野球
阪神が大勝=プロ野球・横浜-阪神(時事通信) - goo ニュース


家の中を片付けながらテレビ中継を見ていた。
結果は大勝ではあるが、内容はプロの試合と言うのも恥ずかしいくらいにお粗末極まりないもの。

先発の福原は相変わらずフヌケた投球で、初っ端からフラフラと危なっかしいピッチング。
内藤などというワケのわからない若手(ベイファンには申し訳ないが)にツーランをかまされて先制点を許すテイタラク。

だいたい5月からの借金増産体制は、ここ数試合の貧打が最大の原因だが、今日も立ち上がりから打てそうな気配もない。
2回には、林が復帰後初ヒットのツーベースでチャンスを作り、1死満塁と横浜を攻め立てたものの、打席に入った狩野は4月の好調などどこへやら。
初球の甘い変化球をあっさり見送った時点で、「こらアカン…」と思ったら案の定、またもきた甘い変化球をファールにしかできず、最後は高めの速球に手を出して空振り三振。
その裏に福原が一発を浴びたのだから、バッテリーの失態で負けか…と観念した。

タイガースのフヌケぶりを上回る横浜のプレーは、本当にヒドイ。
内藤の一発で先制した直後の3回表。
先発の小林が“一人相撲”をとって無死1、2塁のチャンスをもらい、続く鳥谷がなんとバント(送り?セーフティ?…送りやったんやろね)をかますと、マウンドから降りてきた小林がファンブルしてエラー。
労せずして無死満塁のチャンスが転がり込んだ。
ここで金本という絶好の場面!…にはならないのが今のタイガース。
しかしながら、さすがに役者が違うとばかりに小林に襲いかかり、痛烈な打球を放った!
が、一塁の真正面に飛ぶというドインケツぶり。
ところが!あろうことか横浜のファースト・ジョンソンが、実に美しい“トンネル”!
これがツーベースと同じ状態になり、またも労せずして同点。
更に5番新井のときに小林がボークをやらかし、なんの苦労もなく勝ち越し。
いまだ上昇気配の無い新井が凡退し、まだ3塁に金本が残っていたが、続く林が大きく跳ねるショートゴロを打つと、金本が猛然と突進してホームイン。
なんとノーヒットで4点が転がり込んだ。

これだけミス連発で逆転させてもらったというのに、福原の投球には安定感が全く感じられない。
今年も福原は大丈夫か!?いや、とても安心して見ていられない。

4回表、久しぶりに関本がタイムリーを放ち、“ちゃんとした”得点を挙げると、後は横浜の弱体投手陣を相手にやりたい放題となった。
とりあえず勝って甲子園に戻ってくることができたという、ただその一点「だけ!」が収穫のつまらない試合。
テレビやラジオの中継では、やれ開幕から30試合目くらいに疲れのピークがくるだの、9連戦の終盤で遠征疲れもあるだの、くだらん解説が流れていた。
そんな生ぬるい解説にもならん“戯れ言”に、視聴者・聴取者が喜ぶとでも思っているのか?
確かに喜ぶファンもいるのだろうが、周りがそうやって甘やかしている限り、そして選手達もそれに甘んじている限り、タイガースに「常勝」の称号は永遠にやってこない!