面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

3連敗

2007年09月23日 | 野球
ヤ9-6神(22日) 阪神3連敗(共同通信) - goo ニュース


終盤、追い込み時期のここへきての3連敗。
10連勝時の勢いは見る影も無い。
連勝後に広島市民球場で緩んだタガは、修復不可能なほどに緩みきってしまったのだろうか。

今日の試合、帰宅した時点で9対6のビハインド。
問題は8回裏のタイガース内野陣の守備。
看過することはできないプレーがあった。

先頭バッターのユウイチがセンター前ヒットで出塁。
(いいかげん、イチローに始まったこのテのネーミング、やめないか?)
続く真中がホームベース近くに大きな内野フライを打ち上げた。
キャッチャーの矢野が捕球体勢に入ったが、三塁の関本も捕球しようと突っ込んできた。
あ~!と思っていると二人が交錯し、打球は矢野のミットをすり抜けて下へ落ちた。
あわてて矢野が拾って2塁へ送球して事無きを得たが、一歩間違えば二人ともケガをしかねない危険なプレー。

更に、続く宮本も1塁側ファールグラウンドへ大きなフライを打ち上げた。
今度は矢野とシーツが打球を追う。
マスクを捨ててほぼ真上を向いて捕球体勢に入る矢野。
そこへ同じく上を向いたまま突っ込んでくるシーツ。
またもや二人が交錯し、今度は矢野が気付いて身を引くようにしてシーツが捕球した。

譲り合ってお互いの真ん中に打球が落ちるよりはマシかもしれないが、大きな声を掛けあって、どちらが捕球するのか確認しあわなければいけない。
一歩間違えば、交錯した二人が大怪我をしかねない。
お互いが打球に集中していると言うよりは、この「大声を出す」という基本プレーを忘れるほど、疲れているということではないかということが気になった。
関本はまだ若いが、矢野、シーツはベテランの域で、相当疲労がたまっていることだろう。

昨日も試合後の取材に応じて、矢野は「疲れているなんて言ってるときではない」などと言っているが、寄る年波に勝てるはずもなく、蓄積した疲労のために体が動かないのでは、かえってチームにとって迷惑だ。
好調な打撃をキープしている野口や、体力がある若い狩野をもっと起用し、矢野は休み休み出る方がいいのではないか。

もう一点、非常に気になるのは後半戦の快進撃を支えてきた桜井だ。
先の讀賣戦では、以前の思い切りよくバットを振るフォームが戻ったように見えた。
ところが、今日の試合中継でのスイングを見る限り、ボールに当てにいくセコいフォームになっていて、とても力強い打球など期待できない。
自分が見たのは7回表と9回表の2打席だったが、どちらも、軸足となる右足が後ろへ滑るように下がり、腰が引けて腕だけでバットをボールに当てにいくブザマなスイング。
これではかえってボールにバットがキチンと当たるわけもなく、7回はシコースキーの速球に振り遅れて空振り三振、9回は当たり損ねのセカンドゴロで、葛城の必死の走塁が無ければゲッツーでチェンジという打球。
持ち味だった、体重が右足にしっかり残り、腰の回転でバットを振り抜く豪快なフォームから程遠い。

今年は結局、年間を通じて打撃陣の調子が上がることはないままだった。
以前にも書いたことがあるが、打撃コーチの広澤が機能したとは思えない。
正田も同罪だ。
各打者が物理的に(体力的・体調的に)調子を戻してくるのを待つだけなら、誰にでもできる。
調子を落としている原因、理由をしっかり把握して指摘し、不調の波を短くするのが彼らの役目ではないのか。

今日は得点してもすぐに失点した投手陣の責任が重い(特に試合を台無しにした杉山は万死に値する)試合ではあるが、この一年、延々と投手陣におんぶに抱っこだった打撃陣が奮起しなければならない試合である。
先に挙げた桜井のみならず、相変らず低めのボール球変化球を振って三振する濱中に、自分の特性を全く生かそうとしない藤本も含めて、打撃コーチ陣はしっかり仕事をしてもらいたいものだ。
何もしなくても、各自の能力が高い投手陣のおかげで楽をして大きな顔をしていられる久保コーチとは立場が異なることを意識してもらいたい。

まさか「3位通過でエエわ、もう」と思っているのではあるまいな!?