面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

勝負勘

2007年07月18日 | 野球
今日の試合は、テレビ大阪の「スポパラ」でチラッと見ただけであったが、公式サイトの試合経過・テーブルスコアを見て、唯一の得点イニングをチェックしてみた。

先頭の林が二塁打で出塁。
続く桜井には、バッテリーは警戒し過ぎたか四球を与えて無死1、2塁。
矢野がキッチリ送って一死2、3塁とチャンスを大きくしたところで、藤本に代打桧山を起用している。
これはなかなか興味深い。
第一打席で凡退はしているものの、右の福田に対して左の藤本なら、そのまま打たせてもいい場面である。
しかし、敢えて桧山を起用したのは、もちろん藤本以上に長打が期待できることもあるだろうが、実はバッテリーの敬遠を誘ったものではないだろうか。

ここで藤本がそのまま打席に入っていれば、敬遠されることはなかっただろう。
満塁で桧山が出てくるのは、いくら現在の打率や代打成功率を見ても、やはり嫌なはずだ。
しかし先に出てきた桧山を敬遠しても、桧山以上に恐怖心や不安感を抱かせるベテランの左打者はいないので、讀賣バッテリーとしては桧山を敬遠する道を選ぶ可能性は限りなく高い。
そして岡田監督の思惑通り、桧山は敬遠されて一死満塁という絶好のチャンスが訪れた。
桧山の“名前”が、讀賣先発の若い福田を擁するバッテリーには有効だった。

こうなれば、試合の流れはタイガースに来ている。
5回無失点と好投を続けていたジャンに、惜しむことなく代打・庄田を投入。
結果、勝ち越しとなる押し出し四球を選び、これで勝負あった!と言えよう。
続く赤星のタイムリー二塁打も、坂の犠牲フライも、自然な流れの中で出た、必然にも似たプレーである。

前日の試合では、今岡、シーツを起用するという、二人への“気遣い”という呪縛に囚われた賭けに破れた岡田監督は、今日は思い通りの勝負に出て勝利をつかみとった。
それにしても、ベテラン選手への気遣いで1試合潰す覚悟で臨む大局観は、過去のタイガース歴代監督には無かったものではないだろうか。
少なくとも、自分が見てきた監督達には無かった。
ここが、自分が岡田監督に期待する最も特徴的なところである。
エース不在のまま、後半戦でどこまで切り返せるだろう。
楽しみであり、見モノである。

あ!讀賣戦がまだあと1試合残ってるがなw


賭け、引導

2007年07月18日 | 野球
16日の試合について、ニッカンスポーツの連載記事に、興味深い話が載っていた。
担当している虎番記者の取材を通した見解である。
(以下要約)
一番今岡、三番シーツ。
ここまでチャンスを与える。
だから、それにこたえてくれ、という岡田監督の叫びが聞こえそうな起用。
同じようなことがあったのは7月7日の中日戦。
桧山を一番で起用。
先発川上との相性もあるが、桧山に少ないチャンスを与え、それで答えが出なければ、今後の起用法も限定される。
それと同じような意味合いが、このオーダーにも含まれていたと思われる。
初回、一死一塁でシーツ。
「外のチェンジアップをひっかけるな」
前回にやられた配給を、試合前のミーティングで伝えたにも関わらず、ひっかけて三塁ゴロ併殺。
学習能力の低さを露呈してしまった。
今後の構想への影響は大きい。
これでシーツの起用は限定されることになろう。
(以上)

そして17日の試合。
先発メンバーには、今岡もシーツもいなかった。
前日、二人に“賭けた”岡田監督は、その賭けが裏目に出ると同時に、ついに二人に引導を渡したか!?
シーツは試合後半に守備固めで出場した。
現状では、これが最もチームに貢献できる姿だ。
そして、回ってきた打席で久しぶりの長打を放ったシーツ。
これが意地の二塁打であるならば、シーズン後半での復活が期待できる。

翻って今岡である。
今シーズンのプレーぶりからは、とても守備固めに使えない。
打撃はどん底。
はっきり言って使い道がないというのが現状である。
最後も三塁に起用されたのは、関本であり藤原であった。
どうする?今岡。


「東京に原発を」

2007年07月18日 | ニュースから
放射能含む水漏れる、柏崎刈羽原発 中越沖地震(朝日新聞) - goo ニュース


新潟の地震で一番ビビったのが、柏崎の震度が大きかったこと。
かの地には、原発があるのだから、これがどうにかなったのではないか?ということが一番の気がかりだった。

そしてテレビに映し出されたのは、黒煙を上げる原発の映像。
一瞬、チェルノブイリを思い出したが、変圧器が燃えただけとのことで、原発本体や放射能危険区域などには関係なかった。
が、そんな報道を鵜呑みにはできないぞ!と妙に疑心暗鬼でニュースを見ていた。

その後、放射能を含む水が漏れ、海に流れ出たとのニュースが流れた。
それみたことか!という思いであったが、これでまた思い出したのが、学生時代に読んだ立花隆著「東京に原発を」。
原発がそんなに安全だと言うのなら、財政難に苦しみ、補助金を当てにする地方に建設するのではなく、東京の都心に建てればいいだろう!という、ある種怒りにも似た本。
「生きてるうちが花なのよ。死んだらそれまでよ党宣言」に衝撃を受け、メリル・ストリープ主演の名作「シルクウッド」に怒りを覚えた当時。

しかし世は流れ、いつのまにか原発の危険性はすっかり忘れ去られてしまったかのような今日この頃。
能登の地震もそうだが、“原発銀座”付近で大きな地震が発生しがちな最近、ホンマにヤバい状況になってないだろうか!?

そして地震もそうだが、かの北方の“常軌を逸した国家”からのミサイル攻撃に対して、日本海側という至近距離ともいえる位置に無防備な姿をさらけ出している現実を、誰も直視していないというのも恐ろしい…