面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

やーの!チャチャチャッ!

2006年09月22日 | 野球
本日もタイガースは試合がない。
シーズンも終盤に差しかかってくると、日程がとびとびになったりする。

最近、矢野がお立ち台に上がる機会が多いが、コメントがかなりウケ狙いである。
桜ノ宮高校へ電車と自転車を駆使して通っていた生粋の大阪人であるので、笑いを取ろうとする素質は持っているので、当然といえば当然。
笑いのツボも心得ており、コメントにはボケの味付けが施してある。

そんな矢野を応援するとき、
「やーの!(チャッチャッチャッ:拍手)」
というコールが入るが、自分の頭の中では、いつになっても、この応援コールのリズムにフィットするのは、
「さーの!(チャッチャッチャッ)」
なのである。
そう、現スカウト部長の佐野仙好氏の現役時代のコールだ。
(ちょっとマニアックすぎるか!?)

昔の応援は、今のようにトランペット演奏による選手ごとの応援テーマなど無かったので、応援団の音頭に合わせて一斉に名前を連呼する場合が多かった。
それも、そんな大声援を受けるのは主力中の主力選手のみだったように思う。
その代表的なものが「掛布コール」であった。
スタンドの虎ファンが一斉に「かーけーふー!」と声をそろえると、球場全体が震えているような錯覚に襲われたものである。

佐野の場合、常時クリーンアップを打つわけでなく、3割30本100打点のどれ一つとっても毎年達成はおぼつかないような選手であったが、ここぞという場面での勝負強いバッティングでファンには人気が高く、それが「佐野コール」にも繋がっていたのではないか。
人気が高かったとはいえ、自分の周りには「佐野のファン!」と宣言している人間はいなかったのだが…。
「勝利打点」というルールが導入された年、彼がセ・リーグの初代勝利打点王に輝いて、いかにも佐野らしい、佐野にこそふさわしいタイトルであると妙に納得感が高かった。
その「勝利打点王」も2001年に廃止され(パ・リーグでは1989年より廃止)、実に地味なタイトルホルダーとして、球史に名をとどめている。

終盤にきてバッティングが昇り調子となっている矢野。
残り試合、更なる活躍を見せてくれれば、我々虎ファンのペナントレースは、いつまでも盛り上がり続けることができる。
打撃だけでなく、扇の要として守備でもチームを引っ張ってもらいたい。