脱法(ハーブ)ドラッグの規制強化を早急に! (2014-06.28.)
24日の夜JR池袋駅の繁華街で、車が暴走し、死傷者が多数出た。この事故で自動車運転死傷処罰法違反容疑で逮捕された37歳の男は、「運転する前に車中で脱法ハーブを吸った。途中から全く覚えがない」と供述している。意識はもうろう状態で100メートルほど暴走している。
「脱法」とは「法の網を潜る事」で「法律に触れない様な方法で実際は法が禁止している事を犯すこと」なのである。「一般には捕まっても大した事はないだろう」と安易に感じやすい響きがある。
警察庁によると、昨年は176人が脱法ドラッグ関連で摘発され、09年の16倍に上ると言う事である。薬事法で「指定薬物」とされた成分を含む脱法ドラッグの販売は禁止されている。
其れにも関わらず、“お香”や“アロマ”などと偽り、繁華街や、インターネットで公然と売られているのが最大の問題で有る。数千円程度で比較的価格も安い物が多い。
厚生労働相は、昨年3月、成分が似た薬物を一括して規制する「包括指定」を導入している。
しかし、その成分を特定する簡易鑑定の手法が確立されておらず。結論が出るまでに約1か月が掛かると言う事である。従って、鑑定技術を向上させ、怪しいドラッグで有っても鑑定結果が出るまでは、販売を禁止する処置が必要ではないでしょうか。
若者の中には、友人に誘われ、興味本位に手を出すケースが少なくない。簡単に手に入る為、罪悪感が希薄な事も、蔓延の原因になって居る。
政府は、脱法(ハーブ)ドラッグの違法性を周知徹底させると共に、特に学校などと連携して啓発や更生に力を注ぐべきであると思う。
(えびなたろう)