「ねこ」 クロッキー （06.11.23）

わんこのような横顔になってしまいました。
昨日は描けなかったので、今日は気持ちよいです。

月に何度かＪＲ電車に乗ります。だいたいは、お昼前後のすいている時間帯。
昔からの常磐線車両。ボックス席の両側についている横並び二人掛けの座席の向かいにすでに乗っていた女の子。
年は２０代初め頃で、胸の大きく開いた紫色のキャミソールに黒いミニスカートとロングブーツ、大柄な女性。
化粧の最中でした。
顔色が良いとはいえず、地味な表情、下がり気味の一重の目元と口元。
ファンデーションを塗り終わったところで、これから目元。
大きな化粧コンパクトをのぞきながら、アイライン　・　シャドー　・　付けまつげ（順番は不明）。。。
ずーっと見ているわけにも行かないので、車窓の風景に目をやりながら時々。

「どのくらい変わるのかしらん？」　おばさんの関心はここにありました。
もし、すごーく変わったら、それって詐欺じゃん♪、
彼が出来たとき、素顔とのギャップはどーやって埋めるんだろー　とか「よけいなお世話」、「要らぬ心配」をする・・・これが「おばさん」の真骨頂でありますが。
（ちなみに私は、月に数度だけ必要に迫られ、２分２工程―ファンデーションと頬紅　の加工しかしない、およそつまらないおばちゃんです。）

景色を見ていると「ぼっ」とライターを付ける音。
まつげをカールさせるビューラーをライターの炎で暖めています。
「おおっ・・・なるほど・・・知らなかった」
付けまつげをさらにカールさせ、マスカラ、次は頬紅かな・・・？

化粧タイム１５分くらいでしょうか。
拝見申し上げた感想・・・「そんなに変わるもんじゃないんだ・・・」。
安心でもなく、がっかりでもなく。。。
プロに化粧してもらったら違うのかもしれませんが、
化粧の上手い下手もあるでしょうし（もちろん人のことを言えた状況にはありません）。
人里離れた（？）田舎に住んで、人なれしていない中年女性の数日前の何気ない（けれど本人としてはそれなりに新鮮な）出来事（？）でした。