青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

中国および日本のユリ科(狭義)植物 Ⅲ 川百合Lilium davidii

2024-04-24 21:40:28 | 雑記 報告


今日は、モニカの2人目の赤ちゃん、枝枝(ジイジイ)の3才の誕生日。写真は度々送ってきてくれるのですが、本人には未だ会っていません(コロナで帰国後に生まれたため)。お姉ちゃんの小七(シャオチー)も、6歳になりました。早く中国に戻って会いたいですね。



かつての僕の望みは“67歳まで生きる事(67という年齢には意味があるのですがその説明はまたの機会に)”だったのが、“小七が大きくなって一緒に山に登れるまで生きる”になり、“枝枝が、、、、、”と、どんどんあと伸ばしになっていきます。年だけはどんどん増えていく(明後日76歳)のに、計画は一向に実現する気配がありません。



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大谷君と一平さん。



大谷6号、首位打者に加えて本塁打でも3位についています。まだまだ早すぎますが、夢の三冠王(兼得点圏打率最下位)の可能性が、、、、(実際は打点王の事を考えればそのパターンはほぼ不可能だと思う)。

僕自身は大谷君の毎日の成績に一喜一憂しているのですが、彼が幾ら活躍しても、正義の味方崇拝信者&マスコミの金太郎飴的大谷賛歌と一平降ろしが金魚のウンチのようにくっついてくるので、鬱陶しくて吐き気がします。

日本人は、池に落ちると叩くんですね、、、(;´д`)

「人間こうはなりたくないの見本」ピート・ローズ 再びの“大谷イジリ”に怒りの声が噴出「これ以上、晩節を汚さないで」(女性自身) - Yahoo!ニュース

↑ぼくは間違ってもあなたたちの様にはなりたくないですけれどね。

《次々と明らかになる水原一平容疑者の過去》日本ハム通訳時代には「大麻所持の前科」を抹消 勤め先の日本酒輸入会社で起きた「不当解雇訴訟」の真相(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース

↑某大出版社有名雑誌編集長が(私的談話で)嘯いていました。「俺はアメリカ留学中に、一通りの覚醒剤やってたもん、バレなきゃどうってことないんよ」

バレれば犯罪、バレなきゃ自慢話。バレるのは、苦労をして生き抜いてきた人たち。バレないのは、ぬくぬくと生きているお坊ちゃんエリートたち。



さっき自分のコラムをチェックしようとして、「日本ブログ村」というのをクリックしたら、同じカテゴリーの記事が幾つか出てきました。こんなのもありました。僕と同じようなことを考えている人もいるようなので、安心しました。

Things happen. (hateblo.jp)

医学に差別されてきたのは、そしてされていくのは、「標準より劣っている」とされるひとたち(1/5)
医学とは、ある意味差別ですね。正常(健康)と異常(病気)。ひいては正義と悪、、、その判断は、“かのような”の世界に成り立っているわけです。

科学・医学は素晴らしいと思います。でも、それが全てじゃないはずです。科学の力で人類は遠からず宇宙の果てに行き着くことでしょう、永遠の命も獲得する事でしょう。だから? それで満足なの?



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ユリ科の話題 

Davidii-clade 川百合Lilium davidiiそのほか



生物の名称(和名)には法則めいたものがあります。当たり前と言えば当たり前なのだけれど、より身近なものには、より短い名前が付いています。

概ね2字ですね。

イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、、、、。

ムシ(少し分類すれば、トンボ、バッタ、チョウと3文字、カ、ガなど1文字もありますが)、ヘビ、トリ、、、、。

更に細かく種単位でも、ポピュラーな存在ほど短い。コイ、フナ、サケ、サバ、、、スズメ、カラス、、、、。

キチョウ、キアゲハ、クロアゲハ、キタテハ、アカタテハ、ルリシジミ、ベニシジミ(全部色絡みです)、、、、。

もっとも、ごく身近なのに、長ったらしい和名の種もあって、それはそれでいろんな興味深い背景があるのです(またの機会に触れます)。



植物も同様、イネ、マメ、キク、バラ、、、、ユリもその一つですね。

この法則?は英語名や学名には当て嵌まらないようなのですが、中国名には見事当て嵌まります。

ユリに関しても然り。



最も単純なのは、「野百合」(単に百合と言ったときは、種単位では野百合を指す)。低地帯を含む(北部や西部を除く)中国大陸に広く在来分布しているので、妥当なところだと思います(ちなみに和名のハカタユリは、最初に中国から持ち込まれた場所に拠る)。

次いでシンプルなのが「川百合」でしょう。こちらも中国大陸に広く分布しています。L.brouniの“野”も、L.davidiiの”川”も、それぞれの生育場所を良く表していると思います。

かように、川百合L.davidiiは中国では広い地域(ただしどちらかと言えば山岳地帯)に分布するポピュラーな種ですが、和名は有りません(日本に分布しないからなのでしょうか?)。強引につければ、「ホソバコオニユリ」と言うところでしょうか?コオニユリ(L.leichtlinii)は、中国では北東部に基変種が分布、中部以西に広く見られる川百合が、その姉妹種に相当すると見做してよいと思います(*ただし、「Biosystematic Studies on Lilium」の解析結果ではその限りではない=後述)。



川百合やコオニユリが所属するグループは、欧米では「シノマルタゴン節Sinomartagon-section」、中国では「巻弁組」とされています。

欧米産のマルタゴンリリーに似た花が咲く中国に於ける一群なので、「シノ・マルタゴン」。花被弁が外側に強く巻くので、「巻弁組」。ともにごく分かりやすい命名です。

1と2で紹介した大理百合や麗江百合、この後に紹介予定のカノコユリなども「シノマルタゴン節」「巻弁組」に所属しています。

然るに、「Biosystematic Studies」では、状況が大分変ってきた。川百合やコオニユリ、それにスカシユリの仲間などは、従来通り同じ一群(「Biosystematic Studie」の「Davidii-section」に一括されていますが、大理百合・麗江百合やカノコユリは、それぞれ別のsectionに移されています。



「Biosystematic Studies」に拠る「Davidii-section」の主なメンバーを簡単に紹介しておきます。

> L.lancifolium (変種名等は省略、以下同) オニユリ 北海道~九州、朝鮮半島、中国大陸

> L.pensylvanicum エゾスカシユリ 北海道、中国東北部、朝鮮半島、極東ロシア

> L.leichtlinii コオニユリ 北海道~九州、朝鮮半島、中国東北部、ロシア沿海地方(*日本産はvar.maximowiczii、大陸産の原名亜種は花色が黄色)

> L.concolor ヒメユリ 日本、朝鮮半島、ロシア沿海地方、中国東北部

> L.callosum スゲユリ 四国、九州、南西諸島、中国大陸南部など

> L.pumilum イトハユリ 東シベリア、モンゴル、中国東北部、朝鮮半島

> L.cernuum マツバユリ ロシア沿海地方、朝鮮半島、中国東北部

> L.maculatum スカシユリ 本州(中部以北、日本海側の集団をvar.bukosanenseミヤマスカシユリとする)

> L.davidii 川百合 ヒマラヤ東部~中国西南部~秦嶺山脈(神架農を含む)

> L.bulbiferum オレンジ・リリー ヨーロッパ・アルプス周辺



「Biosystematic Studies on Lilium」では、グループ(クレイド)内の組み合わせも、これまでの見解とは大分異なっています。また、葉緑体の解析と核DNAの解析でも、相当な相違が示されています。

例えば、川百合とコオニユリは、かなり離れて位置づけが成されている。しかも葉緑体/核DNAでは対応種が全く異なり、川百合に関しては、前者ではスカシユリが、後者ではイトハユリが、姉妹集団に位置づけられています。

エゾスカシユリとスカシユリの類縁も、相当に離れているようです(ちなみに最近の研究では、エゾスカシユリやスカシユリのグループも、再編成が成されています)。

葉緑体DNAの解析では、エゾスカシユリ、オニユリ、コオニユリなどの一群と、スカシユリ、川百合などの一群に分かれます。

一方、核DNA解析では、オニユリ、スカシユリ、エゾスカシが同じ一群、川百合とコオニユリが比較的近い一群(後者は他にスゲユリ、ヒメユリ、イトハユリなども含む)となります。

外観と分子生物学的手法による系統の考察は極めて異なる結果が示されているのですが、後者自体も解析部位によって全く異なる答えが示されているわけで、最終結論に至るまでは、まだまだ時間が必要なものと思われます。

*最後に記したヨーロッパ産の高山植物「オレンジ・リリーL. bulbiferum」については、一応Davidii cladeに含められてはいますが、核DNA解析ではMartagon clade(日本産はクルマユリ=次回紹介予定)のマルタゴン・リリーと同一分枝に置かれています。ちなみに葉緑体解析の方はオニユリ-エゾスカシユリ-スカシユリの分枝に含まれ、Martagon cladeとは遠く離れて位置づけられています。



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このブログでは、デジタル撮影の中国梅里雪山の川百合のほか、主にポジフィルムで以前に撮影してあった、日本産のコオニユリ、オニユリ、エゾスカシユリなどの写真を紹介していきます。








川百合。上2枚は同じ日の午前8時頃と午後2時頃に撮影。














川百合。雲南省梅里雪山明永 alt.約2300m Jul.25,2014

*氷河から流れ落ちる激流の脇に生えていた。葉が著しく細く密集している。








川百合。四川省康定 alt.約2800m Jul.25,2010





コオニユリ。屋久島春田浜隆起サンゴ礁海岸 Jun.14,2000






コオニユリ。屋久島春田浜隆起サンゴ礁海岸 Jin.19,2006






コオニユリ。屋久島春田浜隆起サンゴ礁海岸 Jun.12,2000




コオニユリ。長野県茅野市 Aug.21,1976




コオニユリ。長野県高ボッチJul.26,1995




コオニユリ。長野県白馬村 Jul.11,1985




オニユリ。富山県黒部市 Jul.29,1998




オニユリ。長野県開田村 Aug.23,1992








エゾスカシユリ。北海道羅臼岳 Aug.3,1993




エゾスカシユリ。北海道斜里海岸 Aug.2,1993













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