青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(33)

2011-11-07 20:42:57 | アメリカン・ポップスearly60’s



Bobby Vee V.S. Johnny Tillotson

ポエトリー・イン・モーション

「涙ながらに」が、一気に50超の“トンデモYou-tube”が出てきたものだから、「ポエトリー」はもっと、と期待していたのですが、これが全く出てこない。「涙ながらに」の原題「It Keeps Right On A-Hurting」は、(要は“いつまでもふらふらと悲しみが続く”と単純極まりないことを言っているだけなのでしょうが)相当に回りくどい言い回しなのだと思います。だから、この言葉で検索すると、ジョニーの曲だけが出てきます。それに対して「Poetry In Motion」は、いわば普遍的語彙、“動きの中の詩”ですから、ジョニーの曲とは全く関係のない様々な映像が出現(インドの踊りとかetc.)するのです。

でも、それを差し引いても、カバーは、とても少ないように思われます。「涙ながらに」が、ジョニーが自身で作り自身でヒットさせた曲であるのにも関わらず、本人ヴァージョンよりもカバーの方がずっと多い(C&W限定のクラシック)のとは対照的に、プロのソングライターチームの作品である「ポエトリー」の方が、“Johnny Tillotsonの歌”としての一般への認知度が、はるかに高いようです。 素人のカバーだけでなく、プロ歌手のカバーも少ない。僕の知るところでは、Pat Booneの、凄くヘタッピな唄(ごめん!Pat)、チップマンクスの“早回し録音?”のノベルティーバージョン(これはなかなか良い)、C&Wの大御所の一人ファーリン・ハスキー(だったと思う)の、タイトルと歌詞を変えた、これも一種の“冗談ソング”、、、、。

この曲は、真面目に唄うのが相当に難しい曲なのだと思う。でも、ひとつ乗れば、最高にカッコよく仕上がるのです(ジョニーのシングル発売盤がその典型、別テイクにはもう一つ乗り切れていないのが多い)。素人(?)のでは、以前その存在を紹介したことのある女性歌手のバージョン、それとマリリン・モンローの画像を配したハードロック版など、なかなか素敵です(そのうち紹介予定)。カラオケバージョンもいくつかあって、それらも非常に出来がいい。プロのソングライターチームの手になるだけあって、素地は最高に良いのです。

ということで、ジョニーの年下の兄貴分(笑)、ボビー・ヴィー盤を。ジョニーのヒットバージョンと踵を接して、ほとんどリアルタイムでリリースされています。日本ではシングル盤で発売され(タイトルは「君に首ったけ」)、当時契約の関係で発売されなかった(4年後に発売)ジョニー盤の、“代用品”の役割を成していました。しかし、雰囲気は大きく異なりますね。カバーというよりも、“Bobby Veeの「ポエトリー・イン・モーション」”として、独自の魅力が伝わってきます。

ジョニー盤(60年Billboard Hot100第2位、R&B第27位)は、あえて説明パス。全く同じのを2つ張り付けましたが、ひとつは画像が懐かしい日本発売ジャケット(オールデイズジャケットの中でも屈指の出来です)、もう一つは、僕の知らないジャケット(音質がとても良い)、どちらを選ぼうか迷ったのですが、この際両方張り付けておきます。

Bobby Vee 「Poetry In Motion」

Johnny Tillotson 「Poetry In Motion」

Johnny Tillotson 「Poetry In Motion」




コメント
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