フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ピアノとの二重奏を愉しむ

2011-10-08 | 人々との交流

今日もいい天気だ。3連休の初日、行楽地はどこも混雑するだろうな。外気温2度、室温15度、湿度35%。
ゆっくりコーヒーを淹れ、すすりながらバッハのヴァイオリンパルティータを聴く。

果物ジュースをグイっと飲み、紅茶「ヨークシャー」を飲みながらミルフィーユの朝食を食べる。

食後ほどなく、Sさんご夫婦がやってきた。自宅の庭で採れた冬瓜、東京の銀杏、それに山の中で採ってきたという毛桃を持ってきてくれた。しばし雑談する。楽しいご夫婦なのであっと言う間に1時間ほどたった。


さて、今日は、夕方からUさん宅を訪問することになっている。Uさんの奥さんとピアノの二重奏をした後、夕食をご一緒にすることになっている。それに向けて、燻製を作っておこう。
先ずは、スモークウッドに火をつけ、ザラメを載せる。

これに段ボール製の燻製1号機を被せる。中には、茹で卵、竹輪、ウィンナー、チーズを入れよう。次に、燻製2号機、こちらはチップをガスコンロで加熱する方式。これには、目刺しを入れよう。目刺しは初めてだ。後は、煙の出方、温度などをチェックしながら、待つだけである。

 

午後からは、フルートの練習をしておこう。いつも通り、ロングトーン、ソノリテ、「毎日の練習」NO7、各調のスケールとアルペジオ、アルテ21課のトリル練習と続く。ここまでで1時間だ。小休止した後、今日の二重奏曲「ラルゴ」「トロイメライ」「ユーモレスク」を何度か練習する。曲の感じをどう表現するか、考えながら演奏する。

3時過ぎになっても、燻製1号機から煙が出ているが、時間が来たので、燻製を取り出して出かける準備をする。

同じ清里にお住まいのUさん宅をお訪ねする。玄関先で甲斐犬が元気に歓迎してくれた。

Uさんのお宅に入ると、広いダイニング、リビングの中央にグランドピアノが置かれている。既に薪ストーブが赤々と焚かれていて、部屋の中は少し暑いぐらいだ。お茶をよばれながらしばし雑談をしたあと、「それではやりましょうか」と声がかかり二重奏を始めることになった。

先ずは、「トロイメライ」、これは、ごくゆっくりとしたテンポで演奏した。私のテンポが揺れるのに、Uさんは上手くピアノ伴奏を合わせてくれるのでありがたい。時折緊張してしまって、低音のドが鳴らないことがあった。続いて「ラルゴ」、ピアノの序奏があって、中音のドの伸ばしから始まる。クレッシェンド・デクレッシェンドの変化が大事だ。最後は、堂々と大きく歌い上げねばならない、と思って吹いていると、力が入りすぎてしまった。
三曲目の「ユーモレスク」、この曲は、人前で演奏するのは初めてなので、少し緊張した。ゆっくりしたテンポで演奏する。装飾音を上手く入れるのが難しい。短い曲だが、曲想が変化するところをどう歌うか。

Uさんに伴奏していただくと、一人で吹いている時には味わえない、緊張感、合奏の美しさを感じることができた。

演奏が終わってしばらくして、Uさんの音楽友達のGさんご夫婦も合流した。Uさんの「特製 椎茸鍋」は、きめの細かいトウガラシと、直島の天日塩「SOLA SHIO」を入れ出汁で食べる。椎茸の味と香りがして、身体にやさしい味だ。中には旨味が沁み込んだ鶏肉が柔らかく煮えていた。

長野の日帰り旅行から帰って来たばかりのGさんは、採れたてのトウモロコシと枝豆、それにサラダ。

このトウモロコシが美味しい。


それに、今日作った燻製と

昨夜から煮込んで置いたイカ大根。


Uさんのテーブルにはワインとワイングラスが並んでいる。その中の、大きいワイングラスに赤ワインをなみなみと注いで飲む。ワインの香りが立ってきて味わい深い。やはりワインはグラスも大事なのだ。


それからは、燻製の話、オペラやコーラスなどの音楽の話、八ヶ岳界隈の話など、いつ果てることもない楽しい会話と笑い声が続いた。宴が終わったのは11時過ぎだったか、ほとんど記憶も定かではなくなってしまった。