フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

秋晴れの餅つき

2011-10-26 | 人々との交流

今朝は外気温1度、室温16度、湿度41%まで冷え込んだ。空にはうっすらと雲がかかった感じだが、八ヶ岳は朝焼けに輝いてきた。
それではと、防寒着を着て、山の写真を撮りに出る。甲斐駒ケ岳は雲の上に浮かんでいる。

赤岳は頂上小屋が朝日に煌めいて美しい。

今日は昼過ぎから、「Sさん歓送会」を行う予定だ。Sさんは、11月から3月までは清里を離れて東京で暮らすので、しばしのお別れとなるからだ。

KさんとN子さんが早めにやってきてくれて、炉の端にテーブルをセッティングしてくれた。まずは炉で焚火を始めよう。燃やすたきぎも、Kさんが森の中に取りに行ってくれた。炉に熾きが出来上がると、かまど1号器に移し、釜で湯を沸かす。今日のメインイヴェントの餅つきの用意をする。

この臼は親戚の家で60年も以上前に使っていたものを、2年前に清里に持ってきていたが、今まで使う機会がなかった。今日は、皆さんが揃うので初めての出番となる。


炉でいこした炭は、かまど2号器と七輪に入れ、ベーコンとガーリックトーストを焼く。

Kさんと二人で「練習でもやりましょうか」となる。ベーコンが焼けてきたので頬張ると、たっぷり下味が滲みこんで美味しい。

奥さんが今朝東京を発ったSさんご夫婦が駆けつけてくれ、一同揃ったところでカンパイ!Sさんは関東風のチクワブやタコ、ジャガイモが入ったおでんを持ってきてくれた。チクワブは初めて食べたが、おでんの出汁がたっぷり滲みこんで、美味しい。

かまど1号器では、そろそろ、もち米が蒸しあがってきたので、餅つきにを始めよう。先ずは、もち米を臼に移し、

杵ですりつぶす。それから、ゆっくりと突き始める。

「ホイサ!ホイサ!」のかけ声に乗って、順番についていく。皆さん最近はついていないので最初は戸惑ったが、そのうちに調子がついてきた。

歓声!笑い声が紅葉の森にこだまする。


一番おいしい八分つきになったので、餅箱に取る。

それを小さくちぎれば出来上がりだ。

きなこ、大根おろし、白菜おかか、生醤油など、おのおの好きなものをつけて食べる。期せずして皆さんから「旨い!美味しい!」の声が上がった。つきたてであったかく柔らかい餅は、何故にこうもおいしいいのか。

 

夕暮れが近づいてくると、アダージョの森は夕映えで一段と美しくなってきた。

暗くなってくると、新月前夜の空には無数の星が煌めき始める。そのとき、北東の空に「おっ!」流れ星が一つ流れた。これは、オリオン座流星群のひとつであろうか。他の人に言う間もなく消えてしまったので、その喜びを共有できなかったのが残念だ。

その後も炉端に席を移し、延々夜の10時過ぎまで、楽しい宴は続いたが、私は無性に眠たくなってきてあえなくダウン。それをシオに楽しい宴はお開きとなった。