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フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

退職祝賀会

2009-06-12 | 日記

今日は、この春退職された方の祝賀会があった。出席された8人の方は全員元気でそのうち、7人の方が何らかの仕事に就くとのこと。あと一人の方が、他の方がスーツ姿なのに、アロハシャツを着ている。自己紹介によると、宮古島でのんびり暮らしているとのこと。年中暖かいので、服はアロハ、安くつきますと喜んでいた。

こんな話を聞くと楽しくなってくる。経済的なこともあるだろうが、退職後自分はどうするか明確に持っていない人は、「再就職」ということになるんだろう。何年も前に退職された先輩も出席されていたが、70歳近くになると急速に老けこんでいるように思える。やはり、元気でおられるのは60歳から70歳までの10年間で、後悔せずに「やりたいことをやる」という、ことが一番大事だと思った。


テンペストその2

2009-06-11 | 濫読

ベートーヴェンのピアノソナタ第17番「テンペスト」を聴きながら、赤毛のアン第3巻を読んでいたら、次のようなくだりがでてきた。

 It was very dark.The rain was beating down over the shivering fields.The Haunted Wood was full of the groans of mighty trees wrung in the tempest,and the air throbbed with the thunderous crash of billows on the distant shore. And Gilbert was dying.

Royと別れ失意のうちにAvonleaに帰ったアンに、Gilbertが瀕死の状態だという知らせが入った夜、あたりはものすごい「tempest」(嵐)につつまれた。その時、アンが自分の本当の心を知ることになる。tempestがあまりにタイミングよく出てきたのに驚く。

今日、テレビを見ていると、NHKで文楽のニュースをしていた。人間国宝吉田玉男の弟子の吉田玉女が国立文楽劇場で公演するという。出し物が「天変斯止嵐后晴」(テンペストあらしのちはれ)だったのには、これまた驚いた。プロスペローの怒りと復讐心をどう人形で表現するか、が難しいところだといわれていた。

  


6月第2回目のレッスン

2009-06-10 | フルート

今日は、6月第2回目のフルートレッスンの日だ。仕事を終え早速カラオケボックスへ。行く。高校生の女生徒で受付は満員だった。30分の予約をする。おもむろにコーラを飲んでから、ロングトーンをやる。今日からケーラーの「25のロマンティックエチュード」をやるので、その練習をする。運指は難しくない。30分は直ぐに経ったが、料金は100円と、信じられないほど安い。

レッスンの前に、フルート漬けになった合宿の話をする。「できないところがどこか分かった、のが成果だった。」と報告する。レッスンが始まり音出しをすると、私の頭部管の抜きが、普通は5ミリなのに1センチも抜いているのは抜きすぎだ、との指摘を受ける。息の量で音の高低をコントロールすると、1オクターブごとに音がずれてしまうので、息の速さで高低をつけるようにとの、指摘を受ける。 

ケーラーのエチュード第1曲は「Swing」という表題だ。旋律の固まりごとに節を区切りながら吹く。アクセントの次のPは、違いを浮き上がらせるように、出来るだけ小さな音で吹くこと、そのほかは問題がなさそうなので、次回で1曲目は仕上げとなる。

テレマンFモールは何回吹いても難しい。旋律の区切り方がおかしいとの指摘あり。16部音符は焦らず我慢すること、次回は曲の最初から吹き、D.Cもやって、仕上げることになった。

レッスンが終わると次の婦人の方が入室してきた。先日のデーゲームで阪神が勝ったことが話題となる。約束していた甲子園球場のチケットを取っていただいた。おまけに六甲おろしの歌詞が入った団扇、鳥谷のキーホルダーなども頂く。

 


シュエークスピア「テンペスト」木下順次訳

2009-06-09 | 濫読

ベートーヴェンのピアノソナタ第17番「テンペスト」を聴いていて、ベートーヴェンがシェークスピアの戯曲「テンペスト」(あらし)に想を得てこの曲を作曲したといわれているので読んでみた。シェークスピアの最後の作品である。私自身もシェークスピアは、実に久しぶりだ。

弟の裏切りに遭い島流しにされた元ミラノ大公プロスペローは、魔法の術使いとなって、弟のミラノ大公アントニーオー、ナポリ大公アロンゾー、その息子ファーディナンドなどが乗る船を嵐に遭遇させる。難破した一行は、プロスペローと娘ミランダが住む島に流れ着く。プロスペローはアントニーオーやアロンゾーに復讐の試練を課すが、最後は赦す。他方でファーディナンドとミランダが一目で愛し合い、将来のミラノとナポリの王と王女になる。そうして、プロスペローの魔術はなくなる。

魔法の力を使ってかなえた復讐とは、実際には果たせぬ復讐の思いを、架空の世界で実現させたともいえる。人間生きている限り、ことの大小を問わず、他人から理不尽な攻撃、迫害、冷遇などを受ける。その恨みを晴らそうとしても実際には不可能な場合、復讐劇を見て心を癒されることがある。水戸黄門、忠臣蔵もそうした範疇に入るだろう。

さらに、この「テンペスト」では、最後に復讐心を克服し、相手を赦す。キリスト教の教えなのか、日本の復讐劇では少ないように思う。

劇の終わりたが面白い。エピローグがあり、舞台の最後にプロスペローが一人で独白する。「今やわが魔法は破れました。残る力もほぼ尽きました。この舞台にただ取り残されるか、または、ナポリへ帰えされるか、すべてはお客様しだい。・・・みずからも罪の赦しを願わるる客席の御一統よ、寛大な心もて、わが身にも赦しを賜び給えよ。」


フルート合宿2日目

2009-06-07 | フルート

7日は、6時起床。昨夜の飲みすぎがたたり、かなりしんどい目覚めだ。施設内を散歩する。遠くに百丈岩が見える。ロビーに行くと立派な将棋盤があるので、先日の対局を並べてみる。どう変化しても私が勝つ展開になってしまう。

朝食後練習の再開。身体に酒が残っていて上手く吹けない。12時に練習が終わった。合宿は午後も有るが、三田まで来たので、三田に住む友人と昼食を食べることにして、合宿所を出る。JR三田駅前は綺麗に開発されている。友人と合流し、駅前ビルの中華料理屋に入る。餃子を肴にビールを飲んだ。

家へ帰り、庭に出てみると、先日買ったヤマアジサイが枯れかかっている。他の苗も少し元気がない。苗を大きな鉢に植え替え、水をたっぷりとかける。梅雨とはいえ、雨が降らないと植木鉢は直ぐに干上がってしまうので用心する必要が有る。

面白いことに、夕食は、妻がこのところ力を入れている焼き餃子だった。夕食後、フィットネスクラブへ行き30分のウオーキング後、大浴場で汗を流した。