フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

テンペストその2

2009-06-11 | 濫読

ベートーヴェンのピアノソナタ第17番「テンペスト」を聴きながら、赤毛のアン第3巻を読んでいたら、次のようなくだりがでてきた。

 It was very dark.The rain was beating down over the shivering fields.The Haunted Wood was full of the groans of mighty trees wrung in the tempest,and the air throbbed with the thunderous crash of billows on the distant shore. And Gilbert was dying.

Royと別れ失意のうちにAvonleaに帰ったアンに、Gilbertが瀕死の状態だという知らせが入った夜、あたりはものすごい「tempest」(嵐)につつまれた。その時、アンが自分の本当の心を知ることになる。tempestがあまりにタイミングよく出てきたのに驚く。

今日、テレビを見ていると、NHKで文楽のニュースをしていた。人間国宝吉田玉男の弟子の吉田玉女が国立文楽劇場で公演するという。出し物が「天変斯止嵐后晴」(テンペストあらしのちはれ)だったのには、これまた驚いた。プロスペローの怒りと復讐心をどう人形で表現するか、が難しいところだといわれていた。

  


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