退職金の準備手段として、保険商品を使う場合の問題点を、コスト
からみるとどうでしょうか?
退職金準備手段として最も多く使われている保険商品は、養老保険
ハーフタッスです。
40年勤続で1千万円の退職金を支払うとした場合、有配当の養老
保険、中退共、確定拠出年金で準備すると、毎月いくらの保険料や
掛金が必要でしょうか?
①養老保険では、20歳男性で、月払いの保険料は18,830円です。
②中退共では、現行の1%の利回りで、18,000円の掛金が必要です。
③確定拠出年金では、想定利回りは20年国債の平均利回りの2%を
使って計算すると、毎月13,616円の掛金で準備できることになりま
す。(想定利回りというのは、掛金を運用する時、目標として設定す
る利回りのことで、13,616円を2%で運用できれば40年後に1千万円
になります。)
つまり、40年後に1千万円の退職金を準備する手段としては、確定拠
出年金が一番コストが掛からないことになります。
中退共の掛金が損金となるのと同じように、確定拠出年金・企業型の
掛金は、損金となります。
よく言われる確定拠出年金の手数料ですが、従業員人数が少なくても
導入できる総合型(厚生労働省に届け出済みの規約に参加する仕組み)
では、従業員1人当たり月400円程度です。
①の保険料と③の確定拠出年金の掛金に400円の手数料を加えた金
額との差額は、年間約5万円になります。40年間で200万円です。
養老ハーフタックスの保険料の半分が資産計上、半分が損金算入で、
税負担軽減と内部留保に役立つというこたが、コストの面から見て
本当に得かどうか、検討する際のコストシミュレーションは欠かせな
いと思います。
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