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確定拠出年金法の改正案が成立しました!

2016-05-31 11:12:45 | 確定拠出年金・個人型

2016年5月24日、衆議院本会議において、確定拠出年金法の改正案が
成立しました。

やっとですね。

これで、確定拠出年金・個人型=個人型DCには「誰でも入れる。」ことに
なります。

今日は、掛金の運用、投資信託についての記事はお休みします。

確定拠出年金の改正法の成立後、色々な記事・報道が出ています。

私からお伝えしたい個人型DCのメリットは、二つです。

 つぶれることがない自分だけの退職金制度(老後生活資金)。

 ライフステージに合わせてフレキシブルに使える。

今日は、 について。来週は、 についてお伝えします。

『つぶれることがない』

これは、どういうことかと言いますと、ここ10数年の企業年金制度の
あり様からの結論です。

税制適格退職年金、厚生年金基金は、運用難による積み立て不足で
大変残念な終わり方となっています。

採用していた企業では、積み立て不足による掛金の負担増で、
倒産もありました。特に、基金では深刻です。

さらに、日銀のマイナス金利政策により、確定給付企業年金や中小企業
退職金共済の運用・積立に悪影響が出ています。

ここまで書いて、もちろん反論もありますよね。
個人型DCでも運用を間違えると大幅に資産が減る

でも、個人ですから、勤めていた会社が倒産ということにはなりません。
資産が目減りしたからと言って、その分を補てんする必要はありません。

個人型DCでの運用は、短期勝負ではありません。
10年、20年、30年と運用していきます。

じっくりと構えてやっていけばいいのです。

何よりも自分で運用先を決められます。

他人(金融機関、事業主など)に任せて、無くなってしまうことがありません。

個人型DCは、自分の老後生活資金を自分で考えて作っていける制度です。

 


投資信託になじんでいこう(2)

2016-05-24 12:34:37 | 確定拠出年金・個人型

自分が選んだバランス型投資信託の商品概要と月次レポートを読み、
金融機関からもらった「金融商品の仕組みと特徴」に目を通すと、
なんとなく投資信託について分ってきます。

なるほど、なるほどと。。。

そこで、他の投資信託も見てみるといいでしょう。

分らない言葉が出てきたら、「金融商品の仕組みと特徴」に
書いてあります。

今は、SBI証券のものを参考にして、この記事を書いていますが、
どの金融機関のものでも、同じ内容となっています。

違いは図やカラーくらいです。

自分が買う商品となると、理解しやすいと思います。

でも、ここで大切な注意です。

あれもこれもと投資信託を選んでしまうのはお勧めしません。

まず、一つか二つです。

そして、しばらくはその値動き観察しましょう。

個人型DCでの老後生活資金の積み立ては、長期投資なのですから。
『じっくり』がいいと思います。


投資信託になじんでいこう。(1)

2016-05-17 13:51:40 | 確定拠出年金・個人型

個人型DCでの運用商品を、預貯金とバランス型投資信託に
決めたとします。

バランス型投資信託は、SBI証券では、7本用意されています。

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_other&cat1=other&cat2=personalpension&dir=personalpension&file=derivative_pen_list.html#s07

バランス型投資信託7本のうち5本が、「国内株式、海外株式、国内債券、
海外債券の4つの資産に分散投資するファンド」と説明されています。

さて、ここで、証券会社からもらったパンフレットの出番です。

SBI証券では、「個人型年金プランに関する説明書」というパンフレットが
取り寄せた資料の中に入っています。

その13ページに、「金融商品の仕組みと特徴」が記載されています。
2ページなので、読むのにそんなに負担にはなりません。

 なるほどと、なんとなく分かったところで、バランス型投資信託の
一覧表に戻り、商品概要と月次レポートを見て、自分でどれにするか
選んでみましょう。

順序として、金融機関のパンフレットを最初から全部読んでというやり方だと
「日暮れて、道遠し。」ということになります。

と、思います。

 


バランス型投資信託(2)

2016-05-10 11:15:42 | 確定拠出年金・個人型

SBI証券の個人型DCの運用商品一覧から、バランス型投資信託を
見てみましょう。

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_other&cat1=other&cat2=personalpension&dir=personalpension&file=derivative_pen_list.html#s07

商品は7本用意されています。

どのような資産に投資いているかが、簡単に書いてあります。
商品概要をクリックすると、より詳しい説明が記載されています。

商品イメージを掴みやすいのは、月次レポートです。

資産構成の割合と、投資信託(ファンド)が設定されてからの
価格の変動のグラフがあります。

投資信託は設定時の基準価格は1万円なので、これ以上の価格に
なっていたら値上がりしていることになります。

1万円以下になっていたら、値下がりしているということです。

基準価格は、例えば、カゴに盛られて売られているバナナがあるとします。
一カゴが500円というようなことです。

売り出したときは、一カゴ5個で500円。
輸入ものなので為替の影響や収穫量により、一カゴ7個で500円になること
もあるし、逆に1カゴ4個で500円になることもあります。

そんなイメージでしょうか。

売るほうは、一カゴ単位でも売りますし、バラ売りもします。

毎月の掛金を1万円とした場合、預貯金に掛金の40%、
バランス型投資信託に60%と分けて、運用商品を購入できます。

何が言いたいのかというと、投資信託を基準価格単位で購入する必要は
ないということです。


バランス型投資信託(1)

2016-05-03 11:21:16 | 確定拠出年金・個人型

突然バランス型投資信託です。
唐突すぎると、お叱りを受けそうですが。。。

個人型DCに限らず、お金の運用では、「分散投資」が基本です。

よく言われる、「卵を一つのかごに盛るな。」です。

例えば、自分は魚が好きなので、漁業を営んでいる会社に投資し、
そこからの利益の分配を受けたいとします。

でも、気候の変動や海流の影響などで、漁獲量は変動します。
大漁続きの時は、儲かりますが、そうとばかりはいきません。

ということで、牧場にも投資してみようと考えるとします。

この場合、この人は漁業と牧場経営の知識が必要になります。

何も知らないで、漁業と牧場経営に投資するのは、ちょっと無謀なので。

でも、面倒ですよね。

そのとき、便利なのは、専門家(専門会社)です。
果樹園・漁業・牧場経営に通じた人たちが、それぞれに分散投資して
利益を上げる仕組みを作ります。

一般の人たちは、その仕組みに投資することになります。

分散投資は難しいと考える人たちのための投資信託が、バランス型
投信です。

バランス型投信といっても、どういうものがあるのか?
詳しくは、来週以降のブログで。