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ポートフォリオのリスクとリターンの認識は、なぜ必要か。

2016-07-26 11:44:59 | 確定拠出年金・個人型

2週間にわたり書いてきたポートフォリオのリスクとリターンの
認識は、なぜ必要か?

小難しいから、だから自分で運用なんて嫌なんだ!

そんな風に考えないでください。

ポートフォリオと言っても、一つは預貯金、もう一つはバランス型の
投資信託です。

リスクとリターンの計算に使ったのは、簡便法。
運用する商品が二つで、一つがリスクのない預貯金の場合のみ有効な
計算方法です。

二つの商品を使うと、というか、個人型DCで預貯金だけを選んだ
場合より、リターンが増えます。

預貯金(スルガ確定拠出年金スーパー定期)だけでは、利率は0.01%
ですが、バランス型のDCインデックスバランス(株式20)と50%ずつ
組み合わせることによって、利率(期待リターン)は、1.57%に
なります。

リスクのある運用商品、つまり投資信託を組み合わせないと、
預貯金だけ使っていては、増えていかないのです。

では、リスクのある商品をむやみに多く選べばいいかと
言うわけではありません。

自分で許容できる損失を認識しておくことが重要です。

それが、2週間前の記事です。

運用商品と、その組み合わせを変えて、2種間前の計算式で
計算できます。

その場合、必ず、一つはリスクのない商品を使います。

1年間にこうむるリスクの許容範囲が分かれば、それを運用商品の
選択に使うことができます。

ご質問やお問合せは、メールまたはお電話で。
 sai@rice.ocn.ne.jp  
 04-2955-3407


リターンがプラスの場合は、どうなるのか?

2016-07-19 11:50:46 | 確定拠出年金・個人型

先週は、リターンがマイナスの場合、1年間にこうむる損失は
どれくらいかでしたが、リターンがプラスの場合はどうなるのか?

計算に使う商品は、先週と同じです。

預貯金は、スルガ確定拠出年金スーパー定期
利率は0.01%です。 当然リスクはありません。

投資信託は、バランス型のDCインデックスバランス(株式20)です。
こちらのリターン(収益率)は、投資信託(ファンド)を設定してからの
平均が3.13%、リスク(σ=標準偏差)は、3.91%です

計算式は、(3.13%+2×3.91%)×0.5+0.01×0.5=5.48% です。

つまり、上記二つの運用商品が、それぞれ50%ずつの場合、
資産残高が100万円とすると、1年間に、1,054,800円まで
値上がりする可能性があると言うことです。

先週の記事と合わせると、値下がりは最大で976,600円、
値上がりは、最大で1,054,800円ということになります。

この範囲に収まる確率が95%で、それ以上、それ以下になる
可能性は、それぞれ2.5%です。

来週に続く⇒

 


簡便法でのリスクの計算

2016-07-12 10:59:25 | 確定拠出年金・個人型

さて、いよいよとリスクの計算です。

計算に使う資産の組み合わせは、一つが安全資産の預貯金、もう一つが投資信託です。

先週と同じ商品を使います。

預貯金は、スルガ確定拠出年金スーパー定期

利率は0.01%です。 当然リスクはありません。

投資信託は、バランス型のDCインデックスバランス(株式20)です。

こちらのリターン(収益率)は、投資信託(ファンド)を設定してからの
平均が3.13%、リスク(σ=標準偏差)は、3.91%です。

この二つの商品を半分ずつ(50%)、個人型DCの運用商品にしていた場合、

1年後に予想される最大損失率は、(3.13%-2×3.91%)×0.5+0.01×0.5=-2.34% です。
 ※小数点第3位を四捨五入しています。

この商品の組み合わせで100万円の資産がDC個人型にあった場合、
1年後に資産が、100万円から976,600円に目減りする可能性が
あると言うことです。

上の式で、リスク(σ=標準偏差)に2をかけているのは、リターンのブレ幅が
2標準偏差内に収まる確率が95%だからです。

う~~ん、こういう話は嫌いだ、と言う方も多いはず。
 必要なことなので、少しだけお付き合いください。

⇒来週に続きます。

尚、SBI証券の個人型年金(個人型DC)の運用商品は、こちらです。

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_other&cat1=other&cat2=personalpension&dir=personalpension&file=derivative_pen_list.html#s07

ご質問やお問合せは、メールまたはお電話で。
 sai@rice.ocn.ne.jp  
 04-2955-3407


個人型DCでの運用商品のリターンの計算

2016-07-05 14:06:33 | 確定拠出年金・個人型

個人型DCでの運用商品が二つで、そのうち一つが安全資産の預貯金、
もう一つが投資信託の場合のリターンとリスクの計算方法です。

今週は、リターンについてです。

SBI証券の個人型DC(SBI証券では個人型年金と表示されている。)の
元本確保型商品のうち、預貯金は、スルガ確定拠出年金スーパー定期
を選択したとします。預入期間は1年ですが、途中で解約しない限り、
1年ごとに自動継続となります。

利率は0.01%です。

投資信託は、バランス型のDCインデックスバランス(株式20)を
使うことにします。

この株式20というのは、株式を20%組み入れていると言うことです。

こちらのリターン(収益率)は、投資信託(ファンド)を設定してからの
平均が3.13%です。

この二つの商品を半分ずつ(50%)、個人型DCの運用商品にしていた場合、

期待リターンは、0.01×50%+3.13%×50%=1.57% です。

期待リターンと言うのは、将来において確約されているリターンではありません。
過去の実績から、現時点で計算されるリターンということです。

運用商品の組み入れ比率を変更する場合は、50%のところを変えてください。

尚、SBI証券の個人型年金(個人型DC)の運用商品は、こちらです。

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_other&cat1=other&cat2=personalpension&dir=personalpension&file=derivative_pen_list.html#s07