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企業型DCと保険商品による退職金制度の比較・・・それぞれのコストについて

2013-02-26 09:39:02 | 保険商品

企業型DCと養老保険による退職金制度の比較です。
これまでも何度か同じようなテーマでブログを書いていますが、今回は
コストの比較です。

退職金制度における60歳定年時(勤続42年)の退職金が約1,300万円と
した場合、これを企業型DCと養老保険で準備するとそれぞれの掛金と
保険料は、以下の通りです。

企業型DC:想定利回り2.5% 退職金の支給カーブに合わせた掛金を設定
養老保険:60歳満期 満期保険金1300万円

企業型DCの掛金総額は、約802万円
養老保険の保険料総額は、約1164万円
差額は362万円です。

従業員50人の会社で、累計で1億8,000万円になります。
40年間の平均では、年額約450万円になります。

年間450万円があれば、例えばですが、30代の次期後継者のために、将来
の退職慰労金準備として、2億円の長期平準払い定期保険に加入できます。

グラフをアップできない(やり方が分からない)のが、残念ですが、企業型DC
では掛金の推移が退職金の支給カーブより下になりますが、養老保険では
保険料が退職金支給カーブを上回ります。

養老保険では、企業型DCよりより多くお金をかけて、しかも無駄なコストを
払っていることになります。

初年度の経費削減額で、別の保険と有料のコンサルティング費用がでます。
次年度からは、継続投資教育を有料で行うことができます。

興味をもたれた方は、3月7日(木)DC協会主催のセミナーに是非ご参加ください。
3月7日のセミナーの内容は、「養老保険ハーフタックスプランの問題点」
   「緊急報告:基金動向最新情報」の二つです。
   詳しくは、DC協会のホームページ http://nenkinnet.org/
   または、こちらをご覧ください。


セミナーのご案内⇒退職給付制度に使ってはいけない?~養老保険保険の問題点

2013-02-19 09:23:00 | 保険商品

養老保険ハーフタックスプランは、中小企業の退職給付制度として、また適格退職年金制度の
受け皿としても広く利用されてきました。養老保険ハーフタックスプランのメリットは知られてい
ますが、その問題点は語られる事がほとんどありません。

今回のセミナーでは、養老保険ハーフタックスプランの問題点をご案内します。

第一部では養老保険ハーフタックスプランの問題点を中小企業退職金共済および企業型DCと
比較してお話しいたします。

第二部ではアクチュアリーの方をお迎えし、第一部の内容を踏まえて、4月から一部の生命保険料
が値上がりとなることや、生命保険業界の今後の動きについてお話しいたします。また、厚生年金
基金の動向と基金廃受け皿という観点から企業年金、退職金に関する最新の情報もお伝えいたし
ます。

最後に緊急報告として、年金数理人の方から厚生年金基金の動向に関する最新の情報
の報告があります。 お誘いあわせの上、ご参加ください。

【内容】     第一部 養老保険ハーフタックスプランは本当に有利か。
         第二部 厚生年金基金の最新動向と受け皿制度について                          
                          緊急報告:厚生年金基金廃止か存続かの最新情報

【講師】      第一部 宮原操子(有限会社彩コンサルティング)
                 第二部 アクチュアリー、年金数理人

【定員】    30名(先着順とさせていただきます)

【料金】    一般:6,000円  セミナー会員:5,000円  DC協会会員:4,500円 

         料金は予めDC協会の銀行口座にお振り込みください。
         ⇒銀行口座についてはDC協会のHPにあるセミナー案内をご覧ください。

【日時】    3月7日(木)午後6時30分~8時45分(受付開始:午後6時15分)

【場所】    駿河台記念館(中央大学) 350会議室

【所在地】   東京都千代田区駿河台3-11-5  03-3292-3111
         JR中央線・総武線 御茶ノ水駅下車徒歩3分
         東京メトロ丸の内線 御茶ノ水駅下車徒歩6分  

【主催】    NPO法人確定拠出年金(DC)教育・普及協会 
          03-3222-6113
         ホームページ:http://nenkinnet.org 
         メール:master@nenkinnet.org

【お申込】   DC協会へお願い致します。

【お問合】     下記でも受け付けます。
          04-2955-3407
         メール:sai@rice.ocn.ne.jp                       


基金が積立不足で解散すると、厚生年金の金額が減ることになるのか?

2013-02-12 09:30:00 | 厚生年金基金

基金が積立不足で解散すると、厚生年金の金額は減るのか?

結論は、厚生年金の金額は、減額されません。

でも、積立不足ですから、当然基金独自の給付はなくなります。

基金独自の給付というと、上乗せ給付(プラスアルファ部分)です。
上乗せ給付は、加算部分と基本上乗せ給付で構成されていますが、このどちらも
なくなってしまいます。

先週のブログで、基金に加入している人は、厚生年金に加入している人より毎月の
受取額が約8千多い(会社員として40年勤続の男子の場合)と書きました。

この8千円がなくなります。
が、厚生年金の金額は、基金に加入していなかった場合と同額が受け取れます。

でも、積立不足だから。。。
大丈夫です。代行部分の積立不足は、事業主が穴埋めしますので。

でも、加算部分はなくなってしまいます。
だって、自分たちも掛金を負担していたのに。。。???

基金の加算部分と基本上乗せ給付※は、基本的に事業主だけの負担です。
※基本上乗せ給付は、労使折半の基金もあります。(つまり月額8千円の部分)

基金が、代行部分のお金を国(又は企業年金連合会)に返した後、残余財産があれば、
それは、加入者や受給者に分配されます。

代行部分のお金の返却先は特例解散か通常の解散かによって違います。

セミナーのご案内
    3月7日(木)DC協会の主催によるセミナーを行います。
    内容は、「養老保険ハーフタックスプランの問題点」「緊急報告:基金動向最新情報」
    の二つです。詳しくは、DC協会のホームページ  http://nenkinnet.org/   または
  彩コンサルティングのホームページ http://www14.ocn.ne.jp/~sai/10801.html
   をご覧ください。 


厚生年金基金に加入していると、平均で幾ら受け取れるのか?

2013-02-05 10:17:26 | 厚生年金基金

厚生年金基金に加入していると、受け取り額は幾らになるのか?
厚生年金だけの場合とどう違うか?

 「う~ん?いくらだろう?」

実は、私も独立する前に勤めていた会社では、厚生年金基金に加入していました。
でも、厚生年金と厚生年金基金の違いは、認識していませんでした。
退職金は、基金の加算部分が内枠でしたが、その仕組みも知りませんでした。

基金は代行返上しました。そのとき基金から文章が送られてきました。
もう、この仕事を始めていましたが、それでも、その文章を穴のあくほど見ないと
何が書いてあるかが分かりませんでした。

ですよね。

厚生年金基金の仕組み等は、分かりにくいと思います。

ということで、受け取り額の説明です。

まず、厚生年金は、会社勤めを40年間していた男性で、月額約16.5万円といわれ
ています。内訳は、基礎年金6.5万円+厚生年金10万円です。
国から支給されます。

基金に加入していると、国からの支給と基金からの支給に分かれます。
国からは、基礎年金6.5万円+厚生年金(本体支給部分)7万円=13.5万円が
支給されます。
基金からは、厚生年金(代行部分)3万円+基本上乗せ給付0.8万円=3.8万円が
支給されます。
合計すると、17.3万円です。

基金に加入していると、基金にしていない人より、年金額が約8千円(月額)多くなります。

え。。。でも、基金からはそれ以外にも給付があるはず???

そうです。基金には加算部分があります。この加算部分は、年金又は一時金で受け取る
ことができます。

基金の独自給付は、つまり上乗せ給付(プラスアルファ部分)は、加算部分と基本上乗せ
部分に分かれています。このうち基本上乗せ部分は、厚生年金(代行部分)と一緒に支給
されます。

なお、上記金額は、40年会社勤めをした男性の、平均的な受取額です。