桜も散ってしまえばもう初夏です。
今ドタバタと冬終いと夏の準備をしております。
本日のオススメ
鰆
魚へんに春と書きますが旬は春と冬、1年間で2回もあります。
しかしながら通年味がいいお魚です^^
味わいは淡白でいながら、ほろっとした甘みがあり、クセのないもの。
生で食べると上品で、嫌みのない味わい、皮目をあぶると旨みが増します。
スズキ目・サバ科に分類され、体長40cmから1mに成長する大型の魚で
成長とともに名前が変わる出世魚。
関東では50cmくらいまでの大きさを「サゴシ」や「サコチ」と呼び
50cmを超えると「鰆」と呼ばれます。
一方の関西では50cm前後は「サゴチ」や「ヤナギ/ナギ」
70cmを超えたサイズを「鰆」と読んでおり、関東と関西では呼び方が異なります。
鰆の名前の由来は、江戸時代のまでさかのぼります。当時サワラに日本語の名前はなく
中国語で「馬鮫魚」と書いて「サワラ」と読んでいました。
現代の「鰆」に近づいたのは江戸時代で、本草学者として活動していた貝原益軒が
自信の著書『大和本草』に、「狭い」「腹」の魚と紹介したことがきっかけだといわれています。
貝原益軒の紹介により「狭腹(さはら)」と呼ばれるようになり
少しずつ現代の鰆(サワラ)へ移行したのではないかと考えられています。
「魚」偏に「春」と書く漢字はもっぱら瀬戸内海、関西で生まれたもので
この周辺では産卵のために瀬戸内に入る「春」がもっともサワラがとれる時期でもあります。
じつは鰆はサバ科の回遊魚で、日本では1年を通して北海道南部から沖縄の広い範囲で捕獲できます。
2019年の日本では鰆の漁獲量1位は福井県、2位は京都府、3位は石川県、4位は福岡県、5位は長崎県と
日本海で多く捕られました。
捕獲できる時期が地域によって大きく異なるため、旬が春と冬の2つ存在しているのです。
鰆の旬は関西では春とされています
鰆は5~6月にかけて、産卵のために瀬戸内海へやってきます。
春に捕れる鰆はさっぱりとしており、柔らかで淡白な味わいです。
関東では12~2月の産卵期前の、もっとも脂がのった「寒鰆」が好んで食べられており
冬が鰆の旬とされています。冬の鰆は産卵を控えているため、この時期だけ雑食になり
豊富な栄養を含む、サンマやイワシを餌にしています。
そのため、冬の鰆は脂ののりがよく、春に捕れるものよりもこってりとした濃厚な味わいが楽しめるのです。
また、春の鰆よりもDHAやEPAなどの栄誉素も冬のほうが豊富に含まれています。
栄養素は非常に豊富で、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないビタミンB2や味覚を正常に保つ亜鉛。
さらには、カルシウムやマグネシウム、リン、ビタミンDなど。いろいろな栄養素が含まれています。
しかし、鰆に含まれる栄養素はこれだけではなく、生活習慣病の予防が期待できる成分が
まだまだたくさんあります。
鰆にはDHAとEPAが豊富に含まれている
鰆100gの中には体に必要不可欠な「必須脂肪酸」の1つである
DHA(ドコサヘキサエン酸)が1100mg、EPA(エイコサペンタエン酸)が340mgも含まれています。
DHAやEPAは、血管の柔軟性や血液の流れをよくする効果が期待でき、生活習慣病の予防にも欠かせない成分です。
しかし、DHAやEPAは人の体内では生成ができないため、鰆などの青魚から摂取が必要な成分です。
タンパク質とカリウムも優秀な鰆
鰆100gに含まれるタンパク質の量は20.1gと非常に多いです。
タンパク質は肌や髪、筋肉や臓器にいたるまで、人の身体を作るために必要不可欠な栄養素です。
現代の日本人はタンパク質が不足している人が多いといわれていますが、鰆で効率よく摂取できます。
また、鰆100gあたりに含まれるカリウムの量は490mgで、生魚の中では3位にランクインする含有量です。
カリウムには体内のナトリウムの排出を促す働きがあり、高血圧の予防やむくみの改善効果が期待できます。
ごえんでは本日おつくりをお醤油で、西京味噌でつけた身を焼いて、
優しくて上品な味わいの煮付け、食べやすくアテにもおかずにもなる焼き
等々でご用意出来ます^^
ごえんで如何ですか?皆さまのお越しをお待ちしております。