今回は少し
ビックカメラは粉飾決算問題で監理銘柄に指定され、さらに ビックカメラ会長に課徴金=1億2000万円、個人へ過去最高-監視委 (2009年1月31日(土)22:30 時事通信)
家電量販大手のビックカメラが有価証券報告書に虚偽記載したとされる問題で、証券取引等監視委員会は31日、新井隆二会長が粉飾決算をもとに保有株を売却し、不当な利益を得たとして、約1億2000万円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告する方針を固めた。個人に対する課徴金としては過去最高額となる。
また監視委はビックカメラの増資も不正として、同社に対する2億5000万円前後の課徴金納付命令も勧告する方針だ。
という状態で、今やビックカメラの株価はマイナスイオンドライヤー1個分くらいになってしまっています。
でも僕は、もともと池袋界隈で育ったということもあり、家電量販店としてはビックカメラは好きなんですよね。
(メーカーの応援でない)店員がきちんと商品説明ができるところは立派だし、なんとなく買い物をしたくなる雰囲気がお店にはあります。
これの反対でいい印象がないのがヤマダ電機。 2、3回しか買い物したことがないのですが、そもそも店員が少ないし、商品説明どころか担当以外の売り場の場所もよくわからない、挙句の果てにレジが一部しか開いていなくて長蛇の列ができても応援の店員が来ない、と気持ちよく買い物をできた記憶がありません。
「安ければいいだろ、文句を言うな」というスタンスもありだとは思いますが、それなら個人的にはネット通販を選びます。
たとえビックカメラが上場廃止になったとしても、お店としては頑張り続けてほしいものです。
(もっとも個人的には今回の課徴金で「手打ち」なのではないかというtoshiさんと同意見ですが、当然のことながら投資はご自分の判断で行ってください。)
これも決めつけなのですが、イオンにもヤマダ電機と似たような匂いを感じます。 ダイエーに資本参加をして以来、近所のダイエーにイオンのプライベートブランドである「トップバリュ」の商品が数多く並ぶようになりました。
確かに価格はとても安いのですが、「トップバリュ」がずらーっと並ぶと売り場が威圧的になるんですよね。
色使いが暗いというのもありますが、選択の余地を狭めて「庶民にはこれで充分だろ」と言われているようで、買い物の楽しさが奪われるような感じがします。
ダイエーのプライベートブランド「セービング」もまだ一部で頑張ってますが、食品ではちょっと高級というか安全重視路線の「おいしく食べよう」(だったかな?)というシリーズを増やそうとしているようなので、そっちを応援したくなります。
元来の天邪鬼な性格もあるのですが、何回か言及しているように、特に食品においては『日本の食は安すぎる』の著者の主張でもある「消費者がいいものを買い支える」ということが大事だと思います。
高成長企業かもしれませんが、ヤマダ電機とイオンだらけの世の中はちょっといやだな、と思うのは贅沢なのでしょうか。
まあ、トップになったのだって、本来はダイエーとか、ヨーカドーがこけたからですから。漁夫の利のような気がしますがね。
昔からジャスコもイオンも家の近くになかったのでよくわからないのですが、拡大を目指すとどうしても効率優先になってしまうんでしょうか。
中内氏の個人崇拝といえば、数年前、まだ生前の中内氏が店舗を視察?しているのに出くわしたことがあります。
経営再建に熱弁をふるっていたころですが、歩く姿は足元がおぼつかず、かなりお年にもかかわらず無理してがんばっているんだな、という印象でした。
スーパー業界はどうしても創業者の牽引力勝負というところがあるのでしょうか、イオンも岡田ジュニア(民主党の岡田さんの兄なんですね)よりも会長の存在感の方があるような。