駒大苫小牧の野球部長が部員殴る、高野連に報告せず
(2005年 8月22日 (月) 23:11 Yomiuri Online)
******************(以下抜粋)*****************
北海道苫小牧市の同校で記者会見した篠原勝昌校長によると、部長は6月2日、この部員が朝の練習中にエラーしてもにやけていたとして、練習後に注意したが、反抗的な態度をとったため平手で数回殴った。
開幕翌日の8月7日には、夏バテ防止にご飯を3杯食べるという約束があるのに、同じ部員がごまかそうとしたので、部長が注意したが、同様に反抗的な態度をとったため、スリッパで1回殴った。
同校によると、この部員の親は「40発ぐらい殴られ、あごのかみ合わせが悪くなった」と訴えているという。
8月8日、同校に部員の保護者から電話があり、篠原校長らは事態を把握していたが、大会後に処分するとして、日本高等学校野球連盟(高野連)に報告していなかった。篠原校長は、報告が遅れたことについて「子どもの将来(への配慮)や、粛々と大会が進行していることなどから、関係者に多大な迷惑をかけたくないという思いがあった」と説明した。
今大会では、高知代表に決まっていた明徳義塾高校が、野球部員の喫煙と暴力行為が明らかになったため、開幕2日前に出場を辞退した。同校でも、監督らが事実を確認していながら高野連などへの報告を怠っていたため、高野連は報告の徹底を各都道府県の高野連などを通じて改めて指導したばかりだった。
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3日前に2連覇の偉業を賞賛したばかりなのに、がっかりです。
しかも明徳義塾の隠蔽事件があった後にもかかわらず報告しなかった、というところは不可解ですらあります。
「隠蔽」のペナルティのほうが「不祥事」へのペナルティよりも重くなっている、という世の中の流れがわかっていない、というところに学校責任者としてのリスク・マネジメント能力と教育者としての見識の欠如を感じてしまいます。
高野連としても「やったもん勝ち」を認めるわけにはいかないでしょうから優勝取り消しにせざるをえないと思います。
しかし残念ですね。
練習サボったり言う事を聞かない選手は球拾いしかさせない、とかあまりに反抗的だったら退部にするとかすればいいのにと思います。
少なくとも大阪遠征にまで帯同させることはなかったでしょうに。
それとも「教育的見地」とかがあって、あんまり冷たい待遇をするとよくないとか保護者から文句が出るという事情があるんでしょうか。
PS
それにしても、「夏バテ防止にご飯を3杯食べるという約束」というのもなんだか妙です。
無理やり食べさせる体調管理って効果あるのでしょうか?
(2005年 8月22日 (月) 23:11 Yomiuri Online)
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北海道苫小牧市の同校で記者会見した篠原勝昌校長によると、部長は6月2日、この部員が朝の練習中にエラーしてもにやけていたとして、練習後に注意したが、反抗的な態度をとったため平手で数回殴った。
開幕翌日の8月7日には、夏バテ防止にご飯を3杯食べるという約束があるのに、同じ部員がごまかそうとしたので、部長が注意したが、同様に反抗的な態度をとったため、スリッパで1回殴った。
同校によると、この部員の親は「40発ぐらい殴られ、あごのかみ合わせが悪くなった」と訴えているという。
8月8日、同校に部員の保護者から電話があり、篠原校長らは事態を把握していたが、大会後に処分するとして、日本高等学校野球連盟(高野連)に報告していなかった。篠原校長は、報告が遅れたことについて「子どもの将来(への配慮)や、粛々と大会が進行していることなどから、関係者に多大な迷惑をかけたくないという思いがあった」と説明した。
今大会では、高知代表に決まっていた明徳義塾高校が、野球部員の喫煙と暴力行為が明らかになったため、開幕2日前に出場を辞退した。同校でも、監督らが事実を確認していながら高野連などへの報告を怠っていたため、高野連は報告の徹底を各都道府県の高野連などを通じて改めて指導したばかりだった。
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3日前に2連覇の偉業を賞賛したばかりなのに、がっかりです。
しかも明徳義塾の隠蔽事件があった後にもかかわらず報告しなかった、というところは不可解ですらあります。
「隠蔽」のペナルティのほうが「不祥事」へのペナルティよりも重くなっている、という世の中の流れがわかっていない、というところに学校責任者としてのリスク・マネジメント能力と教育者としての見識の欠如を感じてしまいます。
高野連としても「やったもん勝ち」を認めるわけにはいかないでしょうから優勝取り消しにせざるをえないと思います。
しかし残念ですね。
練習サボったり言う事を聞かない選手は球拾いしかさせない、とかあまりに反抗的だったら退部にするとかすればいいのにと思います。
少なくとも大阪遠征にまで帯同させることはなかったでしょうに。
それとも「教育的見地」とかがあって、あんまり冷たい待遇をするとよくないとか保護者から文句が出るという事情があるんでしょうか。
PS
それにしても、「夏バテ防止にご飯を3杯食べるという約束」というのもなんだか妙です。
無理やり食べさせる体調管理って効果あるのでしょうか?
あきれます。
また、これだけちょくちょく暴力事件が明るみに出て来るという事は、しょっちゅう暴力が振るわれているのが「普通」になっていると言う事なのだろうなと考えるのが当然です。学校関係者の本心は、「たったコレだけの事で、出場をフイにする必要はない」というものだったのではないでしょうか。
駒大苫小牧だけでなく、高校の野球部って、「そういう感じなんだな」と思いました。
そして、隠蔽した理由が「周囲を思いやったため」であるかのようなものの言い方・・・。学校という組織全体の慢性的なビョーキですね。何十年も変わってないと思います。
強豪チームだと遠征費などもかさむので後援会や父母会の力(=自分の子への思い入れ)も強く、しかも子供に対してもやる気をそがないよう教育的配慮も求められたりするので、プロ野球のような明確な能力主義というわけにもいかず、それなりに全員にチャンス(役割)を与えないといけないという事情もあるようです。
ただ、記事を読むかぎりでは、もし被害者の生徒の方が悪かったとしても、あえて殴る必要はなかったように思います。
結局、マネジメント・スキルを磨くのを怠ったツケが廻ってきたのでしょうね。
その意味では、年功序列の廃止や成果主義の導入などに試行錯誤している企業も同じかもしれませんけど・・・