一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

オペラ座のガイジン

2004-12-25 | うろうろ歩き
夜はオペラ・バスティーユで「セビリアの理髪師」を観る。
オペラ・バスティーユは1998年にミッテラン大統領時に第2オペラ座として建設された。現在元のオペラ座(オペラ・ガルニエ)はバレエ専門、バスティーユがオペラという役割分担になっている。

オペラ座のHPでチケットが予約でき、事前に自宅に郵送してくれる。
予約したのは1ヶ月ほど前だったが、既に2階席の前列というようなちょっと安くていい席、というのは売り切れ。座席が自動的に指定されるシステムで、空いているとされたのが1階6列目左端(€130)か3階席7列目(€50)かということなので、3階席を選ぶ。

ホテルからタクシーでオペラ・バスティーユへ。
途中いたるところがクリスマスのイルミネーションで飾られている。
また、大きな広場では移動遊園地が設置されていて、回転木馬などがきらきら光っている。

オペラ・バスティーユの建物は国際コンペによるカナダ人の設計らしい。例によって竣工当初は街の景観を壊すなどいろんな批判を浴びたらしい。
とはいいながら、フランス人はエッフェル塔やポンピドゥー・センターなど、新しい建物を立てるときは思いっきり新規な意匠のものを建てたがる。これは既存建物の保存を義務付けられていることの反動か?

個人的にはこの建物は好きである。
外観の趣味はあろうが、内部に入ると、ロビーは上階までの吹き抜け、床壁を構成する白い大理石と外壁ガラスサッシで明るい印象、劇場内部はもちろん黒を基調としながらも、椅子の背や側面に格子状の木がアクセントになっている。ちょっと和風なテイストもある。
全体的に仕上げの質感も高い。

エレベーターのキャパが小さいことや、便所の小便器が単なる「溝」なことなど「おいおい」という部分はあるが、細かいことは気にしない気にしない。

フィガロの結婚は、事前にストーリーを予習していたこと、また話がコメディーで、登場人物のアクションも大きいので、オペラ初心者にも、イタリア語の音楽+フランス語の字幕でもけっこう楽しめた。

クリスマス休みのせいか、観光客と地元の(けっこう子供連れも多かった)人で満席。
ドレスアップした人もちらほらいるが、けっこう普通の服装(男性はジャケット程度女性もワンピースとか)も多く、観光客はけっこうおかまいなしにセーター姿なども多い。

観光客のマナーはどこも同じで、公演中にフラッシュをたく人が多く、幕間に場内アナウンスで注意がされ、場内割れんばかりの拍手(ちなみに写真はカーテンコール時にフラッシュなしで撮ったものです)

帰りはタクシーの争奪戦。
あやうく風邪をひくところだった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 眺めのいい部屋(パリ編) | トップ | 蒐集への情熱と覇権主義の境界 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

うろうろ歩き」カテゴリの最新記事