この状況で揚げ足を取るようなことは言いたくはないのですが、昨日から東京電力のホームページの冒頭に「お詫び」が出てます。
計画停電については最後の段落で
一日も早く安定的に電気を送り届けることができるよう、復旧作業に全力を尽くしておりますので
(太字筆者)とあるので引き続きがんばってもらいたいものです。
ところが真ん中の段落で原発については
現在、政府・関係各省庁、自治体のご支援とご協力を仰ぎながら、緊密に連携をはかりつつ、事態の悪化防止に向けて、全力を挙げて懸命に取り組んでおります。
目標は「悪化防止」=現状維持であって、「事態の解決」や「収束」じゃないんですね・・・
確かに現時点では効果的な対策がないのかもしれませんが、懸命に取り組む目標が現状維持では困ります。
それに現場の志気も下がるんじゃないでしょうか。
不必要に楽観的なことを言うのがいいとは思わないのですが、広報や法務が責任を回避しようと言い回しをいじくった挙句に末期症状の患者に対する医者のセリフみたいになってしまったとしたら残念です。
それとも、東電は積極的に解決する当事者能力がなくなってしまっているから他人行儀なことを書いているのでしょうか。
そうだとすると、主導権を握っているのが誰かがもっと心配なのですが・・・
("Helicopter Ben"ならぬ"Helicopter Kan"だったらいやだな)