一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ノーベル賞

2008-10-09 | よしなしごと

ちょっと出遅れたのですが、おめでとうございます。

賞の重みじわり実感…受賞決まった3人が会見
(2008年10月8日(水)12:26 読売新聞)


NHKのニュースで受賞対象になった研究「対象性の破れ」とは何かについて東京大学の研究者が説明してくれていたのですが、ランダムに運動している素粒子が、突然一定の方向に向かう現象を説明する理論だというような(全く自信なし(笑))

同じ耳学問ついででいえば昔読んだ『偶然とカオス』で、エントロピー増大の法則が正しいとした場合、ビッグバンの直前の状態は「世の中で一番ありえない状態」だったわけで、なぜその状態(=確率的に一番ありえない状態)が起きたのかというあたりをとき起こすきっかけになるものなのかもしれません(これも全然自信なし(汗))

そして今日も

下村氏にノーベル化学賞 生命科学に不可欠な蛍光タンパク発見
(2008年10月8日(水)19:39 共同通信)

重ねておめでとうございます。

研究者の友人に言わせると、国内の大学のポストを得るだけでも大変らしいのですが、さらに世界の学会で研究が注目されて、しかもそれが歴史に名を残すくらいのインパクトがないとノーベル賞には結びつかないそうです。
サッカーで言えば、ワールドカップに優勝した後にタイムマシンに乗ってペレのいるブラジルやベッケンバウアーのいるドイツと最終決戦をして勝ち残るようなものなのでしょうか。

彼らと飲むたびに、独立行政法人となった大学の経営と研究の両立の難しさや、就職活動の早期化による優秀な研究者の卵の流出について苦言を呈されるのですが、この基礎研究と応用研究、大学と企業の研究所の関係はかなり改善の余地があるみたいです。



閑話休題


前に紹介した『まぐれ』の著者が皮肉をこめて書いていたのが「○○はこの業績でアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞を受賞した」というフレーズ。
Wikipediaを引いてみると

アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞は、1968年にスウェーデン国立銀行が設立300周年のためノーベル協会に働きかけ、ノーベルを偲んで設立された賞である。一般にはノーベル経済学賞と呼ばれている。

アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞は、アルフレッド・ノーベル自身が設置、遺贈したものではなく正確にはノーベル賞ではない。そのため、他の賞と違ってノーベルの遺産から賞金は支出されていないが、選考方法や賞金額、授賞式などの諸行事はノーベル賞に準じて定められ、実施されている。受賞は1969年より開始された。

ということ。

だからこちらは比較的流行の理論の提唱者が受賞することが多いのでしょうか。
そもそも経済理論で数十年も通用するものはめったにないのかもしれませんね(苦笑)

 
 


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