一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

とりあえず5パンダ

2008-05-14 | 天災・人災





北京に駐在している友人に見舞いのメールをしたところ、彼は低層の事務所ビルにいたせいか、会議が白熱していたためか、そもそも地震に気がつかなかったそうです。
ただ高層マンションにいた家族はかなり揺れて怖かったらしいです。

一方で四川省の成都付近の被害までは報じられていますが、より震源地の近くに中国最大のパンダ保護研究センターが観光名所になっている臥竜という街があるのですが(こちらの旅行ガイド参照)、そことは電話もつながらない状態だそうです。標高は2000m近くある山岳部で交通も途絶しているのではと心配されています。

幸い今回は日本人のツアー客はいなかったようですが、外国人観光客は被害にあった方もいるようです。

英国人ツアー客15人と連絡取れず=観光バスの37人死亡-中国四川省 (2008/05/13-12:44 時事通信)

大地震が起きた中国四川省の災害対策当局者は13日、同省内を旅行中の英国人のツアー客15人前後と連絡が取れていないことを明らかにした。一行は震源地の◆(サンズイに文)川県内のパンダ自然保護区にいた可能性が高いという。新華社通信が伝えた。 
同当局者は、◆川県に隣接する茂県で観光バスが土砂崩れにのみ込まれ、37人が死亡したと語ったが、英国人旅行客が含まれているかは不明。パンダ保護区を除き、世界遺産の九寨溝や黄竜など省内各地からは外国人が死傷したとの報告は受けていないという。 
北京の日本大使館によれば、13日午前までに四川省在住や旅行中の日本人が死傷したとの情報は寄せられていない。

やはり観光地だけあって日本人以外でもツアー客はけっこういたのかもしれません。
一方でこんなニュースも。

飼育パンダ144頭は無事=中国
(2008/05/14-00:25 時事通信)

新華社電は13日、中国四川省で起きた大規模な地震で生存が心配されていたパンダについて、同省や陝西省の研究施設3カ所で飼育されている144頭は無事だったと伝えた。 
震源地の四川省アバ・チベット族チャン族自治州※川県はパンダのふるさとで、臥竜パンダ自然保護区研究センターでは86頭が飼育されている。地震後30時間にわたり、同保護区担当者と連絡が途絶えていたが、子供のパンダも含めて無事が確認された。※=サンズイに文。

パンダは屋外にいるので地震の被害はないでしょうが、街中の被害が心配です。なにはともあれとりあえず連絡がとれたのはよかったです。
震源地近くの情報まで入ってくれば、被害の全貌がそろそろ明らかになるのではないでしょうか。


ところで日本政府の支援については今のところ
 5億円相当の資金・物資を供与=中国大地震で追加支援も-高村外相
 (2008年5月13日(火)18:30 時事通信)
一方でミャンマーのサイクロン被害には
 日本、ミャンマーに追加支援へ 上限1千万ドル
 (2008年5月9日(金)12:09 朝日新聞)

被害の程度と相手先の国力などを考えての倍半分というところかもしれませんが、こういうところは出し惜しみせずに、初動が大事だと思います。
つがいで1億円とも言われるパンダのレンタル料に比べたら安いものではないでしょうか。

 


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