一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ニモ?

2008-10-22 | あきなひ

昨日の日経の一面の記事
金融機能強化法改正案、農林中金も注入対象
(2008年10月21日(火) 08:03 日本経済新聞)

地域金融機関への公的資金の予防注入を可能にするため、政府が今国会に提出する金融機能強化法改正案の全容が20日、明らかになった。信用金庫、信用組合、労働金庫の上部機関に加え、農林中央金庫を一括注入の対象として明記。その上で農協・漁協などの個別金融機関に資本を割り振れるようにする。申請期限は2012年3月末までとする。  
改正案は信用金庫など協同組織金融機関による貸し渋りを防ぐため、上部機関に国が予備的に資本注入できる枠組みを新設する。対象は信金中央金庫、全国信用協同組合連合会、労働金庫連合会、農林中金の4機関。これらの上部機関は傘下金融機関の資本支援だけでなく、本体の資本増強にも活用できる。

農協のしくみや実態については詳しくないので推測なのですが、以前のバブル崩壊のときに問題になったのは個別の農協の乱脈融資や不正運用であって、貸し渋りではなかったように思います。
また貸し渋りが起こったとしても、経営が悪化した個別農協に資本を注入することが貸し渋りの緩和につながるのでしょうか。
特に農協の理事は無限責任を負うのだったと思うのですが、そうすると「信用力が低くても貸せ」というのは無理があるようにも思います(今は仕組みが変わったのでしょうか)。

実は貸し渋りは大義名分で、農協もCDOなどに突っ込んでいるところがあって、そのへんの救済が本音なのかもしれません。
農林中金自身は相当突っ込んでいるという話を聞きますが。
実は上の記事は

傘下金融機関の資本支援だけでなく、本体の資本増強にも活用できる

というところがミソだったりして・・・


日経の記事にはありませんでしたがこんなことも
金融機能強化法改正案は2012年までの時限措置=与党筋
(2008年10月21日(火)13:44 ロイター)

現行の金融機能強化法では、金融機関に経営責任や経営再編を条件にするなど申請要件が厳しく、利用実績は2件にとどまった。このため、今回の改正案では、経営責任を問わないなど申請の要件を緩和する。

農協や信金などに対する政治的な配慮があるのかもしれません。
するっと書いていますが、もう少し議論したほうがいいのではないでしょうか。
 


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