一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

Wikileaks

2010-12-06 | よしなしごと

最初の報道以降はWikileaksの是非や代表者のJulian Assange氏の追跡がメインになりつつある感があるが、そもそもWikileaksに掲載された情報が正確だというのはどうやって確認されているのだろうかというのをずっと疑問に思っている。  

熱心に調べたわけではないのだが、Wikileaks自身がどうしているか、Wikileaks(やガーディアン紙の)の情報をそのまま報道しているマスコミについてはWikileaksの情報の正確性の裏をどうとったかがよくわからない。  

また、Wikileaksが入手した情報をどのような基準で選別しているのかもわからない。
入手した情報の中で公表することが価値があると判断したものだけを報道するのが本来のジャーナリズムの姿だと思うし、それゆえに報道の自由とか国民・市民の知る権利を守ろうということになるはず。  

たまたまガーディアン紙のウェブサイトに、Julian Assange answers your questionsという記事が12/3にupされていた。
Qがいまいちだったり、Aに回答をしていないもののあるので今ひとつはっきりしないが、Wikileaks自体は内部告発・非公開情報を集めて公開することに重きを置いている感じがする。(Websiteを見ればわかるのかも。)
このへんとか

Q: Who can make such critical decisons, but the US gov't? As far as we know your request for such help was rejected by the State department. Also is there an order in the release of cable or are they randomly selected?

A: The cables we have release correspond to stories released by our main stream media partners and ourselves. They have been redacted by the journalists working on the stories, as these people must know the material well in order to write about it. The redactions are then reviewed by at least one other journalist or editor, and we review samples supplied by the other organisations to make sure the process is working.  

そうすると"our main stream media partners"の役目が重要になる。 
そこでそのまま報道したガーディアンとアメリカ政府に公表の是非の確認を取った(うえで独自に判断した)NYTの違いというのが出てくるのだろう。  


一方、日本のテレビなどは「ガーディアン紙によると」と、完全に二次(三次)伝達者モードなのが気になる。 
そんなことでWikileaksの是非とか「知る権利」を議論しても説得力があまりない。  


尖閣ビデオ問題のときもテレビ各局が繰り返し「国家機密」の映像を流すのは違和感があった。 
どうせやるなら、カットされた映像(抵抗をどう排除して逮捕した部分とか)を探し出すくらいのことはして欲しかった。 


検証するほどの調査能力がないのかもしれないが、情報を取り次いで配信するコストが安くなった現在、生き残るには調査・分析能力を磨かないと難しいと思うのだが。

それに、「孫引き」が万が一間違っていたときに、名誉毀損の民事訴訟においては「配信の抗弁」が当然には認められないというのがロス疑惑報道のときの最高裁の判断だったと思うので、生き残る前に躓かないためにも大事だと思う 。

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