観てきました。
同年代のオッサンには特に面白いと思うので、ぜひ観てください。
ネタバレなしで書くと抽象的な物言いになってしまうのだが、「虚」と「実」が大げさにおりまざった「特撮映画」の醍醐味を現在の技術で表現しているところが見事。
「虚」の部分はゴジラや特撮映画(をはじめとする昔の日本映画)へのオマージュが随所に感じられた。
実写とCGがうまく融合している一方で、あえて模型っぽく撮って特撮映画風にしているところなどもツボを刺激する。
エヴァンゲリオンは世代が違うし、この部分はそれぞれ詳しい人がいろいろ書いているのでそちらを参考されたし。
(総監督の庵野秀明といえば『アオイホノオ』に学生の頃の庵野が描かれているが、『アオイホノオ』の作者島本和彦(shimakazu)のシン・ゴジラ関係のTweetも面白い。)
「実」の部分のリアリティも、ツボにはまった。
冒頭のゴジラ登場のときに政府の緊急災害対策本部での議論やその後の各役所の対応などは真に迫っていた。
また、ゴジラが東京を蹂躙する中で、精密に再現された市街地がどのあたりかを確認したり、タワーマンションや高層ビルとの高さの比較は、ああ、こういうサイズなんだと妙に納得したりも面白い。
緊急災害対策要員の知り合いに話をしたら、実際の運用をかなり細かく取材しているのではないかという感想をもらしたので、ぜひ観るようにと勧めたが、常に携帯電話の通じるところにいないといけないので映画館はNGなんだとか。ご苦労様です。
『シン・ゴジラ』予告2