一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

映画『ノルウェイの森』を観ようかどうしようか

2010-12-19 | よしなしごと
映画が始まったので、本棚の奥から取り出して斜め読み。

そういえば、登場人物の一人小林緑が豊島区北大塚の本屋の娘という設定で、最初に読んだときもそこがひっかかった記憶があります。
「大塚駅の近く」都電を降りてからの道順からはどう考えても僕の生まれ育った家の近くなんですが、(当たり前の話ですが)1970年頃北大塚にあった本屋のどこにも該当しない(当時は立ち読みにそれほどうるさくなかったので、目をつけられない程度に近所の本屋をローテーションしていたのでその点については自信ありw)のです。
右に曲がる角のガソリンスタンドってどこだ、とか、で都電を降りて大通りを10分歩いたら北大塚を超えてしまうだろ、とかえらくわき道に入った覚えがあります。


映画の監督はトライ・アン・ユン監督。
『夏至』を観たことがありますが、静かな映像美を得意とする監督のようです。
(主人公の三姉妹が、料理に使うために鶏の羽をむしるシーンが妙にエロティシズムが漂っていて印象に残っています。)


主人公は登場人物や世の中との間に「薄皮一枚」の微妙な距離があり、そのために主人公の葛藤も綺麗な世界の中にい続けるように見えるので、小説を読んでいてもちょっといらついたりするんですが、映画も「悩みを抱えた男女のエロティックな関係」を綺麗な映像で無難にまとめたものにとどまってしまう恐れもあると思います(そのほうが興行的にはいいと思うけど)。

ラストシーンのレイコさんとの関係をどう描くのかが個人的にはポイントかと思います(そう考えると上の比喩は下品かもしれないけどある意味象徴的かもしれないなぁと思ったりして)。


コメント
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