一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

リスクとリターン

2009-11-02 | あきなひ

民主・辻恵議員を富士薬品が提訴 供託金5億円返還求め 辻氏「事実無根」と反論
(2009.11.2 01:59 産経新聞)  

民主党衆院議員の辻恵(めぐむ)弁護士が、医薬品販売大手の「富士薬品」(さいたま市)から預かった6億円をめぐり、同社とトラブルになっていることが1日、分かった。6億円は不動産処分禁止の仮処分申請に必要な供託金や手続き費用で、同社は仮処分の手続きが終わったとして、辻氏に供託金分5億円余りの返還を求めて東京地裁に提訴した。同社は「辻氏は供託金の取り戻し請求権を暴力団関係者に譲渡し、供託金の回収を故意に困難にした」と主張している。  

「供託金の取り戻し請求権を暴力団関係者に譲渡し」というのが事実であれば、(相手が暴力団関係者でなくても)弁護士倫理規程違反になると思うのですが、これに対し辻氏は  

辻恵氏は産経新聞の取材に複数回にわたって応じ、今回の訴訟について「仮処分の相手方の業者(TSKビルの処分を最終的に行った業者)が、当方の仮処分で被った損害が確定しておらず、供託金の返還額も確定していない。返還期限がきているわけでもなく、現段階でこうした訴訟を起こすこと自体がおかしい」と反論した。

その上で「仮処分申請の結果は富士薬品にきちんと報告している。富士薬品が言っていることはいいがかりだ」と述べた。  

暴力団関係者に供託金の取り戻し請求権を譲渡したとの富士薬品の主張については「事実無根。請求権を譲渡したとする文書を偽造された」として、暴力団関係者に対し、有印私文書偽造・同行使罪で刑事告訴したことを明らかにした。

ということだそうです。  

TSKビルというのは俗称「幽霊ビル」などと呼ばれ、「濃ゆい」登場人物がいっぱい出てくるいわくつきの物件です(検索するといろいろ出てきます。ちなみにWikipediaはこちら。) そういうわけあり物件にからむ儲け話というのは必ずどこからか湧いてくるもので、富士薬品のような非上場でオーナー企業には、こういう話がよく持ち込まれるようです。 

富士薬品が登場した経緯はこんな感じ。   

訴状などによると、辻氏は東京都豊島区の不動産会社の代理人として、東京・六本木の通称「TSKビル」について、売買などの禁止を求める仮処分を申請することになった。不動産会社と協力関係にあった富士薬品が平成19年10月、申請に必要な供託金や登記費用、弁護士費用など計6億円を肩代わりすることになり、辻氏に預けた。  

「肩代わりする」見返りがどういう約束になっていたのか(この手の話の期待収益率はどれくらいなのか)が一番興味あるのですが、ここまでのわけあり物件に突っ込むのであればよほどの勝算があったのでしょう。 
こういうアングラの儲け話は訴訟というオフィシャルな解決はとらないことが多いと思うのですが、訴訟を提起したということはよほど話がこじれたのではないかと思います。

それとも上場話があって身ぎれいにしておこうとかいうことがあったのでしょうか。  

金持ちには儲け話が集まるとはいいますが、有象無象も集まるので、金持ちは金持ちなりに鼻が利かないといけないようです(鼻が利かなければそもそも金持ちにはなっていないか(笑))  

辻氏も単なる弁護過誤のトラブルであれば淡々と争えばいいでしょうが、この案件自体を辻氏が持ち込んでたりすると、議員という立場上もちょっとややこしくなるかもしれません。

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隠蔽

2009-11-02 | よしなしごと

ウチのお犬様が粗相をしたのを普段自分の座っているクッションで覆っていたことが発覚


これがクッションの裏側




表はきれいだったので、ずらしたかずれたかどちらか。


そして発覚したときの下手人。
このとぼけた表情は確信犯に違いない。
しかもさりげなくテーブルの下でいつでも逃げられるところにいるし・・・





ひょっとすると不祥事の隠蔽は動物の本能なのではないかとふと思ってしまいました。



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