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一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

マルでダメ。

2006-06-10 | 余計なひとこと

日経BPの"Safety Japan"というサイトで、「政治アナリスト 花岡信昭」という人が「我々の国家はどこに向かっているのか」という連載をしているのですが、そこでブログ再炎上、きっかけはアイドル名と句点 という記事がありました。

要するに自分のブログでモー娘を非難したら炎上してひどい目にあった、という話です。

ネット・リテラシーの話とか、ネットウヨ(・サヨ?)などについての分析があるのかと思ったら、炎上の経緯を説明して  

ネットの技術的習熟にはほど遠い筆者がこの世界をのぞき込んでいるのは、ネット社会と政治が結びつく時代が目前に迫っていると思うからである。いずれネット選挙、ネット投票などが現実のものとなるだろう。そのとき、ネット社会の持つ「素顔」を知っておかないと、具体的に提言を考えようとしても空論に終わりかねない。そんな思いで、「炎上」の事態を踏まえて、さらにネット社会との取り組みを積み重ねなければと思っている。

ともあれ、貴重な体験となったのは確かである。

という感想で終っていて、ナンじゃこりゃ、という記事になっています。


もともとのブログの記事は正しい日本語の使い方についての話だったそうです。  

「・・・。」と、かぎかっこ「 」の中の文章の最後に句点(。)が付いているのである。これは日本語文章としておかしいのではないか。文学作品ならともかく、新聞も雑誌も単行本も、ほとんどがそうはなっていない。  

ということで、句点はどこに付けるべきかという論争(というのも大げさだが)に発展した。文部省の古い通達には「 」内の文章の末尾にも句点を付けるよう規定されており、最近の教科書でもそう指導しているという。それでは一般的な現代日本語文章の書き方と違うではないか。

確かに新聞・雑誌は最後に「。」をつけませんが、私は学校では最後に「。」をつけろと習ったし、このブログでもそうしてます。これってダメだったんだ・・・

筆者は元産経新聞の記者とので、マスコミ、出版の常識はそうなのかもしれませんが、それが「一般的な現代日本語文章の書き方」(このようにフレーズの引用のときは僕も「。」はつけません。)と言い切られると違和感があります。
(扶桑社の教科書はどうなっているんでしょう?)

そして、話はモー娘問題に続きます。  

そんな議論になっていったとき、こちらがよせばいいのに「モーニング娘。」という表記がそもそもいけないとやってしまったものだから、大騒ぎになった。歌も下手でダンスもまずいこの少女集団が売れっ子になったのは、日本語を意識的に誤用したグループ名の付け方が効果的だったという側面があるのではないか、という趣旨のことを書いた。歌も下手でうんぬんが余計だった。

私はモー娘については全然詳しくないのですが「日本語を意識的に誤用したグループ名の付け方が効果的だったという側面」というのはさすがに穿ちすぎだと思います。
少なくとも「歌もダンスも下手だけど「。」の力のおかげで売れた」(これこそ言葉のチカラw)などという因果関係は天地がひっくり返ってもない、と思います(ここで、天地は1日に1回ひっくり返ってるじゃないか、というツッコミはしないように。)。

筆者はあとでブログ上で謝罪したそうですが、日経BPのサイトにコラムを書いている(一応)有名人のブログで突っ込みどころ満載の記事を載せてしまったことは「炎上」をもたらすには十分でした。

ブログというのは壁新聞のようなもので、人通りの多いところに変な記事を張れば、通行人に冷笑されます。
ただ、壁新聞に反対意見をわざわざ隣に書き込むのはけっこう勇気が要ります。

同様に、ブログでも「馬鹿だな~」と思った読者が、わざわざそれに理路整然とした反応をしよう、という人は(書いてあることが馬鹿げたことであればあるほど)少ないと思います。
ただ、何もしないでいると、肯定的な閲覧者も否定的な閲覧者も「アクセス回数の増加」という形でしかあらわれないので、当の本人は「さすが俺様がいい記事を書くとアクセスが増えるな」と悦に入ってしまう可能性もあります。

そこで読者の側も自分のアクセス履歴を筆者に誤解されてはたまらんと、「自分がこの記事を閲覧した、ただしネガティブな評価だった」という足跡を残すために、一言書き込もうとする人もいるわけです。
その結果、書き込みには理路整然としているものだけでなく、直感的にネガティブな意見を表明するような「馬鹿」とか「死ね」とかいう感情的なものも多くなるわけです。

「炎上」といういのは、記事に対する非難が、論理的なコメントに加えて、「ひとこと言いたい」という気持ちを表す断片的で制御の利かないコメントが殺到した状態と定義できるのではないでしょうか。

それに対して(自分があとで反省するほどモー娘を非難しておきながら)批判的なコメントを受けたことに対してナイーブに傷ついたり、日本語の「言論空間」のために悲憤慷慨したりする筆者は、ちょっと狭量なんではないでしょうか。

傷つくのがいやだったら、最初からコメント不可にするかはたまた削除あるいは無視すればいいだけです(そうでなければ、ヘンな奴に目に付かない程度にひっそりとやってればいいわけです)。
そして論理的・理性的でない反論も「なんとなく嫌だ」という意思表明と見て、(非難の内容に対してはともかく)その数の多さに自省してみるのが謙虚な姿勢といえると思います(あ、これは自分自身への反省も込めてですね(^^;)。

「政治アナリスト」である筆者は、「なんとなく」の気分が「yes」か「no」になって現れる選挙という制度を仕事の現場にしていわけです。そこでは個人個人の投票行動に合理的に論述可能な根拠は求められていません。
そういう人間の情緒的な行動の集大成が正統性の根拠となっている世界で仕事をしながら、なぜ、筆者は自ら勝手に外に開いたブログへの読者の反応に対して論理的かつ礼儀作法にのっとることを期待しているのでしょうか。

筆者は、炎上の誹謗中傷のひどさに深く傷ついたようで、コラムを冒頭の「貴重な体験になった」で結んで、以上終わり、です。

全然「貴重な経験」が身になっていないですね。
(おまけに「。」の「正しい用法」にも納得がいきませんw)


筆者はネットにかかわる理由を「ネット社会と政治が結びつく時代が目前に迫っていると思うからである」と言ってますが、そういうご時世であるならばなおのこと「炎上」を冷静に分析すべきだったと思います。

私としては、それ以上に

日経BPのような既存メディアがブランドを背景にしながら愚にもつかないコンテンツを垂れ流すこと

が問題なのではないか、と思いました。

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農業従事者の天国(極楽)と地獄

2006-06-08 | 余計なひとこと

余丁町散人さんが農業協同組合新聞の記事を紹介されていました。
農林水産「9条の会」が全国のつどい開く

この改憲反対理由がふるってます(下線筆者)

とくに今回の改憲の動きが日本の食料自給率の低さと海外依存の強さとを関連させ、自由貿易を守り海外輸送の安全を確保する必要がある、といった理由づけをして9条改正が考えれていると指摘。
こうした改憲の動きを抑えるためにも食料自給率向上とWTOルールの改定などを要求する運動を強めることや、消費者・市民との連携で農業や地域を守ることも一層重要になるなどと話した。

便乗というか牽強付会というか・・・



そしてちょうど今日この判決が。

ドミニカ移民訴訟、国の対応「違法」 賠償請求は棄却
(2006年 6月 7日 (水) 13:02 朝日新聞)  

1950年代後半、政府の政策に応じて中米・ドミニカ共和国に渡った日本人ら計170人が「募集時の約束と異なる悪条件の土地を与えられ、困窮生活を余儀なくされた」として、国に計約32億円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は7日、請求を棄却する判決を言い渡した。
金井康雄裁判長は「外相や農相、担当職員は、農業に適した土地かどうかを調査する義務や、移住希望者に情報を提供する義務に違反した」と述べ、当時の国の対応は違法だと指摘した。しかし、提訴時には入植から20年以上が過ぎ、賠償請求権が消滅していたと結論づけた。

〈ドミニカ移民〉
56~59年、日本からドミニカ共和国に249家族(1319人)が入植した。戦後、海外からの引き揚げ者などで急増した人口を減らすため、日本政府は中南米への移住を推進。ドミニカ移住もその一つだった。募集要項では約18ヘクタールの肥沃(ひよく)な土地を無償譲渡するとされたが、実際の配分面積は狭く、土地も耕作不適地で、移住者に所有権はなく耕作権しかなかった。移住者の生活は困窮し、61~62年に約130家族が国費で集団帰国した。残留した移住者は00年に提訴。帰国者も訴訟に参加し、併合審理されていた。

判決自体は仕方ないと思うのですが、国がなんらかの救済措置をとるべきではないかと思います。


ところで上の「9条の会」の構成員は親の田畑を受け継いだ農家の方々がほとんどだと思うのですが、今日のドミニカ移住問題の判決を見てどう思うのでしょうか。

ドミニカ移住計画は要するに国による体のいい「口減らし」だったわけで、同じ農業に従事する者として(そして移住者のおかげで過当競争を避けられた者として)、かつての仲間に援助の手を差し伸べようという発想は・・・多分ないのでしょうね。

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場外乱闘(追記あり)

2006-06-02 | 余計なひとこと

東京地検、村上ファンドを捜査 証取法に抵触の疑い
(2006年 6月 2日 (金) 03:09 朝日新聞)

村上世彰氏が率いる投資ファンド(村上ファンド)の投資活動の一部に証券取引法に抵触する疑いのあることが関係者の話でわかった。東京地検特捜部は、株式の取引記録など関係書類を分析するとともに、取引関係者らからすでに事情を聴くなどして、慎重に捜査を進めている模様だ。

強制捜査がはいったわけでも逮捕されたわけでもないのに、昔から噂されていた話を今さら検察のリークに載って各誌一面トップという扱いはどうなんでしょうか。

新聞はインターネットに対抗するためにも調査報道に力を入れるのはずだったでは?

検察もリークしといて「慎重に」というのは・・・

村上ファンドがルール違反をしていたのならルールに従ってきちんと咎めるべきで、このようなやり方で溜飲を下げるという「リング外」での決着をつけようとするのであれば、勝負は金持って逃げた村上氏の「勝ち」になってしまうのではないでしょうか。


<追記>

朝一で書き飛ばしたために何がいいたいかわかりにくかったので追記。

報道を見てみると、検察のリークなのか、もともと噂はあったのでマスコミが「検察がいつ動くか、抜かれたらまずい」の横並びモードでなだれを打ってフライングしたのかようわかりませんが、検察リークというのは考えてみればこの時点ではあまり意味がないですね。立件が難しそうなので社会的に葬ってやれとかいう意図があれば別ですが。
となるとマスコミ側ということになるわけですが、インサイダー取引の論点は当時から(著名blogなどでも)出ていたわけですし、公開情報からでもそれなりの整理はできるはずです。
でも検察が動くと確証がなければ怖くて(自信がなくて?)記事にできないうえに、「・・・という報道がなされた」(って自分で報道してるんじゃないw)というだけで急に中身のない報道を一斉にはやし立てるのはいかがなものか、と言いたかったわけです。

そんなことにいちいち目くじら立てる方がいかんのかもしれませんけど・・・

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「一寸の虫に五寸釘」を地で行く愚

2006-05-23 | 余計なひとこと

今朝のテレビでやっていたニュース
兵庫労働局汚職:キャリア組が「流用」 懲戒免の元係長暴露--人事院の公開審理
(毎日新聞 2006年5月22日 東京夕刊)

厚生労働省兵庫労働局の裏金事件で懲戒免職になったノンキャリアの元係長が処分を不服として人事院に審査を請求し、公開審理の場で、キャリア官僚による飲食や個人流用、風俗店での接待など実態を暴露した。同省はキャリア組を停職・減給処分にとどめており、元係長は「裏金で飲み食いした上司の官僚が残り、裏金を作った部下だけが懲戒免職になるのは不平等で納得できない」と訴えている。

事件を巡っては、厚労省が昨年7月、99~04年度に事務用品の架空発注などで約5億9000万円を不正支出したとする内部調査結果を公表。詐欺罪などで起訴された主任2人を含めて計7人の職員を懲戒免職としたが、当時、同局に出向していたキャリア官僚8人は「管理責任」を問われただけだった。

審査請求したのは懲戒免職になった職員2人。このうち裏金の保管役だった元係長は今月11、12の両日、人事院近畿事務局(大阪市)であった公開審理に出席。職業安定部長(00、01年度)の友人の外郭団体職員が2年間に約10回は神戸を訪れ、宿泊費や福原(神戸市)のソープランド代を支払った▽局長(00、01年度)は裏金で買ったパソコンを自分の娘にプレゼントした▽局長(02、03年度)は管内巡視の際、高級温泉旅館での宿泊を要求し、裏金で支払った--など、キャリア官僚たちによる流用を証言。厚労省から出向していた兵庫県の課長の接待費や、キャリア官僚たちが休日に楽しむゴルフ代金まで裏金で支払っていたことも明らかにした。

兵庫労働局は昨年10月、不正支出の一部約2億5000万円の支払いを元係長に請求。今年2月には自宅や預金通帳を仮差し押さえした。元係長は「住宅ローンも残っているのに、私に『死ね』ということか」と嘆いている。

厚労省側は公開審理で裏金がキャリア官僚によって個人的に使われていた事実を一部認めた。しかし、元係長の処分について、裏金の出入金の差額から「少なくとも約2300万円着服したのは明らか」と妥当性を主張している。毎日新聞は元係長が名前を挙げた官僚に取材を申し込んだが、同省地方課は「審理中なので一切コメントできない」としている。

対外的なポーズのための懲戒だとしたら、処分とセットで口封じのためのセーフティーネットを用意しておくのが普通だと思うのですが、「少なくとも2,300万円の着服は明らか」とはいえ懲戒免職に加えて「明らか」な額の10倍の2億5,000万円もの請求をされたら誰でも刺し違える覚悟になりますよねぇ。

「元係長」の証言が事実だとすると、この係長は裏金の管理やキャリア官僚のtake careなど兵庫県労働局の「大人の常識」を一手に引き受けていたキーマンだったのではないでしょうか。

この係長がいなくなってしまったために、懲戒処分の匙加減がわかる人がいなくなり、今回のような過剰な懲戒処分に走り、挙句の果てに返り討ちにあってしまったように思います。


拙blogのタイトルは例えであって、実際にやっちゃいけませんぜ・・・


なくなってしまった5億円以上に、組織として自律してもおらず、適正な状況判断もできない組織が行政を司っているというところに非常な不安を覚えます。

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コウモリ二題

2006-05-17 | 余計なひとこと

bunさんのエントリで「今も今後もわかりそうにないもの」として

バットマンのマークがのどちんこでなくコウモリを表しているらしいこと。

というのがありました。


確かに・・・(実は私もそう思ってました)


一方でこれ



これは長崎で見かけたカステラの福砂屋のお店です。
こちらは立派なコウモリに見えます。


二つの違いは、羽根の形もありますが、マークの周りを囲む楕円の有無だと思います。


欧米の一神教的に世界のように、見方をひとつに規定しまうと真の姿が見えなくなってしまう、といういい例かもしれません(などと一昨日のエントリにむりやり関連付けたりして・・・)


PS でもホントは福砂屋の方がノドチンコ(口)にふさわしいんですけどね。

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プーさんのハニートラップ・ハント

2006-05-12 | 余計なひとこと
「課長 島耕作」はいつのまにか「常務 島耕作」になってしまいました。
そして、この間まで中国にいたと思ったら今度はインド。
何か〇〇新聞の特集記事のような移り気の早さです。

その原因ですが、単に中国ネタが尽きたのが理由ではないのではないか、というのが私の勘ぐりです。

中国編の最後のほうで島耕作の中国の秘書(美人ではなく「女傑」風なキャラクター設定)が「ジジフェチ」で、出張に来た初芝電気の会長のホテルの部屋に夜這いをかけて、それがきっかけで会長の中国での彼女になってしまう、というエピソードがありました。

でもこれが、上海の日本領事館職員の「ハニートラップ」問題と同時期に連載されたので、その後の会長と島乗務秘書嬢とのアヴァンチュールを書くわけにも行かず、仕方がなく舞台をインドに移した、というのが真相ではないでしょうか(って、どうでもいいことですけどw)


まあ、島耕作のように、トラップであろうとなんだろうと気にしないハチミツ大好きクマのプーさんのような人にはハニートラップの効果がないので、そもそもターゲットにもならないでしょうね。
その意味では中国向けの人材だったかもしれません。

でも上司を巻き込んじゃいけませんがw


もっとも、そういう人をアメリカに送り込むと、今度はセクハラ系のトラップにすぐにかかってしまいそうですね(^^;
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セレブのお仕事

2006-05-11 | 余計なひとこと

小柳ルミ子に26歳下の新恋人!
(2006年 5月10日 (水) 09:24 日刊スポーツ)

歌手小柳ルミ子(53)に26歳下の新恋人がいることが9日、分かった。相手は俳優石橋正高(27)で俳優石橋正次(57)の二男。舞台「清水の次郎長外伝~恋女房お蝶の奮闘記~」で共演し、食事会などを通して交際に発展した。

年齢差を見て、米国トヨタ社長のセクハラ訴訟を連想してしまいました。
「座長の地位を盾に関係を迫った」とか・・・

ところが、考えてみるとアメリカでも「セレブ同士のセクハラ訴訟」というのは聞いたことがないですね。

セレブは恋愛・交際・その他の人間関係のプロだと言う前提で適合性原則(複雑な金融商品などを売り込むときは相手の理解度やリスク許容度に応じた商品を十分な説明のうえ提供しましょうというルール。逆にプロ同士の取引だったら制約は少ない)が働いているのでしょうか。

そうなると、芸能人(セレブ)には肖像権はあってもプライバシー権は一定程度制限されても仕方ない、ということにつながるんですかねぇ。

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水に流せる話、流せない話

2006-05-10 | 余計なひとこと

ヘタレなエントリが続いたので、リハビリを兼ねてニュースをいくつか

サッカーボールの形状、最近まで知らずと ブッシュ氏
(2006.05.09 15:59 CNN.jp)

ベルリン――米国のブッシュ大統領は9日までに、ドイツ大衆紙のビルト日曜版の会見に応じ、サッカーには無縁なスポーツ世代に生まれたとして、「サッカーボールがどういう形をしているのかも最近まで知らなかった」などと述べた。(中略)  

「多数の米国民は、W杯がいかに重要なスポーツ大会かを最近まで知らなかったはずだ。だが、新世代は我々とは違う。サッカーに対する大きな興味がある」(中略)

 ブッシュ氏は、今年W杯に出場する米国チームについて、「私のチーム」だと力説。「米国が良いチームを持っていることを聞かされた。だが、勝利できるほどのチームなのだろうか?」とも述べた。

レームダックもここまで来ると立派なものです。大統領でなくて金持ちのボンボンのまま歳を取ったオヤジだったら愛されるキャラなのかもしれませんね。
 
 日本語が縦書きだったり、アラビア語が右から左に書くことも多分ご存じないと思います。
 ひょっとするとドイツがヨーロッパのどこにあるか、とかアメリカの50の州の名前とかもご存知ないかもしれませんね。



【こぼれ話】1年3カ月便所流さず=市民にも奨励―ロンドン市長

(2006年 5月 2日 (火) 22:05 時事通信) 

【ロンドン2日】2日付の英紙インディペンデントによると、ロンドンのリビングストン市長(61=写真)は同紙に対し、過去1年3カ月にわたり、トイレを流していないことを明らかにした。同市長は「小便だけであれば、便器の中に残っていても全く困ることはない」と力説している。

リビングストン市長は、小便について多くの人が誤解していると指摘。市長宅では夏の間も流さなかったが、ハエがたかることもなかったと述べた。

同市長は、家庭で使用される水の3分の1はトイレで流されていると語り、「小便だけであれば流す必要はなく、水の大幅な節約になる」と強調。「浪費を見直す場合は、まず水の節約を」と述べ、市民もこれにならうよう求めた。

また、ロンドン周辺が大規模な干ばつに見舞われていることに触れ、「水を浪費し続ければ、ロンドンは水不足に陥る」と警告。庭師に対し、「小便をバケツにため、草木にまけばよい。草木の根もそれを望んでいる」と促した。〔AFP=時事〕

「小便だけであれば、便器の中に残っていても全く困ることはない」と1年3ヶ月流していないということですが、じゃあその期間「大」のほうはどこでしていたのでしょうか?
市庁舎でしていたとするなら、単に費用をつけまわしているだけですよね。
夏の間はcountry houseに行っていた、とかいうオチもあるかも。

「大」は自宅の庭でして、落ち葉と混ぜて堆肥でも作っているのであれば、誠にご立派で草木も喜ぶでしょうが、小便をかけるだけでは喜ばないと思います。



自販機やATMで使えぬ千円札、印刷ミスで4万枚流通
(2006年 5月 9日 (火) 21:40 朝日新聞)

独立行政法人・国立印刷局と日本銀行は9日、すでに流通している千円札3万9500枚に印刷ミスがあり、現金自動出入機(ATM)やジュース販売機、駅の券売機などに投入した際に拒否される場合がある、と発表した。「お札としては有効」として積極的に回収はしないが、不便を感じた人には、日銀の本支店か、郵便局などの金融機関の窓口で正常な千円札と交換に応じる。

印刷局は、ミスの原因について、印刷機そのものの不具合と作業上の問題が複合的に重なったため、としている。外見や手触りは正常な千円札と変わらないが、なぜ機械が受け入れを拒否するのかは「偽造防止の観点から詳しく説明できない」としている。

実はこれ、偽札発見のために市民に「妙なお札」を届けてもらうためのダミーの事件だ、と勘ぐってしまったのですが・・・

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三木谷氏の慧眼?

2006-05-07 | 余計なひとこと

楽天はTBSを買収しなくて結果的によかったのではないか、とプロ野球の順位表を見ていてふと思いました。

横浜ベイ・スターズはTBSがオーナーです。
二球団のオーナーには重複してなれないというルールがあり、それも楽天のTBSを買収のネックになったようです。
ただ、それらを回避したとして、また逆に横浜ベイスターズだけ売ったとしても、この状況だと何を言われるかわからなかったですね。


セ・リーグ順位表
       (2006年5月6日現在)
         全  勝  負 分  勝率   差
巨人    31  20   9   2  0.690   0.0
中日    26  16   9   1  0.640   2.0
阪神    29  16  12   1  0.571  1.5
広島    29  11  16   2  0.407  4.5
ヤクルト 28  11  17  -   0.393   0.5
横浜   29  8  19  2  0.296  2.5

パ・リーグ順位表
          (2006年5月6日現在)
                全  勝  負  分  勝率   差
西武          33  20  13  -    0.606  0.0
ソフトバンク  34  18  15   1   0.545  2.0
日本ハム     34  18  16  -    0.529  0.5
ロッテ          34  18  16  -    0.529  0.0
オリックス      34  17  16   1   0.515  0.5
楽天        33   9 24  -  0.273  8.0 

ちなみに楽天の前に買ったサッカーチームはJ2に降格して中位にいます。

J2順位表          (2006年5月6日現在)
   チーム  勝点 試合 勝 分 敗 得点 失点 得失差
1  柏     28   13    9  1  3   22    11     11
2 仙 台   25   13    7  4  2   24    7      17
3 横浜FC 25   12    7  4  1   12     3      9
4 東京V   22   12    7  1  4   19    17      2
5 湘 南   19   13    5  4  4   17    19   -2
6 札 幌   17   13    5  2  6   15    14      1
7 神 戸   17   13    5  2  6   14    15    -1
8 鳥 栖   16   13    4  4  5   11    13    -2
9 水 戸   15   13    4  3  6   12    17    -5
10 愛 媛  13   13    3  4  6   10    16    -6
11 草 津  12   13    3  3  7   14    21    -7
12 山 形  10   12    2  4  6   12    19    -7
13 徳 島  10   13    2  4  7   10    20    -10


高くてもいいものを買おうというソフトバンクや、いいものを買って高く売って(資金回収して)しまおうという(本人は言ってませんが)村上ファンドと比較するとそれぞれの投資スタンスが現れていて面白いですね。

見方によっては三木谷社長は安く買える企業をみつける目利きなのではないか、とも考えられます。
楽天イーグルスだって新規参入コストは安かったようですから。

苦境に陥った会社を安く買う目利きに強力な再生チームが加われば企業再生ビジネスとしても鬼に金棒なのですが、楽天イーグルスやヴィッセル神戸の強化の方は今のところ苦戦中のようですね。
一説には採算を重視して金をかけなすぎ、ということも言われていますが、コストカットだけで収益が上向くビジネスでないのが難しいところだと思います。



PS こんな悪態ばかりついてると、現在大きく勝ち越しているタイガースが横浜にしっぺ返しをくらいそうですが・・・

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海上保安庁の測量船

2006-04-23 | 余計なひとこと
「竹島」日韓合意 次官会談 韓国名、提案せず 今回の海洋調査中止
(2006年 4月23日 (日) 02:53 産経新聞)

なんとなくこういう収め方でいいのだろうか、という感想はありますが、今回の問題をフォローしてませんでしたのでコメントはさておき


テレビのニュースで海上保安庁の測量船2隻(「かいよう」と「めいよう」)が映っていました。
名前を聞いて、出動先を誤ったかな、と思いました。

「めいよう」は竹島ではなく尖閣諸島に派遣すべきだったのではないでしょうか。


せっかく艦名が「没有(meiyou)」(中国語で持ってない、存在しない、ない、などの意)なんですから。


******(追記)*******

話としては重要なので駄洒落だけのエントリではいかんとネットを巡回したところ、雪斎さんのエントリが説得力ありました。

ご参考まで
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胡散臭い「公益性」

2006-04-19 | 余計なひとこと

女性検事正、「年齢聞くんですか」
(2006年 4月18日 (火) 16:51 朝日新聞)

 地検トップが女性の場合、その年齢はプライベートな情報なのか。高松地検の川野辺充子(かわのべ・みちこ)検事正が、地元での就任会見で生年月日などを尋ねた記者に「女性に年齢を聞くんですか」と公表を拒む一幕があった。公務員の過剰な「個人情報保護」が問題になっているが、18日の記者会見で見解を問われた杉浦法相は「世間では女性に年を聞くことはタブーですよ」と「同情」。川野辺検事正は3月31日に60歳になったばかり。

 川野辺検事正は7日付で、最高検検事から高松地検に異動した。配られた資料に年齢がなく、就任会見で問われたが「プライベートなこと」などとけむに巻いた。

 検事正の年齢は公益性が高いという記者の指摘に、杉浦法相は「そう思います」と答え、「オープンでいいと思いますよ」といいつつも、「女性の気持ちを理解してあげてください」。
 05年4月に施行された行政機関個人情報保護法を根拠に、法務省は人事異動の際、生年月日、学歴、職歴について前年までと同じ項目を公表する旨を事前通告。本人が同意しなければ生年月日、学歴は非公開にしている。


何でこれが記事になるのかよくわかりません。


個人情報保護法に過敏になっている例として取り上げたのかと思いますが、「新聞記者に嫌われると記事でいじめられる」という例にしかなっていないように思います。


そもそも検事正の年齢は「公益性が高い」のでしょうか?
定年ルール違反をチェックしたいとか、年齢構成の問題点など疑問があるのであれば自分で調べるべきですよね。
少なくとも、本人が記者会見の席上で回答をしなければいけない、というものではないと思います。
記者がムキにならずに(または取材の手間を省かずに)法務省に問い合わせるなり独自に取材すればいいだけの話です。

どうも根底に「記者が知りたい情報」=「公益性が高い情報」=「公開されるべき情報」という発想があるように思います。


昨日一昨日のエントリで「声高な正しさ」への疑問を改めて意識した身には特に違和感を覚えました。



PS アメリカだと、性別を尋ねるのも差別になったりしそうですが・・・

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お詫びにこられても・・・

2006-04-11 | 余計なひとこと

ウィニー:マンション見学8千人の情報流出 一部に年収も
(2006年4月11日 3時00分 毎日新聞)

 新築マンションを見学した人など約8100人分もの個人情報が、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介してネット上に流出したことが10日、分かった。このうち約1000人分の情報には年収も記載されていた。総合商社「ニチメン(現双日)」と不動産大手「三菱地所」などが、千葉県内や東京都内で手がけたマンションの宣伝業務を担当した広告代理会社の関係者が収集、流出させたとみられる。

 広告代理会社は「アイ・アンド・キュー アドバタイジング」(藤井一彦社長、本社・名古屋市中区)。流出したのは、03年9月に同社を退職した元社員が集めたとみられる文書で、保存しているパソコンが暴露ウイルスに感染したらしい。

 アイ社によると、元社員が退職した後、別の社員に会社貸与のパソコンを引き継いだ。その社員がパソコンにウィニーを入れ、、流出データも存在していたという。同社は「流出したのは、うちの文書に間違いない。役員で手分けしてすぐにクライアントにおわびに行く」と話している。


昨今情報漏洩してしまった場合の危機管理対応が云々される中での上のようなコメントを出せる会社というのは実は結構懐が深いのかもしれません。

単に「まずはクライアントに頭を下げる(頭を下げればどうにかなる?)」というのが条件反射的に染み付いてしまっただけかもしれませんが・・・

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「魂売ります」

2006-04-09 | 余計なひとこと

「私の魂売ります」=ネット競売に出品―中国
(2006年 4月 6日 (木) 01:50 時事通信)

【上海5日】中国でこのほど、ネットオークションに「自分の魂」を出品する男性が現れ、主催者が慌てて削除する騒ぎがあった。

出品したのは24歳の男性で、中国のネットオークション大手、淘宝網のホームページに先週、最低価格10元(約150円)で「魂」が登場した。中国のメディアがこれを取り上げて話題になったが、主催者は「魂を売るのは不適切」と判断し、削除した。

削除されるまでに58件の入札があり、価格は681元(約9900円)まで上昇していた。この男性は、「思いつきで出品しただけ」と話している。

主催者は「魂を管理できるのは神だけだと考えているので、削除した」と説明。魂は見ることも触ることもできず、売るものではない」と語った。〔AFP=時事〕

魂を救うのでなく「管理する」神様って、どこの神様なんだろう、という疑問はさておき、コメントに一ひねりほしかったですね。

「決済、特に受け渡しにおいてトラブルが発生する可能性が高い」と極めて事務的に片付けるとか
「入札者の9割が外国人であり、国家安全保障上看過できない」
「オークションに出品した時点で、出品者は金銭欲に魂を売り渡しており、そのような抜け殻の魂は既に出品する価値がないと判断した」

文句を言っている割には今ひとつの出来ですね・・・w
今日はとっとと寝ることにします。

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「言葉のチカラ」を信じていいのだろうか?

2006-04-03 | 余計なひとこと

4月2日(日)の朝日新聞朝刊の一面に「『気骨ある紙面』めざす」というタイトルで、外岡秀俊「東京本社編集局長(ゼネラルエディター)」が新年度に向けての紙面刷新と朝日新聞の決意を語っています。

そこには「朝日新聞綱領」も掲載されています。


しかし問題は、同じ1面のトップにある川崎市のマンションでの幼児殺人事件の容疑者の自首の記事。
防犯カメラに写った犯人と目される人物の映像へのキャプションです。


「マンションの防犯カメラが撮影した今井健詞容疑者」

でも現時点では今井容疑者がこの映像を自分だと言っている(という警察情報)だけで、それが事実という証拠もないわけです(似てはいるのでしょうが)。
また、この映像の人物が犯人だという証拠もありません。
(今井容疑者が単なる自首マニアの可能性だってあるわけです。)

だとすると、このキャプションは推定無罪などの被疑者の権利を軽視したり、読者を不用意に誘導するような報道じゃないのかな、と気になりました。
特に日頃「自白偏重の捜査」に批判的なマスコミとしてはいかがなものかと。

「真実を公正迅速に報道し」という綱領を掲げ「ジャーナリスト宣言」によって「私たちは、ただ読者の信頼のみに支えられ、権力を監視し、現場で自らを鍛えなおすことを確認したい。」と語っているすぐ脇でこのような記事が出るというのは「宣言」自体の信憑性を失わせるのではないかと思います。


ちなみに他紙ですが、

毎日

「今井容疑者は新聞に掲載されたこの写真を見て出頭した」

産経

「公開された防犯ビデオに写っていた今井容疑者」

 東京新聞

「今井健詞容疑者とみられる画像」

 読売・日経(防犯カメラの写真なし)

キャプションとしては毎日が公正な立場だと思います。
産経と朝日が同じ、というのもうけますね。


年度初めから文句のようなエントリも気が進まないのですが、ちょいと気になったもので。

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もはや「ニュース」ではないですが

2006-03-31 | 余計なひとこと

前原代表が引責辞任 民主執行部、総退陣
(2006年 3月31日 (金) 14:34 共同通信)
タイミングを失するとどうなるか、というだけの話になってしまいましたね
あとは個人的には

「前原前代表」

 という見出しに興味があるだけです。

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