一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

高野連と金融庁

2007-05-02 | 余計なひとこと

選手傷つけたくない 特待生制度400校
(2007年05月02日21時46分 朝日新聞)

特待生制度は、全国に広く根を張っていた。日本高校野球連盟による全国調査で、400校近い高校が、日本学生野球憲章に違反する特待生制度を設けていたことが明らかになった。戸惑いながらも学校現場は制度廃止へ動き出し、日本高野連も新たな基準作りに乗り出す考えを表明した。

この話題は先日もかみついたのですが、「高校野球」というビジネスモデルを作った朝日新聞にしてもここまで他人行儀な記事を書くんですね。
まあ、マスコミのスタンスはこうとしかいえないのでしょうけど。

実態には詳しくないのですが、有力校だと用具もメーカーが提供(「貸与」とか「モニター」とかにしているのかもしれませんが)してくれたりして、実質お金がかからないのではないでしょうか。
また、厳しい目で見れば、OBのプロ野球選手が母校にボールを寄付、なんてのも常態化していると援助になりますよね。
さらに、授業料を優待する特待生制度がだめだとしても、高校にはいれば自動的に早稲田大学に入れるという特典のある早実とかはいいんでしょうかね?
(でも、「業界」としてはハンカチ王子斎藤君を傷つけるわけにはいかないし・・・)


自分の利権を棚に上げて綱紀粛正を唱える高野連のありかたこそ問うべきだと思います。
ホント、まじめに取り組むのだったら甲子園大会をやめてみろ、ですよね。


話は飛びますが、金融商品取引法の施工令・内閣府令・監督指針案がパブコメにかけられています。
(これがものすごい量なのですが、PCの画面上で読むか、プリントアウトするか、プリントアウトするにしても数千ページになるので紙数を節約するために両面印刷は当然としてA4用紙1枚に何ページ分印刷するかで世代(または老眼の進み具合)が分かれると痛感しています)

監督指針には具体的なガイドラインを明記せずに「総合判断」が多用されています。
金融庁に言わせれば、「ひとつの型を強制するのでなく、各社の自主的な判断に任せる」、という、事前指導から事後監督型への行政の転換の象徴ということです。
しかし、逆に言えば「何かあったら咎めだてできるような権限を留保する裁量行政がより進んだとも言えます。


でも、高野連に比べれば、金融庁はまだ火中の栗を拾いに行ってるよな、と思います。
それは、利権から離れているかどうか、取り締まることで役所の存在感を出す方向にインセンティブが働くというのが一番の違いなんでしょう。
(監督官経験者の再就職は引く手あまた、という部分はありますがw)

まあ、金融庁にしてみれば、一緒にされたくはないでしょうけど、ふと思ったもので。

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野球特待生制度の何が問題か?

2007-04-27 | 余計なひとこと

高校野球の特待生制度禁止が議論を呼んでいます。  

そもそも特待生制度は日本学生野球憲章に違反するというのが理由のようです。  

第13条 
選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、他から選手又は部員であることを理由として支給され又は貸与されるものと認められる学費、生活費その他の金品を受けることができない。但し、日本学生野球協会審査室は、本憲章の趣旨に背馳しない限り、日本オリンピック委員会から支給され又は貸与されるものにつき、これを承認することができる。  

(2) 選手又は部員は、いかなる名義によるものであつても、職業野球団その他のものから、 これらとの入団、雇傭その他の契約により、又はその締結を条件として契約金、若しくはこれに準ずるものの前渡し、その他の金品の支給、若しくは貸与を受け、又はその他の利益を受けることができない。

憲章の13条2項は、優秀な高校生の獲得には多額の金銭が動くから、というどちらかというとプロ野球界側の事情に起因する問題です。  
13条1項はまさに特待生制度の問題で、「経済的利益を供与することで学生を集める学校」の存在を念頭においている規定です。

逆に言えば、野球で活躍することが他の競技より学校のPR効果が高い(進学校のPRには東大合格者数を増やすのが有効なのと同じ)のということを、高校野球連盟が自覚しているわけですよね。  


ところで学校間の競争(最近流行の言葉で言えば「格差是正」)という切り口で考えてみると、ちょっと違った見方ができるように思います。  

歴史の浅い高校が優秀な学生を集めるには、スポーツや大学受験で実績を上げなければならず、そのためには、はじめのうちは特待生などの形で生徒を集める必要があります。 
これを一律禁止してしまうと、学校間のランクを固定化することにつながらないでしょうか。まずは優秀な教師を集める、という考えもありますが、(普通は『ドラゴン桜』のような)即効性はないでしょうし生徒でなく優秀な教師は金で釣ってもいいのか、という議論もあると思います。  

また、能力がありながら経済的な理由で能力を伸ばせる学校に進学できない生徒を助ける、という意味でも特待生制度は格差是正に役立っているように思います。  


なので、ひとつの考え方としては、特待生制度を禁止するのでなく、野球で実績を上げてもPR効果が出ないようにして、学校間の過剰な生徒獲得競争を防止するという選択肢もあります。
その一番有効な方策は高校野球を金にならないものにしてしまう、つまり   

甲子園大会をやめてしまう

ということではないでしょうか。 

甲子園でなくても、インターハイとかと一緒に各地を回ってやればいいわけです。

しかし、この議論が(当然といっていいくらい)出ません。それはマスコミにとっては、甲子園大会は特にお盆のニュースのない時期の貴重なコンテンツであること、高校野球連盟にとっても大きな収入源であり、団体としての存在感(役員の利権?)の源だからでしょう。
つまり現在の高校野球からメリットを得ている人たちの誰の得にもならないことは誰も言い出さない、ということですね。  

こう考えてみると、学生野球憲章特に13条は、学校間の高校野球をめぐる業界内の競争ルールであり、それがために現在の有力者(たとえば特待生制度がなくても学生が集まるような名門校)に有利で、甲子園大会や大学野球などの既存のしくみを維持しようという性格をもつのは仕方がないともいえます。そして、それは当然、アウトサイダーには厳しくなります。  

これは高校野球に限らずそうです。
たとえば
IOC ドーピング違反6選手を追放
(2007年4月26日(木)06:13 スポーツニッポン)

なども、競技の公正さをアピールすることで(IOC委員の特権への批判をかわしながら)自らの正当性を維持するための行為といえます(メダルに関係ない選手の方が処分が厳しいように感じるのは私だけでしょうか)。  


この問題は本来、①「学校間の公正な競争」という見地からは、一律禁止でなく度を越したものを禁止とすべきであり、②「金品による汚染の防止」という見地からは、そもそも金品の供与の元になる収益構造を廃止すべき、という切り口で整理すべきものだと思います。 
ところが「特待生制度の一律禁止」という規約を字義通りに適用した(ねじれた)対応をしてしまったので、軋轢が生じているのではないでしょうか。 

これを機に、新設校が逆襲(逆切れ?)をして、学校間の競争と学校経営に与える高校野球の影響の大きさ(またはその是非)が問われると面白いとは思うのですが、そうはならないだろうなぁ・・・

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美しい日本語?

2007-04-06 | 余計なひとこと

100曲掲載!「封印歌謡」本出る
(2007年4月5日(木)06:13 スポーツニッポン)

紹介されているのは多岐にわたり、戦前の小唄からアイドルグループ「おニャン子クラブ」の「セーラー服を脱がさないで」まで網羅。

昨日の朝のテレビで取り上げられていた話です。
「セーラー服・・・」の自粛の理由は「歌詞に肉体関係を連想させる部分がある」のが理由だとか。

それなら「愛の流刑地」のテーマ曲、平井堅の「哀歌(エレジー)」の方がよほど連想させるのですが

その手で その手で 私を汚して
何度も 何度も 私を壊して

ですよ・・・

直接的でなければ、芸術表現(「美しい日本語」?)として認められる、ということなのでしょうかね。
でも、「美しい」かどうかが基準だとすれば、カラオケで「哀歌(エレジー)」を熱唱するオヤジは取り締まるべきですよねw

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ニホンユウセイ

2007-03-21 | 余計なひとこと
日本郵政、企業マークと制服発表 イメージカラーは4色
(2007年3月20日(火)06:00 朝日新聞)

この前日本郵政の人から電話がかかってきたのですが、取り次いだ人も僕も「日本郵船」と勘違いしちゃいました。

今度定めた共通のロゴは「JP」だそうですが、「JP」と名乗ったら今度はJPモルガンと間違われたりして(それはないか)。


持ち株会社の日本郵政の下に事業会社として「日本郵便」「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命保険」ができるそうですが、「ゆうちょ(郵)銀行」と「かんぽ(簡)保険」っていう名称も馬から落ちて落馬してるような・・・?

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Style Book 2007

2007-03-17 | 余計なひとこと
雑誌「ブルータス」の吊広告です。



写真を見て気になったのですが、犬ぞりの人は、右端でふんばっている犬のフンをちゃんと拾ったのでしょうか?
なんとなく見て見ぬふりをしているようにも見えるのですがw



でも実際、犬ぞりってフンの始末はどうしているんですかね?
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過去の反省はどこまで必要かを考察するための1ケース

2007-03-02 | 余計なひとこと
Afghan opium 'hits record output'
(BBC NEWS Thursday, 1 March 2007, 22:47 GMT)

アフガニスタンは世界のアヘンの90%を算出していて、しかも2006年のケシの収穫量は前年比25%増だったとのことです。

朝の世界のニュースでもやっていたのですが、アフガニスタンのケシ農家(イギリス軍の駐屯地の目の前にあるらしい)の「ほかに稼げる作物があるんだったらそれを作ってるよ」という発言も報道していました。

タリバンの資金源になったりと問題はあるようですが、でも、元をただせば世界にアヘン市場を広げたのはイギリスなんですよね。
アフガニスタンが「ならずもの国家」だとしたら、イギリスは「昔はグレていたオヤジ」として
「俺も昔はさんざん悪いことしたけど、今思えばよしといたほうがよかったとつくづく思うぜ」
とかいって説教した方が効果的なのかもしれませんね。

あ、イギリスは昔の「ならず者」で富を蓄積したんだから逆効果かw
戦争直後に旧日本軍の物資を横流しして富を築いた人にコンプライアンスを説かれるようなもんですね(これもあくまで例えですので為念)


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「ハケンの品格」

2007-01-11 | 余計なひとこと
珍しくTVドラマなどを観てしまいました。

新番組の宣伝で散々CMが流れていたのですが、篠原涼子が、雇用が保証された「従来型」の仕事をしつつ派遣社員を蔑視する正社員のなかで、残業なし、指示者の正社員の指示にのみ従い、時給にふさわしい仕事をする「スーパー派遣社員」の主人公を演じています。

また主人公と対照的な「かわいいけど仕事ができなくてミスばかりする」派遣社員に加藤あい。

まあ、予想されたとおりの展開なのですが、初回から加藤あいが大きなミスをして、それを無視していた篠原涼子が淡々と「業務ですから」とフォローし、クビを覚悟していた加藤あいに、正社員の主任が今回のミスを糧にしてがんばれと優しく声をかけます。

でもそれが、


「そのかわり、今日はサービス残業な」


だからいけないんだって・・・
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「iPhone」雑感

2007-01-11 | 余計なひとこと
iPod携帯発売へ アップル、6月米皮切りに
(2007年1月10日(水)11:38 共同通信)

<その1>
「iPodつき携帯電話」であって「電話つきiPod」じゃないんですね。

<その2>
日本には「アイホン」という会社があるのですが、"iPhone"は商標登録できるのでしょうか?
(商品・役務区分としては同じ9類になるように思うのですが)


*******(2007年2月24日追記)**********

「iフォン」訴訟、シスコとアップル和解

コメントでご指摘いただいたシスコとの訴訟は和解したようです。
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こんなことを言っているようでは・・・

2006-12-20 | 余計なひとこと

教員人事権移譲に懸念表明 全国31府県の教育長
(2006年12月18日(月)20:19 共同通信)

都道府県が持つ公立小中学校教職員の人事権を市区町村に移譲すべきだとした昨年の中教審答申に対し、全国31府県の教育長が18日、「人材の偏在化を招く」などと懸念する声明を伊吹文明文部科学相と政府の教育再生会議の野依良治座長に提出した。教育長の連名による声明は異例。

声明は、人事権を移譲した場合の問題点として(1)優れた教職員が財政力のある自治体に偏りバランスのとれた採用ができなくなる(2)人事の停滞が進み市区町村間に教育水準の格差をもたらす-などと指摘。「現行制度を生かし都道府県と市区町村が工夫改善すべきだ」と現行制度の維持を求めている。

文科省内で記者会見した小関洋治和歌山県教育長は「(人事権を移譲すれば)大都市による人材の囲い込みが起き、教育現場に混乱が生じる。地方の実態をよく見てほしい」と話した。

朝のニュースを見て、がっかりしました。

自分の権限を守りたいという本能は誰にでもあると思うので、それ自身は今さら非難しても仕方ありませんが、反対する大義名分があまりに情けない。

上の教育長の発想は、豊かな都市部の市などには進学校ができ、町村レベルの教育が荒廃する、というところにあると思います。
でもこれは公共工事の予算配分などと同じ論理です。

「公共工事の均霑」という主張の背景には、少なくとも国内での最低限のインフラ整備はどの自治体にもなされるべきだという考えがあるとは思いますが、それを敷衍するなら、必要なのはどの自治体でも最低限の教職員のレベルを確保することであって、優秀な教員を均等に配置することではないはずです。

「普通の教員」だけでは最低限の教育を与えることができないのであれば、教員資格のレベルを見直して基準に満たない教員は職務を停止するとともに、国全体で教職員の給与や福利厚生(休日や労働時間などの)水準を上げて職業として魅力的にすることが先決のはずです。

それが先決問題だ、というのならまだわかります。


都道府県の教育長が人事異動の裁量権を持ちそれに従わなければならない(確か教員は都道府県単位の採用なので)という現在の仕組みであれば、優秀な教員ほど私立学校や予備校に流れていってしまうだけではないでしょうか。
「職業選択の自由」を教えるべき教員の自由を教育長が当然に制約できると思うところがおかしい。


ところでそもそも「優秀な教員」というのはなんでしょうか。
以前何かの記事で、学習塾の営業に一番大事なのは優秀な生徒を集めることで、そうすれば授業は普通でも自ずから合格実績があがり、自然に優秀な生徒が集まるようになるという話がありました。

進学校なども同様で、教師が優秀だから進学実績があがるのか、厳しい入学試験をクリアした優秀な生徒が多いから実績が上がるのか、といえば、後者のほうが要因としては大きいのではないでしょうか。


また、受験指導とは関係ない局面での優秀な教師、たとえば授業についていけない生徒をフォローするのが上手だったり、生活指導に熱心だったり、受験テクニック以外の学問の楽しさを伝えるのが得意だったりする教師は、それぞれ生徒との相性によって適性が生かされるわけで、一箇所に集めたからといって相乗効果を発揮するとは思えませんし、各学校に一人ずつ配置したからといってうまくいくわけではないと思います。

そういう個性ある優秀な教師は、個々の教師にとって魅力ある環境(校長や教員間の関係、生徒の人数、父母や地域の尊敬etc)があれば、市町村レベルの誘導策だろうと県の教育長の指示だろうと喜んで働いて成果をあげるでしょうし、逆であれば全然ダメな結果になるのではないかと思います。

問題の中教審の答申自体は読んでいないのですが、現在の「教育長が優秀な教員を適正に配置できるはず」という一極集中型の人事考課・人事異動システム自体がうまくいっていないからこその改正案だと思います。
それに対する反論としては、現状への反省や自らの今後の取り組みについてのアピールもなく、説得力がなさすぎると思います。

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税引前、税引後

2006-12-19 | 余計なひとこと

本間税調会長、宿舎入居問題で進退論強まる
(2006年12月19日(火)03:08 読売新聞)

政府税制調査会の本間正明会長が常勤の国家公務員ではないのに公務員宿舎に入居していた問題で、政府・与党内で18日、本間氏の進退を問う声が強まった。  

自民党の中川政調会長は18日、「政策以前の問題だ」と本間氏を批判した。石原伸晃幹事長代理も、「本間氏が適切に判断することを望む」と自発的な辞任が望ましいとの考えを示唆した。公明党幹部は「対応が遅れれば、世論の批判が強まる。早く辞めさせてしまった方がいい」と強調した。  

また、政府関係者は同日夜、「自分で考える問題だ」と述べ、本間氏が自発的に辞任する場合は容認する考えを示した。  
これに対し、安倍首相は18日夜、「批判は承知しているが、本間氏は職責を果たすことで責任を果たしてほしい」と首相官邸で記者団に述べ、本間氏を擁護した。

要するに週刊誌報道の愛人問題に端を発しているのでしょうが、それをストレートに問題にすると事実関係の争いになって更に傷口を広げるのを怖れて奥歯にもののはさまったような言い方をしているのでしょう。

でも「公務員宿舎に入居していた」 といいますが、宿舎を管理している役所の責任者が許可しなければ入居はできないですよね(勝手に入り込んだのなら単なる不法占拠者ですw)。
「不適切入居」の責任を問うべきは本間氏ではなく、まずは管理責任者のはずです。そうすると本間氏の不当な要求をどうしてのんでしまったのか、または入居を許可するよう指示をしたのは誰なのかという話になり、かえって波紋(関係者orとばっちりを喰らう人)が広がるだけのような問題の立てかただとおもいますけどねぇ。


「納税者の男性」として税調会長に(political correctnessを無視して)言わせていただければ、

税金を払った後の金で遊べ

というだけの話かと。

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レクサスLS

2006-12-09 | 余計なひとこと
買った、という話ではありませんw
(一番安くて770万ですから買おうとも思わない買えるわけもありませんが)


この前発表されたレクサスのLSを今週あたりからぼちぼち街で見かけるようになりました。

前から見ると、以前のモデルとのキープコンセプトなのですが、後ろから見るとハイデッキにしたトランク部分のデザインがBMWの7シリーズにそっくりに見えます(写真ではそう見えませんでしたが)。
ハイデッキは確かに最近の流行ですし、一番高級なモデルなので顧客層を考えると冒険のしにくいモデルなんでしょうが、変なところで「似ている」というのはマイナスじゃないでしょうか。
(その意味ではデビュー以来4年経ってようやく眼になじんできたとはいえ未だにエグさの残るBMWの7シリーズは立派だと思います)

同じレクサスでもIS(一番小さい奴)には朝会社に行くときによく出会うのですが、こちらは思い切りそそり立ったリア部分(バランス的にはアルファ155を彷彿とさせます)のデザインがいさぎよくオリジナリティもあって好きです。

(ISだって安くて400万なんですね!)

最近、自動車って妙に高い価格帯のモデルが多く出るように思いますが、景気の回復を反映しているのでしょうかねぇ
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神様と仏様

2006-12-02 | 余計なひとこと

日本は八百万の神々の国だけあって、歌舞伎町にも神様はいっぱいいるようです。

ホストが客を酔わせ乱暴 新宿・歌舞伎町の有名店
(2006年12月1日(金)12:10 共同通信)

客の女性に酒を飲ませて乱暴したとして、警視庁捜査1課と新宿署は1日までに、集団準強姦(ごうかん)容疑で東京・歌舞伎町の有名ホストクラブ「アクア」のホストで東京都世田谷区、海拓志こと新保拓司(24)、同、海渉こと伊藤誠(23)、元同店ホストで住所不定、美心こと北川晋太郎(20)の3容疑者を逮捕した。

自分の源氏名に「神」とつけるくらいの度胸がないとホストはやれない、ということなんですかね。


もう一つは「ロイターco.jp今週読まれた記事」11月25日の第1位。

タイの僧侶がペニス切断、医師による再接着を拒否  

[バンコク 22日 ロイター] タイの僧侶(35)が自分の陰茎をなたで切り落とし、医師による再接着を拒否するという珍事があった。22日付の現地タブロイド紙(電子版)が報じた。  
この僧侶は、瞑想中に勃起したことが切断の理由とした上で、煩悩をすべて断ち切ったのだから再接着の必要はないと話したという。  
手当てを行った病院の医師は、ロイターの電話取材に対し「傷を消毒して数針縫いましたが、彼はすべてを捨てたからと言って再接着を拒否しました」と語った。  

個人の修業に対するお考えですからとやかく申し上げるのも失礼とは思いますが「瞑想中に勃起した」という事実よりも「瞑想中にもかかわらず勃起したことに気づいた」という瞑想への集中力の欠如の方が問題なのではないでしょうか? 
瞑想に集中していたら勃起していようが空中浮遊していようが気がつかないのではないかと。  

なので「陰茎を切断する」という行為は自らへの戒めにはなるかもしれませんが「煩悩をすべて断ち切った」といえるかはちょっと疑問です。

修業への真剣さはわかるものの、非難の対象を間違えたように思えます。

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「責任」の混乱

2006-11-17 | 余計なひとこと

(追記あり)

相次ぐ校長自殺で衝撃広がる 「敵前逃亡」と批判も
(2006年11月15日 08:16 産経新聞)

相次ぐ校長の自殺は異常事態ともいえるが、メンタルヘルスに詳しい常楽診療所(東京都足立区)の日向野春総(ひがの・はるふさ)所長は「校長は組織上頂点にいるが、実態は中間管理職。生徒や保護者、そして教育委員会の板挟みで、頭を痛めている校長は多い」という。  

ただ、いじめに悩む児童・生徒の自殺に歯止めがかからない現状のなか、教育関係者の間では「先頭に立って難題と向き合うべき校長の自殺は、やはり許されるものではない」という声が支配的だ。  

三好祐司全日本教職員連盟委員長は「死者にむち打つつもりはない」としたうえで、「難破した船内で船長自らが逃げ出すようなもの。卒業に赤信号がともった生徒からすれば、敵前逃亡に等しい。生徒第一に考え、教育者として範を示してほしかった」と厳しい。

やりきれない話ばかりの今日この頃ですね。
組織の責任と個人の責任、死者への鎮魂と免責について、不謹慎かもしれませんがちょっとした思考実験をしてみました。



日本教職員連盟などが、在職中死亡した教職員を祀る「教員神社」を建立したとしたらどうでしょう。


教員としての責任を果たさずに、生徒間のいじめを放置して生徒を自殺に追いやったり学習指導要領に従わず未履修問題を起したあげくに自殺した教員を神として祀るのはおかしいのではないかという批判に対しては、つぎのような答えが用意されるはずです。

日本では昔から八百万の神々を祀るという風習があり、亡くなった人々も神として祀る神社が各地でつくられていた。 その意味では、教職にその身を捧げて死んでいった人々を慰霊するための神社があるのも当然のことである。
さもなければ、誰も教職のために一身をささげようとは思わないであろう。
「教員神社」に祀られた人が在職中になしたことの評価は見方によって分かれるであろう。
しかし、その人が教職に一身を捧げたという事実は穢れのないものであり、その御霊を祭るという行為自体は何等非難さるべきものではない。
いじめや未履修は由々しき問題であるが、それが死亡した教職員個々人に帰すべきものはない。本来の責任は、学校や教育委員会を追求すべきである。

では、もしこういう神社があったとした場合、皆さんはこの神社に文部科学大臣が参拝することは適切でしょうか?


漠然とした印象ですが、「責任」という言葉の中に「果たすべき役割」と「過去の行為(または不作為)に対する評価」と「法的責任」の意味が含まれ、混乱しているように思います。

それはいろんな問題について起きがちなことなのかもしれませんが、問題が大きく深刻であるほど、入り口で混乱している暇はないと思うんですけど。

*********************************

(追記)

コメントをいただいたSwindさんが「『責任』はあいまい」というエントリで詳しく分析されていますのでこちらもご参照ください。

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60億円と$51.1Millionの違い

2006-11-16 | 余計なひとこと

西武60億満額の笑み「日本の宝に最大限の評価」
(2006年11月15日(水)16:40 夕刊フジ)  

「西武は昨日(13日)最高応札額を受諾することを回答しました。本日MLBよりNPBを通じて入札額とチーム名の通知を受けました。チームはボストン・レッドソックス。金額は5111万ドルです」

同じプロ野球チームでなぜここまで収益構造が違うのか、とか、日本プロ野球の将来は、とか、西武球団の資金使途は、などという話はさておき、さすが、と思ったのが新聞に載っていたイチローのコメント。  

「久しぶりの対戦は楽しみだけど、ちゃんと練習してこいよ。」  


これも余計なお世話なのですが、ちょいと気になったのは、ここまで巨額だと今後松坂の入団確定まで(契約交渉とか健康診断とかしばらくかかると思います)の期間の為替ヘッジはするのかな(でも、万が一破談になる可能性もあるし)ということ。 

でも、そもそも論として、ここまで売り手市場だったら入札条件を円建てにするくらいの気迫が日本プロ野球連盟にあってもよかったのではないでしょうか。 
「ドル建入札」という時点で、既に日米のプロ野球界の関係が決まってしまっているのかもしれません。



昨今また話題になり出した三角合併でも、対価として外国会社の株式を交付するにしてもその対価の相当性は日本法のレベルで評価されるのにねぇ(ちょいと話が違いますかw)

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苦しい者同士?

2006-10-26 | 余計なひとこと
「電子タバコ」なるものが中国で製品化されているそうです。

こちらこちらご参照。

どうやらタバコのニコチン部分だけを水蒸気化して吸い込む、というものらしいです。

ググッてみると、中国だけでなく通販で日本でも購入できるようですし、また、ヨーロッパには代理店もあって購入できるみたいです。


もとは禁煙グッズのようですが、正確には喫煙に伴う有害物質を除去して、純粋なニコチンを吸っているわけで、つきつめるとニコチンという習慣性のある(ニコチンだけなら健康には害はないのかな?)物質に販売を認めていいのか、ということになると思います。
これが液体カートリッジとかになったらタバコとして課税されるのでしょうか。
これが認められたら、他の習慣性のある物質の禁止との境目が難しくなりそうな感じもします。


ところで最近この電子タバコを飛行機に持ち込んで「周りに迷惑かけないからいいじゃないか」と使用を求めるお客さんがいるそうで、航空会社は頭を悩ませているそうです。
煙でなく水蒸気がちょっと出るだけだし、匂いも有害物質も出ないからいいだろ、というわけです。
(私は喫煙者ではないので、そうまでして吸いたい気持ちがわからないのですが、最近の至るところでの禁煙を「愛煙家バッシング」と考える人の意趣返しという部分もあるのかもしれませんね)

で、JALは容認の方向だとか(ANAは検討中だけど現状どおり禁止の方向らしい)。


最近大規模な公募増資を発表して株価を下落させ悪評を買った物議をかもしたJAL(西松社長は財務畑の出身なので確信犯なんでしょう)ですが、なりふり構わず、というのはここまできているのか、と思ってしまいました。


それとも席が埋まってないので周りに迷惑かけない、などとそこまで自虐的になってはいないとは思いますが・・・
コメント (2)
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