県議団の視察で6日、ぐんまこどもの国児童会館を初めて訪れました。太田市内を中心に入館者数が昨年35万人にのぼるなど、こどもたちに大変親しまれている県有施設です。事業開始から22年目、指定管理者制度になって7年目を迎え、内壁をリニューアルしたり、プラネタリウムをデジタル化したり、空調工事をしたりと、大変努力されている様子がうかがえました。
ところが、県の行政改革の波に押され、委託管理料が削減され続けています。また、指定管理期限は3年で、中長期のビジョンが企画しづらいなどの問題点があります。
こどもの国は単なるアミューズメント施設ではなく、子どもたちの教育、健全育成事業に必要な施設であり、さらに地元企業とも連携した地域貢献の側面もあります。
こうした点から、少なくとも管理期限を5年にのばすべきではないか、そもそも指定管理者制度になじむのか(直営にすべきではないか)、再検討する時期に来ていると思いました。
県議団視察2日目の7日、長野県庁を訪問し、生活困窮者の「絆」再生事業について、日本共産党の石坂ちほ県議団長や地域福祉課の担当者から説明を受けました。この事業は、生活困窮者が安心して過ごせる居場所の確保や総合窓口事業などの支援策を実施するNPO法人に対して100万円の助成を行うというもの。国から全額支給され、現在8団体が認定されています。相談事業にかかる専門家への謝金や旅費、炊き出し代、相談会会場費や居場所賃借料などが補助の対象で、パーソナルサポートセンターや社会福祉協議会などの既存の支援制度につなげていくうえで大変有効であるとのことです。ぜひ群馬でも実施するよう働きかけていきたいと思います。
豪雪地帯としても有名な栄村は、人口約2300人で過疎化と高齢化がすすむ中、「田直し」や「道直し」、げたばきヘルパー事業など、村独自の施策で安心して暮らせる村づくりをめざしています。昨年3月12日におきた震度6強の地震では、道路や農地、家屋や公共施設などに大きな被害を受けました。党県議団として、義援金17万円余(5月議会費用弁償分)を島田茂樹村長に直接手渡しました。村長は、これまでに8億円余の義援金が寄せられたことに謝意を表明。復旧への熱意を語っていました。
この後、土石流の発生現場や橋の崩落場所などを視察。日本共産党の鈴木敏彦村議がていねいに案内してくれました。本当にありがとうございました。
県議会厚生文化常任委員会の視察で北海道に来ています。群馬に比べるとずいぶん涼しいです。バスガイドさんはいつもより暑いと言っていましたが…。
今日は東札幌病院を訪れ、緩和ケア病棟を設置した経緯や取り組み状況について説明を受けました。群馬でも県立がんセンターに緩和ケア病棟を整備することになっており、その参考にするのが目的です。
がんの専門病院は道内では二ヵ所だけで、他病院からの患者の受け入れがスムーズにすすみ、ほぼ百パーセントの病床稼働率を誇るとのこと。
患者、家族とたっぷり時間をかけて面談したり、各職種が集まったカンファレンスを決め細かくもったり、茶話会などで遺族への精神的ケアにも力を入れていたりと、病院独自で様々な努力をしている様子が伺えました。
さらに退院、在宅療養の支援など、総合的な地域医療看護を実践しているのがよくわかりました。
院長は「職場内であまり上下関係があると、チーム医療は難しいかもしれない。医師や看護師のレベルアップとともに、過重負担の解消が課題だ」とおっしゃっていました。
群馬県の執行部も積極的に質問していたのが印象的でした。
明日は、伊達市の地域生活支援センターと北海道庁を訪れる予定です。