小さな自然、その他いろいろ

身近で見つけた野鳥や虫などを紹介します。
ほかにもいろいろ発見したこと、気づいたことなど。

川鵜のカップル

2010年10月27日 09時18分09秒 | 自然観察日記
 

 3週間くらい前、川鵜が電柱の上にいるのを見ましたが、その後も何回か電柱の上にいるのを見ました。そして、先日、なんとこの川鵜がカップルになっているのを見ました。電柱にはあの時の川鵜(たぶん)が座っていて、そのそばの電線に、きっと雌だと思うのですが、寄り添うような雰囲気で、立っているのです。



 電柱の上の川鵜を見た時も驚きましたが、カップルになって電柱の上にいるのを見た時も、びっくりしました。



 しばらく見ていると、最初見た鵜が、多分オスだと思いますが、遠くを見たりくちばしを上に向けたりすると、メスがまるで頼もしい夫を見る妻のような感じで見つめるのです。ああこのひとたちは新婚さんなんだなあとか、つい思ってしまいました。



 その後この2羽の鵜は、どちらも眠そうにして、メスの方はとうとう眠ってしまいました。なんでこんなトコで寝るのだろうと思わずにはおれません。電線に足で掴まったまま翼に首を突っ込んで寝ています。なんという器用さなのでしょう。落ることはないのでしょうか。



 鵜たちが寝てしまったので、そこら辺の小川を覗いてみましたが、いつか見たゴイサギの幼鳥ホシゴイはいませんでした。

 昨日またこのあたりに来てみましたが、鵜もホシゴイもいませんでした。その代わりケリが数羽稲刈りの終わった田んぼにいて、歩いて餌を取っているようでした。遠くの方にもやはり数羽のケリがいて、ときどき田んぼの地面すれすれにくるくる低空で回っていたりしました。

   ケリです

   ハクセキレイです



 と思うと、近くにチッチという声がしてハクセキレイが田んぼに虫をとりにきたようです。このあたりは、いろんな鳥を見ます。川と田んぼがあれば、けっこう野生の鳥が来るものです。このへんでは見慣れた鳥ですが、それでも野生の鳥を見るのはうれしいものです。しばらくすると、アオサギが二羽上空を南に飛んでゆきました。アオサギが川のそばにある大きな木の枝に止まるのを見て、その日の野鳥観察に一応の満足を感じて帰りました。

   アオサギです

   アオサギです

 野鳥観察などというと大げさですが、ただの散歩がてらのデジカメ撮影です。田んぼが広がり、ところどころに植木畑があり、小川が流れていれば、それだけで自然の空気を満喫できます。手付かずの自然と違って、人間に管理された自然ではありますが、それでも十分にありがたいと思います。農業を決して衰退させてはいけないと強く感じます。こうした農地がもたらす自然の風景が、どれほど人間に安らぎを与え、野鳥や昆虫や、いろんな生物を育んでいるかを考えれば、ほんとに大切な宝もののように思います。一度、農地が転用されてしまえば、もう元に戻ることはほぼないでしょうから、いまは休耕田で何も作物は植えられてなくても、安易に転用されないことをほんとに願っています。

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