毎年梅の花の咲く頃、鳳来寺山に登る事にしています。
何故かはよくは分からないのですが、まだ信州の山は雪が深く、でも鳳来寺には春が来ているこの時期だからこそ
行きたい山なのかもしれません。
今回は父と一緒。
仏法僧で有名な門前町の鳳来町に着くと、ちょっと仏法僧とは違う元気な鳴き声でのお出迎えは、
瓦屋根の上で大きな声で啼いていたキセキレイでした。
ここから始まる参道の石段は1425段あり、冬のなまった足腰を鍛えるために丁度良い・・・というのも春先に行く理由の一つでもあります。
とにかく本殿までの道のりはずっと石像に守られた石段で小一時間かかります。
勿論、車で行く事ができる道も整備されていますが、ここは古を偲んで石段で行かないと。
仁王門は徳川家光によって建てられたといわれる歴史ある建造物。
国の重要文化財です。
仁王様、結構迫力がありました。
そしてこの笠杉と呼ばれる杉の木
まっすぐに伸びた杉の木はカメラで下から上まで入りきらず、地面にへばりつくようにしてやっとこの写真。
何回見てもほんとにまっすぐすくすくと伸びたんだなぁ・・と感心してしまう杉の木です。
途中、夏ミカンかな?実がなっていました。
長野県人としてはミカンの木が珍しい・・リンゴも梨もブドウも桃も柿も、果物は何でも作っているのに、
ミカンの木はなく、
お地蔵様もミカンを供えてもらってる。
飯田だったらリンゴか干し柿か?って感じですか?
ようやく本堂に着きました。
ここから左の上に見える鳳来寺山に向かいます。
本堂から見た景色は門前町の鳳来寺町が眼下に見えます。
奥の院は今年の雪の重みのせいか、崩れ落ちていました。
山頂を過ぎて展望の良い所にでると、眼下に鳳来寺町、
山を隔てて向こうには伊勢湾が見え、浜松の町が広がっています。
ぐるっと一回り、
今日は天気も良く、何組みもの家族連れやハイキングを楽しむ人たちに会いました。
日向でお弁当を食べたり、おじいちゃんからお孫さんまで一緒に歩いていたり、
ここにはもう春が来ていました。
約4時間ちょっと、東照宮に到着です。
ここから、又1425段、石段を下りて参道を帰ります。
東海自然遊歩道の一部でもあるこの登山道、適度なハイキングが楽しめました。