熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

撮影会 6(大平峠)その1

2010-11-01 23:45:50 | 撮影会

秋の紅葉を見るために、もんたとかれはちゃん、大平峠に来ました。



かれはちゃんは猿庫の泉の森から出たのは初めてでしたが、
広い森や山が気に入ったみたいです。
空気がきれいで、静かで、かれはちゃんは猿庫の森よりも広いなぁと
思っていました。

「さあ、行くよ!」
もんたは言いましたが、かれはちゃん、自分で歩くのは嫌みたいです。
(しょうがないなぁ・・・・)
もんたはかれはちゃんを人力車に乗せて大平宿に入ります。



「もんたくん、これは道?道なんて歩けないよぅ」
「大丈夫だよ、ほら、誰もいないし・・・」
「でも・・・・・・」

かれはちゃん、初めての人の世界に驚いています。

(しょうがないなぁ)
もんたは、かれはちゃんを森の中に連れて行ってあげました。

  

「ここなら大丈夫、人はいないよ。」
もんたは急に木に上りたくなりました。
「かれはちゃーん、上っておいでよぅ」

  

「かれはちゃーん、上っておいでよぅ。高い所からはいろんなものが見えるんだよ。」

 

かれはちゃん、
もんたのところまで頑張って上ってきました。
かれはちゃんが筋肉を使ったのはこれが初めてかも?
(ちょっと現実的な言い方でした)
かれはちゃん、筋肉なさそうだから・・・・
 


かれはちゃん、高い所に上ってみたら、意外と楽しかったようで・・・
もんたが止めるのも聞かず、枝の上を歩いてみようなんて言い出しました。
もんた、びっくりです。
「あぶないよ、かれはちゃん!!」

     

・・・・とそのとたん、ずるっとすべって、かれはちゃんは落ちて行きました。

 

そんな様子を小さな鳥やウサギも、まん丸な目で見ていました。

  

かれはちゃん、木から落ちてから、又ちょっとごきげんななめ。
「川なんて渡れない・・・濡れてしまう・・・でしょ。」
(しょうがない子だなぁ)
もんたは思いながらも
「ここなら大丈夫。橋って言うんだよ。川を渡るには濡れないように川に橋をかけるんだよ」
かれはちゃんに親切に教えてあげました。



「でも、怖くて歩けない・・・」
かれはちゃんは言います。

(しょうがないなぁ・・・・・・)
「さあ、僕の背中にしっかりつかまってね」
 
「か、か、かれはちゃん、首が・・・苦しいよ」
それに、動けない。


もんたとかれはちゃん、橋を渡って森から出て来ました。
古い家が沢山あります。


       
もんたはかれはちゃんに
「ここはね、野菜や果物を洗ったり、冷やしたりしたんだよ」って教えてあげました。
二人は、昔の人達のように、川のほとりに座ってみました。

ふと、目を上げてみると、大勢の人がいます。
「かれはちゃん、帰ろうか。」
もんたはかれはちゃんを人力車に乗せて急ぎました。

    

つづく 



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