それまで暑すぎるような日照りが続いていた日本列島ですが、お盆休みに入ってあまり天候は安定していません。
私たちが日本で2番目に高い北岳に登ったお盆休みの初日、朝5時半のバスで南アルプス林道を戸台~北沢峠まで、
北沢峠で乗り継いで広河原まで行き、10時に登り始めました。
雲で北岳山頂は見えないものの、まあまあの天気にほっとしながらの登山開始です。
この橋を渡って・・・
大樺沢沿いに大樺沢二俣まで約2時間登ります。
川の水で首を冷やし、時々川の水を飲み、沢沿いの爽やかな風に吹かれながら、次第に標高を上げていきます。
大樺沢二俣を越えると霧が出てきました。
右俣コースを取り、ここから約2時間半、小太郎尾根分岐に着いた時には辺りは真っ白。
それでも、ここまで来れば後30分。
霧の切れ目には宿泊予定の北岳肩の小屋が近くに見えて来て勇気をもらいます。
霧の中に高山植物を見つけました。
自然界の厳しい気象条件の中で、岩の間のほんの僅かの土に根を張り、人知れず咲く高山植物を見ていると、
優しさと健気さと強さを感じます。
真っ白な霧の中で標高3000mの地点を過ぎ、北岳肩の小屋に到着しました。
小屋で休んでいると、大粒の雨の音が屋根を叩く音がして・・・
カッパを着ずに小屋まで到達できた事に感謝! それでも、夕日は見れないだろうなぁ・・って諦めていたのですが、
ふと外に出てみると雨が上がり、
霧の中に見えたものはブロッケン現象!!
色とりどりのテントがアクセサリーの様に山肌を飾っていました。