木曽郡南木曽町にある桃介橋ー
国道19号線を恵那方面から塩尻方面に走って行くと、南木曽町に入り、左側に読書発電所・という大きな文字が見える建物があります。
これは「よみかき」と読みます。
普通、読書(どくしょ)と読んでしまいますよね。
ここを通る度に、(よみかき)・・って何ていい響きなんだろうと思っていました。
この建物を過ぎて少し・・木曽川に架かる大きな木で造られた古い橋があります。
これが、桃介橋です。
一度、通ってみたいと思っていました。
訪れた日は雨降りで、山は霧の中、木造の橋もしっとりと濡れていました。
国の重要文化財に指定されています。
現在の関西電力にあたる大同電力の社長であった、福澤桃介にちなんで「桃介橋」と呼ばれるようになったそうです。
福澤桃介は、福澤諭吉の娘婿ですーと聞くと、福澤諭吉さんには日頃お世話になっているので、(あっ、そうなんだ。)と少し身近に感じます。
読書発電所の建設の為、資材を運ぶために、大正11年に建設された吊橋で、
木曽川の水力発電に尽力した、社長であり、建設主の福澤桃介の名が今でも
刻まれています。桜が咲いたら綺麗でしょうね。
橋は車では渡れませんが、歩いて渡る事は出来ます。
橋脚の中央付近に水辺に下りて行ける階段が付いていました。
川辺に下りてみると、下から橋を見る事ができます。
墨絵の様な木曽の街には、木造のこのような橋が良く似合います。